魔眼の匣の殺人

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 545
レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027964

作品紹介・あらすじ

あと二日で、四人死ぬ――
ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ待望の第二弾!

その日、“魔眼の匣”を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  •  精神的クローズドサークルとか、初めて読んだ。

     いやあの、前作でも思ったけど、このひと、天才じゃね? すごくね?
     今回は超能力者、預言者の出てくるお話でした。トンデモ設定のなかでうまく転がしてくれるのは前作で実績があるので全然心配はしてなかったんだけど、預言をそう使ってくるかっていう。その発想はなかったわ、ほんと。
     物理的にもクローズドサークルなんだけど、こう、動機の面というか、犯人が犯行に至らざるを得なかった理由がね、なるほど、と。
     そこで感心しているところで、もう一つオチが重なって、さらに最後にもっかいひっくり返されるっていう。展開がすばらしい。文句がない。トンネルの話はこれ絶対あとで生きてくるなって思ってたんだよ。読んでる途中で忘れちゃったけど。うんほんと、面白かったです。比留子さんと犯人の死闘の部分とか、鳥肌立つね。
     要所要所に明智さんが生きてきてるのがすごい好き。あと純くんが健やかに育ってくれることを祈ってます。
     抜粋。勧められたミステリを読んでの比留子さんの感想。


    「あんなに心配しながら読んだのに。ああ騙されたよ笑えばいいさ。ミステリは意地悪ばかりだ!」


  • 読み終わったあとラストの文のせいで早くも続編がという期待感とこの本の読了感を誰かと共有したいという2つの思いが同時に襲ってきた

    続編が一刻も早く発売されることを切に願う

  • せ、切ねえ………!

    ミステリに女は不要論者の私ですが、比留子さんは別です!例外中の例外です!彼女はどうしてあんなに魅力的なんだろう?葉村くんも勿論魅力的ですし、明智さんも魅力的でした。本当に素晴らしいシリーズが生まれたものです。次回作はいつでしょう…!(少しは「待て」を覚えろ自分)

  • 動機がちゃんとしていて良かった。犯人は…サイコパスでした…みたいな結末があまりに多い昨今、なにか懐かしささえ覚える。昔はこんな感じの本格をたくさん読んだよなぁと感慨深いものが。

    正直、ここまで書いてくれるとは思わなかった。スター誕生?

    次作も期待しています。

    明智先輩(泣

  • 前回の屍人荘の殺人の続きの話。
    続きと言っても事件は全く別物だからこれ単体で読もうと思えば読めるけど、やっぱり前回の事件で主人公となるホームズとワトソン役の二人に『何が』あったのかを知ってる方が断然面白い!
    作者の今村さん自身がとってもミステリーを愛しているのが伝わってくる書き方。クローズドサークルが起きた時読者が絶対思う心理を見事に掬い取って話を進めてくるあたりが面白い。時たま挟まれるひるこさんと葉村君のドキドキな展開もまた見ていて微笑ましい。
    早く次回作を読みたいなぁ。

  • シリーズ2作目。
    前作ほど驚きは正直なかったけど、充分楽しめた。
    前作はゾンビ。今回は予言と合わせる物を生かし読ませるのがすごい。
    斑目機関の謎が深まるばかりで、次作が早く読みたい!

  • サラッとした読み口で、安心な作りのミステリを楽しめる、そんな作品。
    物語の入り方、視覚や印象と結びつけたキャラクター名、『予言』という非科学的な題材を持ち出した大仕掛けな舞台。 それを緻密に堅実に積み上げていく。

    一見した印象とは裏腹に、物凄く安定している作家さんだなと思った。 次作以降も期待してしまう

  • 一作目より正統派ミステリという感じで、一気に読んだ。やはり面白い!
    屍人荘を継いでいる、超常現象のある世界だけど、トリックには直接関わってないから禁じ手ではない。
    また、犯人の動機に唸った。
    よくある恨みつらみではなく、そう来たか!という…
    しかし一見突飛な動機も、特殊な状況下におかれた登場人物の心情が丁寧に描写されているので、そういうものなのかもな、と納得できた。
    ミスリードや伏線もちりばめられていて、知的に謎解きゲームを楽しませてくれる。

    比留子さんがいじらしく、可愛い。
    慎ましい好意に気付きながらも知らぬふりをする葉村がラノベ主人公っぽい(笑)

    今回も登場人物の名前が覚えやすくて(かといってキラキラのような無理矢理感がある名付けではないので違和感はない)助かった。

    次に続く引きだったので期待!

  • 前巻がミステリとパニックホラーの融合だったように、今巻はミステリとオカルトを融合させた、ジャンルレスな本格ミステリ。相変わらずケレン味が強いけれど、推理は論理的で読み応えがある。
    巻を追うごとに、(暫定)ワトソン役の葉村と(暫定)ホームズ役の比留子との関係が変化していくのも面白い。
    次巻への引きもあり、今後の展開が楽しみ。

  • シリーズ第2弾。ミステリーの定番のクローズドサークルや死の予言。数々の伏線やシリーズとして継続している謎と両方の面白さ。探偵と助手というホームズとワトソンのような2人の関係。事件、謎、推理。ひとつひとつ提示されていく毎に魅力が増していく。前作同様に伏線の回収も見事で気持ちいい。ラストに待ち受ける真実まで一気読み。

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著者プロフィール

今村 昌弘(いまむら まさひろ)
1985年、長崎県生まれ。岡山大学医学部保健学科卒業後、放射線技師として勤務。29歳で退職し、執筆活動に専念。2017年『屍人荘の殺人』で鮎川哲也賞、本格ミステリ大賞、を受賞。ほか、SRの会年間ベスト第1位、「このミステリーがすごい!2018」第1位、「2018 週刊文春ミステリーベスト10」第1位、「2018 本格ミステリ・ベスト10」第1位、第15回本屋大賞第3位、「キノベス!2018」第2位ときわめて高い評価を受けた。
『屍人荘の殺人』は他にも、2017年度エアミステリ研究会ランキング第1位、名古屋大学生協による南部書籍大賞、福井県のみそ店「米五」の社員が選ぶ「味噌屋大賞」などにも選ばれている。2019年映画化が決定。神木隆之介・浜辺美波・中村倫也が出演。

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