屍人荘の殺人

著者 :
  • 東京創元社
3.76
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  • 本棚登録 :1953
  • レビュー :278
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025557

作品紹介・あらすじ

神紅大学ミステリ愛好会に所属する葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究会の夏合宿に興味を抱き、同じ大学に在席する美貌の探偵、剣崎比留子と共に紫静荘を訪ねた。“曰く”など気にする風もない部員たちは、肝試しと称し神社に赴くが、想像を絶する異常事態に遭遇し紫静荘に立て籠もることを余儀なくされる。緊張と混乱が続くなか一夜明けると、部員の一人が惨殺死体となって発見される。それは連続殺人の序章に過ぎなかった――。究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?! 奇想と本格が見事に融合する選考員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに上手いミステリーに出会った。27回鮎川哲也賞の受賞作品。正統派の殺人事件と思いきやゾンビが絡んでくるという思いがけない展開で一気に読み終えた。非凡な若手ミステリー作家の登場に今後の作品が待たれます♪

  • 後程ちゃんとした感想を書きたいと思うのですが、しかしながらなんとも我慢ができないのでまずは今の率直な気持ちを述べたい。
    面白すぎる。
    そしてこれは話の始まりを少し説明しただけで、あとはもう読んでもらうしかない。あらすじを書くのは危ない。もちろんソレを知っていたとしても十分に面白いのだが。
    よく帯に「あらすじを書けない」と書いてあるが、わたしはそれをあまり信用していなかった。これは正しく、あらすじを書けない本だ。
    クローズドサークルもので、論理的なフーダニットとハウダニットが美しい。大学生サークルの映研の合宿と称した始まりは今までの名作を彷彿とさせてこれからの「事件」にそわそわしてしまう。不穏な噂や訳ありげなフロア見取り図…。そして、名探偵の登場だ。
    読みながら思う。「おかしい。名探偵が二人いる。」この疑問はすぐに(あるいはずいぶん後に)解消される。解消される方法は、作品を読むことでしかわかり得ない。
    年の暮れに、ほんとに衝撃的な作品に出会ったなあ。再読不可避だなあ。
    それにしても、佐藤正午さんといい、カズオ・イシグロさんといい、この今村さんといい、今年は長崎当たってる。それでさらっと長崎の観光地が出てきたのかな?考えすぎかな。

  • 〇〇〇に取り囲まれる中の殺人事件。大学生ってこともあるのか、登場人物がラノベっぽいし、怖いものに取り囲まれる中、よく殺人やら謎解きやらできるなと思うところもあるけれど、読みやすく、〇〇〇に追われながら最後まで集中して読めてしまった。本格ミステリでした、しっかりしてました。重すぎず、一風変わっててこういうのもいいんじゃないかな。好みは分かれそうだけれどね。

  • ネタバレを気にしてる未読の諸君。そこまで、気にしなくても大丈夫。楽しみが半減するだけで、本作の評価が下がることはない。

    納得の鮎川哲也賞受賞。極めて異例のクローズドサークルものだ。
    作者の巧さが光る。本格ミステリとしてみる以外の、登場人物のキャラわけだったり、物語の引き込み方だったり、隙がなく、エンタメとしても完成度が高い。

    久しぶりに心が沸き立つホワイダニット。大好物である。ぜひ唖然としてもらいたい。

    仰天のトリックといいロジックといい、大満足である。デビュー作で、これほど書ける作家なんて、今後も大いに期待してしまう。名作のいいところを集めました感。

    話題作と騒がれているうちに、この波に乗ったほうがいい。本ミス上位は間違いないのだから。

  • 興味を抱きながら読み進められたけど、読後なんか詰めが甘い感があった。
    まずテロリストの目的は?手帳を残した意図は?
    あと、典型的主人公にはまりそうな明智くんがあっさり殺されてしまい、(出目の再登場で予想できた)最後に明智くんが主人公を襲おうとして殺されるという悲劇的展開は個人的に好きじゃなかった。(予想できてしまったからもあるけど)
    また、明智くんの立ち位置を取って代わろうとする剣崎の存在も謎が多いし…うん。なんか好きになれない。(笑)
    犯人の殺害動機内容があれなのに、殺人犯としての豹変ぶりにはやり過ぎ感が…。
    最後に、結局ゾンビはどうやって対処したんだろう。繁殖は阻止できたのだろうか。研究と組織は解明されたのか。重本と手帳の行方は…といろいろ盛り込んだけど謎が残ってしまった感じが否めない。

  • とにかく衝撃を受けました。意外な展開で、そうくるのか、と驚きすぎて、思わず笑ってしまいました。帯にも“ネタバレされる前に読んで!!”と書いてあるとおり、何も知らずに読んで、驚いてほしいです。なので、その驚きを誰かと共有したくなりましたが、詳しく書けないのが悔しいです。

    奇抜ですが、それでもきちんと本格ミステリ作品になっていて、本格ミステリでまだこんなに新しいことがやれるのだと、胸が高鳴りました。

    有栖川有栖氏の帯コメントで、“ここ数年来、本格ミステリが新たな時代に入ったことを感じていた。ついに新・新本格の「目玉」が入った。”とあるように、新たな本格ミステリ、新たな時代を感じることができました。この作品を、今、読めたことが嬉しいです。

  • 大学の映画研究部の夏合宿。別荘でのクローズド・サークル。次々と起こる殺人事件。
    と来ればミステリの王道なんだけど、閉鎖状況になる要因がかなり突飛で面白い。
    正直こんな設定のクローズド・サークルは読んだことがない。

    探偵役(と言うかワトソン役)がミステリ好きということで、フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットについてもかなり丁寧に検証され、説明されてるので、ミステリに馴染みがなくても問題なく読めそう。

    途中挟まれたミスディレクションや、きっちり回収してる伏線。本格なんだけど、テンポよく読みやすいので大学生らしい青春ミステリ風でもあり、人がたくさん死んだ割りには重くなりすぎない読後感。

    • chie0305さん
      marimocoさん、こんばんは。
      クローズドサークルって舞台が変わらなくて飽きてしまうんです。難しいトリックも苦手で…。この本は全く予想外の展開で飽きませんでした!研究機関もゾンビも小道具だったのか、と(笑)
      marimocoさん、篠田真由美さんがお好きなんですね。私は最近この作家さんを知って(アベラシオンとか!)他も読んでみようと思ってます。
      2018/02/01
  • 本格はよみがえった
     この世の終わりとも思える特殊設定がインパクト抜群。だが、あくまで◯◯◯はクローズドサークルを構成する道具です。それを前面には出さず、我々が愛する古き良き本格ミステリを貫き通し、隙のないロジックが披露されます。
     そのうえで、このジャンルに新しい風を吹き込んでくれました。唯一無二のHow・Why、そして活き活きとした人物描写。新人賞どころか、間違いなく今年最高の一冊です。

  • 驚愕のミステリー!
    トリックに次ぐトリックと、思いもよらない展開に一気に読みふけってしまった!
    ミステリー愛好会の主人公と明智は、映画研究会のペンションで行われる曰く付きの夏合宿に参加する。そこで一緒に参加することになった剣崎ひることともに、夏合宿に参加するがそこでおこるある出来事が参加者を追い詰め、さらに密室による殺人、、
    鬼気迫る状況の中で犯人を見つけ出す

    ミステリー初読みだったけど、シーンも謎解きもとても丁寧に書かれていたし、登場人物の個性も光っていて面白かった!
    何より展開がすごい!
    大学生の一夏のサークル思い出づくりのテンションが一変し、地獄絵図みたいな状況と主役かと思ってる人が死に、脇役的な登場しかしてない人が生き残る
    また章ごとにキーパーソンの心情が冒頭で何文か差し込まれるが、そこに惑わされた!
    斑目機関の謎と、各登場人物ゾンビマニアのその後はかなり気になるけど、
    丁寧にトリックやミステリーの要素も説明してくれており、初心者にはありがたかった!

  • 予備知識なしで読んでみた。ミステリかと思いきやただのゾンビ物語(サバイバルホラー?)でがっかり。
    売れた本には売れた本なりの面白さがあると思って読むけど、自分の毛色にはまったく合わなかったし、「うわぁぁあーー!」「遅いよ~」とか文章の書き方がラノベ?という感じで白ける。トリックや話の構成がどうこうというより著者が合わないのかも。

  • いやぁ、面白かった!面白さという点では、最近読んだ本の中では頭抜けていた。

    映画研究会の夏合宿。そこに事件を嗅ぎつけ着いて行くことになったミステリ愛好会の明智と俺。合宿所の近くでは、テロが発生し、夏フェスに来ていた5万人ほどの観客がゾンビに!
    間も無く合宿所は外との連絡手段を断たれ、ゾンビに取り囲まれた。そして、不審な連続殺人が起こり・・・。ゾンビの仕業なのか、それともメンバーの中に犯人が?

    あまりにも奇想天外の発想なのに、しっかり無理なく回収。この後どうなるんだろう?と気になり、一気読みでした。いやぁ、お見事!

    • chie0305さん
      ひとしさん、こんばんは。遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。
      ひとしさんの☆5つはここ最近なかった評価ですね。私も久々に☆5つが読みたいです…
      2018/01/21
    • chie0305さん
      ひとしさん!娘が「屍人荘の殺人」借りてきてくれました(ありがとう!○嵐!)今日から早速読めます。嬉しい~。
      2018/01/31
    • chie0305さん
      ひとしさん、こんばんは!
      晩御飯が出前になりました(笑)私はてっきり研究機関の方がメインかと!昨日「進撃の巨人」見に行ったせいでちょっと「おぇ」ってなりましたが、面白かったです。
      そうです、高校の図書室で。公立でもいい本入れてくれてるみたいです。校舎はボロボロなんですがね~。
      2018/01/31
  •  会員2名だけの学校非公認団体「神紅大学ミステリ愛好会」。一回生の葉村譲は、「神紅のホームズ」と呼ばれる会長・明智恭介の助手として、非生産的な日々を送っていた。謎をこよなく愛する明智は、事件を期待して映画研究部のペンション夏合宿への参加を熱望するが、断られてしまう。8月に入っても諦めきれない明智とそれを宥める葉村、そんな二人のもとに、二回生の美少女探偵・剣崎比留子が現れる。彼女の話によると、合宿まで2週間をきったある日、映画研究部にある脅迫状が届いたという。
     『今年の生贄は誰だ』
     1年前の合宿参加者が夏休み明けに自殺したこともあり、合宿への参加辞退が相次いだ。コンパ目的でOBからの招待を受けていた合宿である事から、部長は女性の参加者不足に苦慮している。そこで――。
     「私と一緒に参加してくれませんか」
     「理由を訊ねないこと。それが私からの交換条件です」
     葉村、明智、剣崎の3名を加えた10名の神紅大生、3名のOB、そして管理人。いくつかの謎を含みながらも青春の香り漂う14名の「紫湛荘」。しかし初日夜の肝試し、「紫湛荘」はたったの1時間半にして血と死の匂い立ち込めるクローズドサークルへと変貌する…。
     第27回鮎川哲也賞受賞作にして、ミステリランキング3冠を達成した新人作家による衝撃のデビュー作。


     久しぶりに夜も眠れず読み切ってしまった。
     巧妙なトリック、読者を騙す仕掛け、そして衝撃の展開…。上記のあらすじ以上の前情報なく読み、是非素直に本作からの衝撃を全身で感じてほしい。「そう来たか!」と思わず言ってしまった後は、作品の力にページを繰る手はもう止められない。登場人物の個性の描き分けや舞台の描写が鮮明で、気付いたら読者も「屍人荘」の中を右往左往している。
     本格ミステリと呼ぶに相応しい、解明できない多くの謎と鮮やかな推理。私の推理は立ち上がっては潰え、立ち上がっては潰えを繰り返し、思いもよらない真実に驚嘆させられた。読後にページを戻り、作者により仕掛けられたいくつものトリックに気付いた時、ただただ脱帽するしかなかった。得意気に犯人予想を披露していた自分が、完全に作者の掌の上だったなんて…恥ずかしい…。
     事件、探偵、推理といった王道のミステリ小説はあまり読んでこなかった。特に最近の作品となると、やり尽くされた手口の穴を縫うような犯行が結局現実離れしたものになってしまい不自然感が否めず手が出なかった。
     しかし本作は違う。いや、手口は全然現実的じゃない。でも、不自然ではないのだ。解決編に何の違和感もなく頷いてしまう。それも本作の「非現実的を状況設定」が可能にしたものなのだろう。
     
     素直にとてもとても面白かった。葉村と剣崎のコンビ、是非シリーズ化して今後も二人の活躍を見ていきたいと思った。今村昌弘さんというミステリ作家の誕生に、本当に感謝したい!

  • 新人賞としては稀に見る傑作。鮎川賞はややピンボケした本格もあるが今回は端正な本格推理ものとして疑いようがない。
    設定の秀抜さとリーダビリティの高さは今作を唯一無二の個性的な作品にしている。突然の「アレ」からのクローズドサークル、そして殺人事件、更にその解法は美しい消去法推理、フー・ハウ・ホワイダニットを丁寧に説いているのも素晴らしい。
    登場人物が覚えやすいよう工夫されている点や、探偵と助手、人ととあるものとの対比、投影の描写など繊細に背景を彩る要素もバランスよく書いている。
    「新たなる」王道の推理小説だった。

  • すごい斬新。ウォーキングデッドを並行して見ていたので、どっちの話だかわからんくなりそうだった。流行か?!笑笑

    ウォーキングデッドが流行ってるらしいから、日本ですらこんな風になるのか!?賞も受賞してるけど、たしかに新しいけどなんかミステリのあのなんとも言えないスッキリ感、やっと謎が解けたときのあのスッキリ感がどーもない。

    グダグタと残虐に殺されまくって、謎解きまくって死にまくってっていうのか海外のホラーや流行の流れに乗りまくってる感じもあり、日本のミステリの良さみたいなのがことごとくない気がするけど、それが逆にいいのか?

    わたし的には、日本のミステリはよりリアルに身近に描いて欲しいかったので、わたしの感覚には合わなかったなぁ。

    ゾンビはやっぱ洋物のような気がするわたしでした。

  • 設定やトリックはとてもおもしろくほぼ一気読みに近かった。
    ちょっと納得できないところもいくつかあったけど。この動機でこの残虐さ?結局テロリストの目的は?廃ホテルに残された手帳の意味って?葉山くんは自分の時計を取り戻したことをそんなに悪行だと思っていたのか?(犯人と取引をするほどに)重元はどうなったの?
    これらを差し引いても読後は満足。

  • どちらかというと、クローズドサークルって好きではなかった(途中で飽きてしまったり、謎解きが難しすぎてついていけない)のだが…。
    これは…展開が意外過ぎて「へ?」となり、捻りがいくつも効いていて、びっくり!
    冒頭の手紙を読んで、そちらがメインかと…。素直に面白かった!

    • ひとしさん
      もう読み終わったんですか!ちえさん、速すぎです(笑)
      2018/01/31
    • marimocoさん
      私も最近読みました。chieさんと違って、クローズドサークルは好きなほうなんですけど、この展開は衝撃で!
      これがデビュー作とのことなので、次作以降がちょっと楽しみな作家さんです。
      2018/02/01
  • 古典的な筋書きと近未来的な要素の評価抜群の作品
    私の読後の評価も抜群
    作者の意気込みが詰まってる

  • 推理好きのコンビに、事件を解決した実績を持つ探偵少女。脅迫状あり、見取り図あり、クローズドサークルあり。
    べたべたな王道ミステリのような始まりなのに、その設定をひっくり返していく展開が、新鮮。
    新しいタイプの、クローズドサークルミステリ。
    意表をつく展開ではあるものの、推理に関しては正統派。
    第27回鮎川哲也賞受賞作ということですが、デビュー作とは思えない読みやすさでした。『このミステリーがすごい! 2018年版』第1位。

  • 鮎川哲也賞受賞作。しかしこれ、どう感想を語ればいいものやら。語りたいことはいっぱいあるのですよ。でも読んでいない人には語りたくない。むしろ語るのはご法度。だって、予備知識なしに読んだらこれ、ひっくり返りそうな展開でしたもん。読む前に知っちゃいけませんよこれは。
    とりあえず言えること。これは史上最悪最低最凶のクローズドサークルミステリです。前代未聞の凶器と、そして最も悲壮な運命を持った名探偵。これがデビュー作とはとんでもなさ過ぎです。いやー面白かった。特に○○○好きにはたまらない作品ではあるけれど……これはばらしちゃ絶対ダメ、と。
    ミステリとしての部分も、トリックとしての意外性もさながら。なぜそんな手間暇のかかる殺害方法を選んだか、という部分に目からウロコ。なるほど、○○○ならではの理由がそこにあったのか……!

  • めちゃくちゃ話題になっていた本、ついに読みました。
    確かに、そう来たか~て感じで、「えっ」「えっ」ってのが何回かあった。
    面白かった。けど読む前にずいぶん期待してハードル上がっちゃってたかな。

    表紙から感じたイメージと、中のテイストがちょっと違ったかな。表紙から「十角館」ぽいおぞましいのを想像していたのだけれど、それより軽い感じ。
    設定と殺され方からして、もっとぞわーってするはずなんだけど、それがなかったかな。多分最初の明智と葉村のほわーっとした会話があったからかな~。明智が、いい味出してたんだと思う。
    葉村のワトソン、嫌いじゃない。

    これがデビュー作とは、、、2作目期待!!
    シリーズ化するのかな?

    そして、「学生アリスシリーズ」また読みたくなった!(^^)!

  • どうにも現実感がなさすぎ。

    ゾンビと密室殺人のコラボ作品。
    ゾンビでクローズドサークルって発想がすごい。

    ただ、どうにも現実感がなく、途中でお芝居でしたってなるのかなと思ったら最後まで…。

    このせいであまり推理にのめり込めず、やや消化不良になってしまった。

    もう少しゾンビに真実味を与えてほしかったかな。

    人と違うもの作り出そうという気概は感じますが、
    非常に惜しい作品でした。

  • 大学生がペンションを貸し切り、さあいったい誰から殺されるんだ、と思いながら読み進めていた矢先。
    は?
    まさかのゾンビにペンションを包囲されるという展開に、思わず失笑。
    えーっと、私ミステリを読んでたよね?
    パニックホラー読んでたんじゃないよね?

    ゾンビが包囲することによってペンション全体を密室にしたり、ゾンビを武器にしたり毒薬にしたり…ゾンビってこんなに活用法があったんだーと今までにない発想は確かに奇抜で面白かった!

    ただ謎解きはまぁそれなりに納得したとして、謎解きを優先するあまりゾンビに対しての危機感が無さすぎて違和感を覚えてしまった。
    私だったら扉の前にベッドとか置いてバリケード強化する!
    扉一枚隔てた向こう側にゾンビがいるのに一番近くの部屋に一人で寝るとか絶対無理!
    扉破られてゾンビが迫ってきてるのにこのタイミングで謎解きとかもうこの際どうでもいい!
    それにあのゾンビをどうやって収束させたのか、斑目機関とは何か、重元くんの行く末はどうなったのかの方が気になる。
    でもこの辺を詳しく書き始めると、それこそもう本格ミステリではなくて本格パニックホラーになっちゃうもんね!

    もうこれはミステリよりゾンビ映画を楽しむ感覚で読んだ方がかもしれない。

  • またしてもゾンビもんだ。昨年読んだ『コンテクスト・オブ・ ザ・デッド』で満腹なのに。得体の知れないバイオテロと撹拌したら、現実味がまったくなくて、とても本格ミステリとは思えないんだけど、巻末の審査員諸氏の評価はすこぶる高い。俺の頭がコンサバなんだろね。あんなにも凄惨な殺人現場を幾度も検証したり、迫り来る死霊に怯えながらも冷静を保つ彼ら、とりわけ美少女の面々にあっぱれ。ところで、管野は足わ噛まれたんだけどなぁ???

  • 屍人荘の殺人

    色々思う所がありすぎて、感想がまとまらず気が付けば1か月経ってしまっていたのです
    とても長くなる上に、結局ネタバレ感想になりましたora


    デビュー作で3冠は史上初!と言う事で読みたいのですよね読みたいのですよね!

    最初に屍人荘を本屋さんに探しに行ったときは
    まだこのミスでしか話題ではなかったので、置いてなかったのですよザンネン

    駅ビルの本屋さんだったのに
    「あーすみません。創元社自体もう置いてないんですー」ってなんですとー!!1ってなったのです

    なので地元の本屋さん巡りする事になったのでした
    結局本を買えたのはそれから数日後だったのですが
    ここまで話題になってしまったので、今では最寄りのTSUTAYAでも並んでいるのですヨカッタヨカッタ


    前評判はとにかく良い。
    しーなの周囲でもかなりの高評価でとても期待大


    勿論あっという間に読んだのです
    夢中になってしまったのですよ


    まず登場するのが探偵とワトソン。
    しかもミス研……ならぬミステリ愛好会とか同好会とか。
    しーなの大好物要素がもう2つも

    そして映画研究会の合宿に参加してクローズドサークル。


    これ絶対好きな人多いのですよね?
    これぞ!!って感じの王道で、しーなも勿論大好きなのです


    合宿に同行して、ホラー映画の撮影とか廃墟とか
    ワクワクしかしないのですよ

    どんな感じで最初の事件が起こるんだろうと、屋敷地図と登場人物リストを何度も見て確認しながら待機。

    だがそこで突然のz……



    と、これ、どこからネタバレになるのでしょうか
    凄く迷ってしまうのですよ

    基本ネタバレしないで感想を書きたいと思っているので感想を読んだだけで分かってしまうようにはしたくないのです


    と、ちょっと考えて他の人たちはどんな風に書いてるんだろうと思って
    見に行ってみたのですよ

    そしたらもう出てくる出てくる

    確かにゾンビに関してはネタバレではないかもしれない。
    むしろそう言う売りなのかもしれない。
    もうしーなも書いてしまってるのですけどね。

    ゾンビと言ってまず思い出すのが『バイオハザード』
    そして『ウォーキング・デッド』(The Walking Dead)

    実はどちらも苦手なのですよ

    『バイオハザード』はゲームも映画も取り敢えずは見ているのです
    が、ゲームは自分ではできないし
    映画はミラのカッコいい所を見ている感じ。
    ギリギリ『龍が如く OF THE END』をやったくらい(真島の兄さんが好きです)

    海外ドラマ好きなしーななのですが、ゾンビ物は全然見た事ないのです
    『ヴァンパイア・ダイアリーズ』や『HELIX』は見てたのですけど
    ゾンビと言うと、どうもこう……。追われる焦燥感や、仲間との決別と対決とか、行き場のない憤りがもう……!!1ってなってしまってダメなのです


    そう。それなのですよ
    その感覚なのですよね

    追われて追いつめられる焦り。
    一緒に逃げていた仲間は少なくなる一方。
    襲ってくる元仲間。倒さなきゃいけない苦悩。

    多分ゾンビ物ってそこが魅力なのですよね?きっと。
    しーなはそこがダメなのですが、この『屍人荘』はめちゃめちゃゾンビ物としては入り口的にちゃんとポイントが抑えられているのですよね


    まず、読んでみて
    とにかく面白くて、先が気になって、途中で止められないほど。
    探偵役になるはずだった先輩の脱落が心痛かったけど、お話としては魅力の一つだし
    ゾンビ物のスリル満点。

    「今までに読んだことのない本格ミステリ」とは確かにその通り。


    読んだ後なのですが
    何でなのでしょう。
    こう、スッキリしなかったのです

    ゾンビがちっとも解決していない。やっぱりその部分、気になってしまうのでした。そう、そこがゾンビ物が苦手な理由の一つ。

    が。
    あとがきや解説にあった「孤島や、山荘と同じ。新しいクローズドサークル」と思えば全然いけるのです気にしなくなるのです
    雪や嵐じゃない。たまたまゾンビだった……と、思えなくも……な、ない?かな?

    と、そう思うとかなりスッキリ。


    まだまだ話は長くなってしまうのですが、自分が思っていたことを上手くまとめられなくて
    他の人のネタバレ感想レビューと言うのを見てみたのです
    読んだ人たちはどう思っているんだろう……と。

    そこで行きついたのがこちらの感想
    http://aobadai-akira-2.hatenablog.com/entry/2017/12/20/205036

    シェア機能あったからリンクしちゃってるのですが
    この感想、凄く頷くのですよ

    昨今もうあやふやになっているラノベの話題から入り、ホームズはキャララノベだったと進み、小説内のお約束レベル、ジャンル小説の今後まで読んでしまうと
    もう「確かにー!!」って頷くしかない。

    この話題に関してだと、しーなももう書き切れない位の長さになってしまうので割愛。『屍人荘』の感想なのですよね


    本格としては探偵少女のキャラや、突然思い出したようにラブコメするラノベ感が否めないのですが
    ゾンビ慣れしていない読者にしてみたら、ゾンビ物の魅力が適度でもう堪らなくスリリング!良かったのです

    追われる焦燥感や、仲間との決別と対決 まさにこれがミステリと言うか、小説としての良いスパイスになってたのですよね


    二つしーなが気になったのは、
    (細かい所なのですけど)
    電話なのです
    内線の電話がアリバイにも繋がってたのですけど
    電話って、相手にかけて、受話器外してそのまま放っておけば良いのでは……?と。

    何も相手が出るまでその場で待っていなくても良いのですよね?
    むしろ追い詰められて、時間が無い時だったら不自然なのですよね?


    もう一つは、最後の主人公の反抗(?)
    あのミスディレクションが取って付けたようで、どうもストーリーの流れを邪魔してた気がするのです
    気になっちゃうのですよ
    え?そこで?良いの?見過ごして良いの?ゾンビ居るのに?良いの?え?
    とか余計なこと考えてしまうのですよ

    エレベーターのトリックや時計の読み違いなど、確かに面白かったし
    読んだ後は、なかなか思ったことがまとめられなくてそれどころでは無かったのですが……。


    ゾンビ慣れ?している読者の感想をまだ見ていないので何とも言えないのですが
    ゾンビに全くと言って良いほど免疫が無かったしーなにはとても興味深く読めたのです。




    そしてどうやらこのブクログの仕様で長い感想には「更に読む」が付いた感じ。
    長い感想になってしまうしーなには助かるシステム。

    けどけど、このブクログ
    感想書くのって仕様変わってからやっぱり書きにくいのですよね
    途中でなんか消えちゃうこともあるし……
    全文が入るか不安……。

  • 微ねたばれ。

    評判が良いとハードル上がりすぎて、ということもままありますが、これは評判通りの面白さでした。

    謎解き大好き! というミステリ読みではないので、真相解明の段になっても、ふむふむナルホドと冷静に読んでいました。
    が、推理の大詰め、日留子でさえ解けなかった謎について明かされた時、テンション最大値に。そうか、これか! と膝をバチバチ打ちたくなりました。斬新なクローズド・サークルを作っただけで満足せず、ここまで活用(変な言い方ですいません)するとはすごいです。

    惜しむらくは……
    ちょこちょこ手ぬるさが垣間見られたのと……
    「あの人不憫すぎる」という感想が他を凌いでしまいそうなこと。シリーズ化したとして長いスパンで考えた場合、探偵の動機に位置するのだろうけど……しかしなんとも。けっこう好きな人物だっただけに、凹みます。

  • 大学生の夏合宿、惨事の現場がロックフェス?え、ゾ○○?密室殺人?私のアンテナに引っかかりすぎ(笑)
    最後まで楽しく読めました。続編期待してます

  • とにかく発想が面白い!題名からしてどこかの別荘で起こる密室殺人なんだなと期待値低めでしたが、いざ読むとページを進む手が止まりませんでした笑
    ゾンビを出してくるのはずるいですね笑
    凄く楽しく読めました。

  • 2018.04.11

    鮎川哲也賞受賞作
    新しいタイプのクロースドサークルか
    第一の殺人については、そこまでなら○○するか?という感じで府に落ちない
    ちょっとした叙述要素はよかった

  • 意外な展開ではあるがミステリーをあまり読まない自分としてはこれが本格ミステリーなのかはわからない。意外な展開が多く楽しんで読めたのは事実だがふーんって感じ。自分にミステリーは合わないのだろう。

  • 本格ミステリ、それもベタな館モノ、そして更にベタなホームズとワトソン型キャラ設定。
    ………と、思いきや驚天動地の展開!
    新本格流行当時に超能力ネタとかあったけど、その延長線上ともいえるかも。出尽くしたトリックの地平を無理やり広げるために新ルール投入!的な。
    でも驚きはそれ以上だなー。良い意味での裏切られ感がある。
    それにしても明智くん可哀想すぎ。

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屍人荘の殺人を本棚に登録しているひと

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