シャーロック・ホームズたちの冒険

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  • 東京創元社
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本棚登録 : 130
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027179

作品紹介・あらすじ

ホームズ&ルパンパスティーシュ、吉良邸討ち入りでの密室殺人、もしヒトラーがホームズマニアだったなら……。著名人たちの名推理に酔いしれる、奇才・田中啓文が贈る、ミステリ連作集。

感想・レビュー・書評

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  • シャーロック・ホームズに忠臣蔵の義士、ヒトラー、小泉八雲、アルセーヌ・ルパン。
    古今東西の有名人たちの冒険譚。
    この不可思議な事件と謎にしばし酔いしれよう。

    『「スマトラの大ネズミ」事件』
    不気味な虫が登場する不可解な事件。
    それはまさに悪夢!
    おお神よ、どうか私に強靭な精神を!
    そしてこの結末にどうか御慈悲を!

    ......あくまでこの話は本家本元のホームズ譚ではない。
    どちらかといえば、英国ドラマ「シャーロック」に近い。
    だがそれがなんだと言うのだろう。
    我々が読みたいのはただ面白い話だけ。
    たとえそれが誰かの苦しみによっていたとしても......。

    『名探偵ヒトラー』
    ここで登場するのはかの有名なロンギヌスの槍。
    アニメのエヴァンゲリオンとは関係ない。
    しかし全くもって、心を惑わすそれは、人が持つべきものなどではない。
    冷酷で、強迫症状が出ていたヒトラー。
    彼が後世、悪の権化のように描かれるのは、皆が彼に自分を投影して見ているからかもしれない。
    そこにロンギヌスの槍の影響がどれだけあるのかは誰一人知る由も無い。

    『mとd』
    ここで言いたいことはただこれだけだ。
    サン・ラー・タン。
    アメン・ラーから連想されたであろうそれに私の思考は占拠される。
    酸・辣・湯。

  • ミステリ

  • 首が密室から消えた。失踪から復活したホームズが挑んだ事件の真相。
    討ち入りの吉良家の炭小屋の殺人。
    ヒトラーの部屋から盗まれた槍。
    八雲が出会った事件。
    ルパンは残忍なジュノアール伯爵から「サン・ラー王のスカラベ」を手に入れる事ができるのか。

    よく調べてあるなあ。
    ホームズも忠臣蔵も八雲もルパンもその空気にすんなりと入り込む。
    ただ、奇をてらいすぎな結末がねー。
    八雲も殺人事件以外はけっこう良かったんだけど。

  •  ホームズや赤穂浪士のパロというかバスティーシュ?
     設定変更等はなく、その登場人物たちが探偵役となったミステリ。
     1話目がホームズだったんで読んだけど、2話目でもう何か話が頭に入って来なくて断念。
     レビューを見ると、八雲のがおもしろいらしいけど、もういいかな、て思って読まなかった。
     たぶん、文章の書き方が、あんまり私に合わない。
     あと、1話目のオチ(トリック部分)がオチだったんで、2話目以降もそうなんだろうなぁ、て気持ちもあって。

  • 相変わらずの田中啓文節、楽しく読みました( ´ ▽ ` )ノ
    しかし、樹上で首を切る、叫ぶ、袂を噛む、木が倒れるのコンボは無理すぎでしょうが…
    南方熊楠が推理するやつ思い出した。
    鳥飼ひうだったっけ⁇
    田中啓文だったっけ⁇

  • 短編集なんですが、中々良かったです。私としては小泉八雲が主人公の連作がお気に入りかな。「耳無し芳一」はいつ読んでもエロイですね/笑。腐った心を刺激してくれます。芳一が美坊主というのが悪いと思うのよ/笑。
    それから「忠臣蔵」の謎を解く大石内蔵助の妻・りくの話も良かった。
    ヒトラーのも良かったけど…オチが今一かね。

  • ホームズとかルパンとかって、大昔子どもの頃に読んで以来読んでなかったから、この本を読みながら思い出してた(笑)。
    ヒトラーや八雲のはなしは、どこまでが史実なのかなと思ったら、まったくのフィクションだとあった。

  • 忠臣蔵だけ出展で読んだことがありました。

    創作された探偵物や、歴史上の人物を探偵として、彼らの一般に知られている行動原理に絡める短編集。
    …やたらオカルトめいているため実はあまり面白いと思わなかった。

  • まあおもしろかった。
    が、いろんなシャーロックものが読めるのかと思いきや、
    シャーロックがでてきたのは最初の話だけ。
    あとは、シャーロック並の探偵的な役回りの人物がいる、という話が四つ。あ、まあラストのルパンが主役の話はシャーロックもでている、と
    いえるのだろうが、シャーロック・ホームズの物語だな、と思えるのは
    やっぱ最初のだけ、かな。
    二話目でいきなり時代ものが始まったときには、え?これどーやって
    ホームズだすの??とか思ってしまった。
    ちょっとだまされたーっとか思った。
    読み終わってもう一度表紙をみると、
    あー、この絵、そーゆー意味だったのか、と納得。
    まんまな、表紙だったってことね、うんうん。

    ヒトラーの回はちょっと殺しが多すぎて引いた。
    が、あとがきで著者もほんまに最低最悪なおっさんだ、という認識の
    元書いた、とあって、なるほど、と。
    分かって書いてるなら仕方がないなあ。でもなんか気持ち悪かった。

    一番好きなのは小泉八雲の話。
    なんか雰囲気がよかった。
    でも、なんかどっかで読んだような気も・・・・。前に読んだことあったけな?

    たとえ死んでもホームズはホームズだな、うん。

  • 実在の偉人や架空の有名人を主人公にした探偵モノ短編が5作。
    ホームズは語られざる事件の「スマトラの大ネズミ」を題材にしたもの。ルパン物の中にもホームズがちょっと出てきます。
    他は、忠臣蔵、ヒトラー、小泉八雲。どれもオカルト風味の味付け。

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著者プロフィール

1962年大阪市生まれ。「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で星雲賞国内短編賞を受賞。09年「渋い夢」で日本推理作家協会短編部門を受賞。「水霊」「忘却の船に流れは光」「落下する緑」「笑酔亭梅寿謎解噺シリーズ」「伝奇学園シリーズ」など著書多数。近著は『アケルダマ』『イルカは笑う』『猫と忍者と太閤さん』など。ジャンルを問わず活躍中。

「2018年 『警視庁陰陽寮オニマル 魔都の貴公子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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