ドロシイ殺し (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
3.47
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本棚登録 : 432
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025564

作品紹介・あらすじ

夢の中にある世界〈不思議の国〉の住民である蜥蜴のビルは、砂漠を彷徨う中でドロシイと名乗る、案山子とブリキの樵とライオンを連れた少女に出会う。彼女の助けを借りて不思議の国へ戻ろうとするビルだが、その最中にオズ支配者・オズマ女王の宮殿の一室で死体が発見される。強力な魔法と軍人たちに守護されていた部屋で、だれがどうやって殺したのか? 夢と現実双方で起きる事件の意外すぎる真相とは――『アリス殺し』シリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

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  • とっても好きなシリーズです。
    「メルヘン殺しシリーズ」第3段。
    今回も蜥蜴のビルが光ってました!
    彼の言葉のやり取りが時々イラつくけど、とても可愛くて大好きです。
    ビル、前シリーズよりちょっとづつ賢くなってきてる気がします。
    「オズの国」はとてもメルヘンな魔法の国で「オズの魔法使い」の世界に出てくるような魅力的なキャラクター達もとても可愛くて、でも、とても残酷で。
    「不思議の国」「ホフマン宇宙」「オズの国」を比べると、圧倒的にオズマの支配するオズの国は広大で、魔法も使えるし、格が違います。
    独裁国家で、オズマや魔法使いの力が圧倒的なので、殺人は起こり得ません。
    そんなオズの国で起こった殺人事件を、蜥蜴のビルと小間使いのジュリアが捜査していきます。
    「クララ殺し」より、アーヴァータールとの兼ね合いで頭がごっちゃになるような事はあまりありませんでした。
    毎回犯人に与えられる制裁の残虐さにスッキリしています。
    次作の「ティンカーベル殺し」が楽しみで仕方ありません。

  • 前作より面白かった。
    このシリーズは次作もあるのかな。出たらまた読みたい。

  • アリス、クララに続くシリーズ三作目。久しぶりに読んだけどこの独特のセリフ、世界観、いいわ〜。入るまで少し苦痛やけど、世界に入ったらこのキャラたちじゃないと物足りなくなる感じ。

    今回私的に一番驚いたのは、「オズの魔法使い」がシリーズ一作目だったこと(そこ?(笑))児童文学に触れずに大人になったから、ほんまそこら辺無知で恥ずかしいんやけど、オズシリーズってけっこうたくさんでてるんやねぇ。
    登場人物が多いから不思議やったんやけど、解説で納得。
    オズシリーズ、少しずつ読んでいこうかな。

  • メルヘン殺し第三弾は「オズの魔法使い」!

    平和的独裁で保たれた世界を襲う、悪夢×殺人の狂った連鎖。またも巻き込まれたトカゲ君の運命やいかに?

    残虐描写もいい匙加減。しかし、キコリやライオン…メルヘンキャラは恐るべき破壊者になり得るんだな(震)

  • アリス殺し、クララ殺しに続くもの。蜥蜴が今度はフェアリーランドへ。オズに魔法使いを全部読んでないので、十分に味わえなかったさ(登場人物や関係を全て知っていた方がより楽しめると思う、と思う)。物語の世界にすっぽりはまるのはいいのだけれど、会話は独特。最初はイラッときたけれど、後半は流れに乗ったというのもあり慣れてきた。そして、最後は悲しさを感じる。オズマもって感じだし。まあ、どうかなっていう点もあったけれど、物語に絡めてうまくまとめたなって感じがしました。蜥蜴はお家に帰れなかったので、このシリーズは続くかな。うまく世界を作っているので今後もきになるところ。この著者の作品は全部読んだ方がより味わえるのではないのかなと思う(全然私は追いつかないけれど)。ちなみにどうでもいいことですが、この本を読んでいる日は、「over the rainbow」より「We are off to see the wizard」のメロディーが頭の中でずっと流れていました。良いリズムで家事やら仕事ができたんで良かったんだけれど。

  • 小林先生の過去作品の登場人物が出てきたのは、思いもかけずにんまり。たまに出てくる物語に関係ないグロさもらしいっちゃらしい。トリックはわかりやすく読みやすい

  • シリーズ3作目。
    ずいぶんと読むことに慣れてきた気がします(笑)
    ビルの時間が無駄な押し問答も全く気にならなくなってきてます(笑)

    前作のホフマン宇宙の元ネタを知らないので、今回のオズの世界の方がまだ入りやすかったかな。
    今作のラストは今までとはちょっと毛色が違って、ぞっとする終わり方でしたね。。
    不思議な世界観ではありますが、読むごとに引き込まれている自分がいます(笑)

  • 不思議の国、ホフマン宇宙とはまた違う世界感。
    殺人事件よりもその独裁制の原理に鳥肌が立った。
    また最後に続きを匂わす台詞があり、井森の今後が気になる!

  •  今度のトカゲのビルは、「オズの魔法使い」の世界、「フェアリィランド」に迷い込む。
     オズマ女王が支配する「オズの国」の城の中で、ドロシイとジンジャー将軍が殺される。
     探偵の補佐役に選ばれたビルが、オズの国以外の色々な国に行くのも面白い。
     グロ描写はアリス殺しよりも控えめだし、ビルも尻尾は切られているものの死んではいない。他のキャラは結構死んでいるが、描写は少ない。
     作者の過去作のキャラクターが、今作にも登場しているようだ。玩具修理者は筆者のデビュー作なので、いずれ読んでみたい。

  • 前作よりシンプルで、読みやすかった。
    謎解き的には前二作の方が驚いた。

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2020年 『未来からの脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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