- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488027155
作品紹介・あらすじ
それぞれに異なる四つの魔法にからむ、魔道師たちの物語四編を収録。『夜の写本師』で日本ファンタジーの歴史を変えた著者の初短編集。オーリエラントの魔道師シリーズ。
感想・レビュー・書評
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「夜の写本師」「魔道師の月」「太陽の石」と続いたオーリエラントシリーズの4作目。今作は短編集です。
連作短編集として糸が紡がれるように最後には大きな一本に繋がるのかな、と思いきや、
巻末の年表によって、いずれの話もはるかな年月の隔たりがあり交錯する可能性がないことを教えられました。
この短編集に出てくる主人公たちは皆、市井のひとびと。
千年を超えるときの流れの中で、どの時代のひとたちもカラン麦のパンを食べ、葡萄酒や麦酒を飲み、セオル(外套)を巻きつけて暮らしている。
多くは名もなきその他大勢で、歴史に名を残すことはない。そんな人々にスポットライトを当てた今回の短編集。慎ましやかに暮らしているその細部を鮮やかに描き出す筆致が、オーリエラント本編の物語の深みを与えていることは想像に容易い。
いったい、乾石さんの頭のなかにはどんな世界が拡がっているんだろう。
この中では「魔道写本師」の話が一番好き。
イスルイールさんの堂々とした立ち居振る舞いがいいな。
はやくシリーズ続刊の「沈黙の書」を読みたいと思わせる半面、またシリーズを最初から読みたくさせる短編集でもありました。
いつかハードカバーで本棚に並べたいな。
なんといってもこの本は、装丁にまでも、物語の世界は広がっているから。 -
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2014/04/25
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2014/04/28
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違う魔道師が主人公の短編集。
それぞれの魔法が個性的で、程よくファンタジー。
国をひっくり返す英雄譚や革命の話(www)ではない。地味。でもじわじわ良い。下品な暴力シーンや性描写がなく、好印象。
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それぞれに異なる四つの魔法にからむ、魔道師たちの物語四編を収録。『夜の写本師』で日本ファンタジーの歴史を変えた著者の初短編集。オーリエラントの魔道師シリーズ。
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紐結びの魔道師、闇を抱く、黒蓮華、魔道写本師の四短編集。それぞれ、違った魔法を使う魔道師の話である。
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武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000124957
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夜の写本師以来のファン。ゲド戦記と似た、どこでもない外国の雰囲気が独特。魔法を使うのにそれぞれ独特の手順があるところが、ファンタジーなんだけど妙にリアル。