- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488027827
作品紹介・あらすじ
平和な暮らしを営んでいた紐結びの魔道師リクエンシス。そんな彼のもとに隣国イスリル襲来の知らせが。イスリル軍といえば、魔道師軍団。下手に逆らわぬほうがいいと、リクエンシスは慣れ親しんだ館を捨てて逃げ出す。ほとぼりが冷めるまでどこかに身を寄せていればいい。だが悪意に満ちたイスリルの魔道師が、館の庭に眠る邪悪な魂を呼び覚ました……。シリーズ屈指の人気者リクエンシスが自らの運命と対峙する、激動の三部作開幕!
感想・レビュー・書評
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人間の脅威と魔術的な異物の脅威,そして伝承に隠された謎,いろいろな問題を抱えてリクエンシスとリコはどんどん仲間を増やしながら旅を続ける.変わった取り合わせながら仲間が増えていくごとにワクワク感が募る。次巻が楽しみ.蜥蜴のダンダンが龍になったりしないかしら.
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面白くなりそうな予感はあるが、まだ入り口で何も分からず。説明が長くて退屈
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乾石氏にしては軽めで、明るめ。胃もたれしない。
でも乾石氏らしく、何故か地味で華がない。
一言でいえば、軍が攻めてきて逃げる話。
予言や幻視が色々あるけれど、どういう意味かまだよくわからない。
紐で発動したり、動物になったりする魔法がファンタジーらしくていい感じ。 -
主人公がリコを気遣うシーンが好みでした。いろんな背景を持つメンバーがだんだんと集まっていくのもワクワク感があって良かったです。
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3.6
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文庫化が待ち切れずに買っちゃいました
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紐結びの魔道師リクエンシスの平穏を破ったのは、隣国イスリル軍の襲来だった。イスリルでしばらくつづいた内乱が平定されたので、コンスル帝国の凋落をよいことに侵攻してきたのだろう。イスリル軍の先発隊といえば、魔道師軍団。下手に逆らわぬほうがいいと、リクエンシスは相棒と共に、慣れ親しんだ湖館を捨て逃げだした。ほとぼりが冷めるまでどこかに身を寄せていればいい。だが悪意に満ちたイスリル軍の魔道師が、館の裏手に眠る邪悪な魂を呼び覚ました…。“オーリエラントの魔道師”シリーズ屈指の人気を誇る魔道師リクエンシスが自らの内なる闇と対決する、待望の三部作開幕!
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30:以前「オーリエラントの魔道師たち」で登場したときと変わらぬノリのエンスとリコ、そして新しい旅の仲間たちの道中。三部作の導入部とあってか、乾石作品としては異色(って言ってもいいと思う)の柔らかさで、登場人物に寄せた(男性一人称!)文体やバラエティ豊かなキャラクター、いつもながらの風趣ある世界観描写をどんどん読ませてくれます。
昨今の「魔法=物理」ではない、魔法が不可思議の力であるハイファンタジーを読む楽しさを改めて教えてくれる、素晴らしい一冊。続きも楽しみ。