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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784488027155
作品紹介・あらすじ
それぞれに異なる四つの魔法にからむ、魔道師たちの物語四編を収録。『夜の写本師』で日本ファンタジーの歴史を変えた著者の初短編集。オーリエラントの魔道師シリーズ。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
多様な魔法と人々の営みが描かれる短編集は、リアルな社会問題を背景にしながら、架空の世界を生きる登場人物たちの息吹を感じさせます。市井の人々に焦点を当て、その慎ましやかな生活を鮮やかに描写することで、物...
感想・レビュー・書評
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「夜の写本師」「魔道師の月」「太陽の石」と続いたオーリエラントシリーズの4作目。今作は短編集です。
連作短編集として糸が紡がれるように最後には大きな一本に繋がるのかな、と思いきや、
巻末の年表によって、いずれの話もはるかな年月の隔たりがあり交錯する可能性がないことを教えられました。
この短編集に出てくる主人公たちは皆、市井のひとびと。
千年を超えるときの流れの中で、どの時代のひとたちもカラン麦のパンを食べ、葡萄酒や麦酒を飲み、セオル(外套)を巻きつけて暮らしている。
多くは名もなきその他大勢で、歴史に名を残すことはない。そんな人々にスポットライトを当てた今回の短編集。慎ましやかに暮らしているその細部を鮮やかに描き出す筆致が、オーリエラント本編の物語の深みを与えていることは想像に容易い。
いったい、乾石さんの頭のなかにはどんな世界が拡がっているんだろう。
この中では「魔道写本師」の話が一番好き。
イスルイールさんの堂々とした立ち居振る舞いがいいな。
はやくシリーズ続刊の「沈黙の書」を読みたいと思わせる半面、またシリーズを最初から読みたくさせる短編集でもありました。
いつかハードカバーで本棚に並べたいな。
なんといってもこの本は、装丁にまでも、物語の世界は広がっているから。 -
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2014/04/25
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2014/04/28
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違う魔道師が主人公の短編集。
それぞれの魔法が個性的で、程よくファンタジー。
国をひっくり返す英雄譚や革命の話(www)ではない。地味。でもじわじわ良い。下品な暴力シーンや性描写がなく、好印象。
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それぞれに異なる四つの魔法にからむ、魔道師たちの物語四編を収録。『夜の写本師』で日本ファンタジーの歴史を変えた著者の初短編集。オーリエラントの魔道師シリーズ。
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紐結びの魔道師、闇を抱く、黒蓮華、魔道写本師の四短編集。それぞれ、違った魔法を使う魔道師の話である。
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武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000124957
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夜の写本師以来のファン。ゲド戦記と似た、どこでもない外国の雰囲気が独特。魔法を使うのにそれぞれ独特の手順があるところが、ファンタジーなんだけど妙にリアル。
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紐結びの魔道師、魔女たち、亡骸を使うプアダンの魔道師、ギデスティンの魔道師が各主役の短編集。紐結びの魔道師が目新しくて面白かった。
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図書館で。
このシリーズ、面白いなあ。虐げられている女性を救う魔女組合というのが面白かったです。いつの世も力なきものは辛い思いをするんだろうなあ…と。確かに飲んだくれのダンナが働き者になったら良いじゃないですかね(笑)
結び紐の魔道師の話も、黒い睡蓮の話も面白かった。この独特の世界観が良いなあ。最後の写本師も一本筋が通ってていいですね。時空列順に一度きちんと読み直したいなあと思います。全部文庫化されたら買おうかなあ。 -
「紐結びの魔導師」「闇を抱く」「黒蓮華」「魔道写本師」の四編を収める。
本書の中で、「闇を抱く」は最も好きな物語だ。
元はそれなりに地位のあった父が、飲んだくれの暴力親父になるには彼自身の問題があった。
その父に殴られる母と子供たち。
オルシアはそれに我慢できなくなり、働きに出かけ、そして魔導師と知り合う。
助けを求められないでいる女たちを、魔法で助ける女たち。
そんな彼女たちにも、声を上げられない時期があった。
だから彼女は自分に魔法をかけたのだ、「自己主張がきちんとできますように」と。
自分を変えるのは自分自身なのよ、と魔女は言う。
自分の闇を認めてからでないと、それも叶わぬ夢ではあるが。
「魔道写本師」は努力の魔導師だ。
大きな工房で写本師の見習いをしていた頃、彼は「できそこない」だった。
あまりにも仕事ができないので辞めようと決意した翌日、一番良くできていた見習いがやめた。
仕方がなく続け、少しずつ自信がでてきた頃、新入りがやってきた。
そしてまた彼は「できそこない」に戻った。
それでも必死で彼は努力し続けた。
それがいつの間にか、大きく実った。
なんとなくできてしまう、そんな要領のいい人は羨ましい。
無駄な努力だと蔑まれることは悔しい。
永遠に思える努力。
だが、実はそうではない。
一歩一歩は小さなものかもしれない。
それでも、人生には三つ目の坂が自分を思いもよらなかった場所へ運んでくれることもある。
まさか。
それが人生を面白くしている。 -
オーリエラントを舞台とした短編集ということでそれぞれの話が最終的に一つにつながるのかな、と思っていたけれどそんな事はありませんでした。
最後についていた年表を見ると、どれも舞台となっている時代がバラバラだったのでそもそも交わりようがなかったという。
でも、一つの国を舞台にしているとはいえ、どの時代もカラン麦のパンを食べてトゥニカを纏っているのは同じで、人々の暮らし向きも発展するでもなく変化するでもなかったので、年表を見るまでここまで時代がかけ離れているとは思いもしませんでした。
せっかくオーリエラントの世界に帰ってきたことだし、またシリーズを読み返そうかしら。
『夜の写本師』は文庫も出ていますしね。
ちなみに今回の短編集では『魔道写本師』の話が1番好きでした。
夜の写本師や魔導師の月を思い出すような言葉がいっぱい出てきたからですかね。 -
『闇を抱く』がとても好。
にしても、イスルイールさんは老けないのデスカ!!?? -
2014.07.28
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『夜の写本師』から考えてたんだけど、写本師ってなんで魔道師じゃないんだろう?「不思議パワーを使って何かする」というのは写本師も魔道師も変わらないように見える。「魔道写本師」より「写本魔道師」の方が理に適ってると思うんだけどな~。
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シリーズの間を埋めるカンジの短編集。
著者プロフィール
乾石智子の作品
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