中井英夫全集 2 (創元ライブラリ L な 1-2)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (814ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488070243

感想・レビュー・書評

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  • またしても何度目かの読了。
    作品集①『黒鳥譚』②『見知らぬ旗』③『黒鳥の囁き』
    ④『人形たちの夜』が収録されています。
    ②「銃器店へ」が素晴らしい( ゚∀゚)!
    ③「死者の誘い」「炎色反応」辺りもグッと来るですよ!

  • 三一書房版作品集は選集なので完全版なる全集を手に入れる羽目になるのは面倒だが少しワクワクする。見知らぬ旗は中井氏が嫌悪されていたから読者の目に触れる事が皆無に近い。
    せめて小説、短編は網羅してくれないと。
    読了しても読者にとってはレベルが低いとは思えない。まぁ中井さんが気に食わないのも分かるところではあるが。
    人形たちの夜も文庫本で既知ながら作品集では良い短編だけなんて酷すぎる。

  • ○ 青髭公の城

  • なぜこの黒鳥館の主にこんなにも魅せられるのか。彼の美学や哲学はもちろんのこと、なにより頑なに己を貫いたその生き様に共鳴するのだ。それは年代を異にしたこの作品集に垣間みることができる。時に無様であり滑稽である態を真摯に受け止める。不器用な人なんだろうな、と思う。恥の記憶に囚われ産みおとした裏返しの鳥ぶらっくすわん。そうよ、黒く塗り潰せばいい。それもまた真なり。

  • 「虚無への供物」よりもこういう作風の方が好き。
    「黒塚」が一番好きです。

  • 初期の短編を収録。
    芥川家との関係も興味深いですが、この中ではとくに『人形たちの夜』が印象的でした。美青年とこけしの旅(何かが違う)。

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著者プロフィール

中井英夫(なかい ひでお)
1922~1993年。小説家。また短歌雑誌の編集者として寺山修司、塚本邦雄らを見出した。代表作は日本推理小説の三大奇書の一つとも称される『虚無への供物』、ほかに『とらんぷ譚』『黒衣の短歌史』など。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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