緋色の研究 (創元推理文庫 101-5)

  • 東京創元社
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488101053

感想・レビュー・書評

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  •  モルモン教についての誤解の指摘について、吸血鬼ドラキュラのジプシーについての取り扱い方を思い出した。ストーリーは勧善懲悪ではなく、キャラクター小説というか、分かりやすく面白かった。アホな推理ばかりする「警官」、読者も登場人物も置いて犯人を知っている「探偵」、それを読者と共に戸惑い観察する「ワトスン」、モルモン教に恋人とその恋人の父を殺されて涙を誘う復讐の鬼と化した「犯人」、そして殺人現場に出入りしていて容疑者としてあげられたフェイクの犯人(被害者に、妹や家族にセクハラされていた)。古典中の古典というか、十分、完成された「型」だと思う。楽しんで読みました。

  • 延原氏訳のホームズが好きだったのですが、阿部氏訳のホームズもとても良かったです。引き込まれる文章に最後までワクワクしっぱなしでした。
    些細な手がかりから本質を見抜くホームズの推理も痛快ですが、登場人物の人間模様や心情がとても細やかで心揺さぶられるところも見どころです。

  • ホームズ初登場!
    ホームズとワトソン博士の出会いと殺人事件が1部、犯人の話が2部構成。
    前半は、こうして二人は出会って色々あるのね。後半はカラーが違って、砂埃と岩肌の冒険譚という印象。

  • 2016年11月2日読了。シャーロック・ホームズとワトソンの初登場作品、図書館のリサイクル文庫を入手して読了。小学校くらいに「まだらの紐」「バスカヴィル家の犬」などは読んだがこれは読み落としていたかも。初っ端から「飛ばして」くるホームズの変人ぶり・有能ぶりと警察の無能(と言うのはかわいそうだが)ぶり、そこはかとなく漂うワトソンの温厚さは十分に表現されていて読んでいて楽しい。ホームズの推理は相当強引で、「え、でも偽名を使っていたらアウトじゃない?」と思ってしまうが、強運も探偵の必須能力の一つ、ということかな…。100年経っても面白いホームズ譚、現代のミステリも当然のようにこれを踏まえて書かれているわけだし、久しぶりに色々読んでみるのもいいかな。

  • 図書館で「推理小説特集」という展示が行われていて、推理もののドラマとか大好きなのにそういえば本を読んだことがないな…と思い借りてみた。
    名探偵コナンで触れられたことがあったような(相棒だったかな?)コナン・ドイルの「緋色の研究」。
    シャーロックホームズシリーズを読んだこと自体初めてだったけれど、とても面白かった♪200ページくらいの小説だけれど、世界観がとても広くまるで2時間映画を見ているようでワクワクしながら読めた⭐︎
    登場人物の個性もはっきりしていて、ファンが多いのがわかる気がする。

  • コナン・ドイルの『緋色の研究』を読了。今更になって初めてコナン・ドイルの作品を手に取ってみた。ドイルの作品を未読だったとは、ミステリファンとしては正直言ってあるまじきことだった。

    ミステリファンならば、現在の作家たちに影響を与えている古典にもそれなりに目をとおしておかなければ。新しいものしか読まないのは、『にわかミステリファン』と言える。ミステリに傾倒するなら、古典は無視できないというのが持論。

    それでは『緋色の研究』の感想を。本作はドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズ第1作。お馴染みのコンビ、ホームズとワトスンの出会い、そして最初の事件が描かれている記念すべき作品。

    内容は大きく分けて2部構成。1部は私立探偵ホームズとワトスン博士の出会いと、事件のあらまし。2部はホワイダニットについて。犯人と被害者の因縁が、1つの短編小説の様に記されている。つまり2部には推理する要素が殆ど無いということになる。

    ミステリとして注目すべきはやはり1部。ワトスンと出会ったところからいきなり推理を始めるホームズが正に探偵らしい。主人公が私立探偵の作品に出てくる脇役の警察は殆どの場合頭が悪いが、このシリーズも例外ではない。ホームズはなかなか論理的な推理をして、警察をコケにするような発言をしたりする。

    しかし作品に多少の矛盾点も見受けられた。ネタバレになるので詳しくは書けないが、実際の事件に当てはめて考えてみると「それはおかしいのではないか?」と思わざるを得ない場面が何か所かあった。推理小説では突然予想外な動きをする登場人物はまずありえない。例えば、高齢で物事を忘れやすい、という伏線を貼っておくのならば話は別だが。

    それに現実の事件は、小説に出てくる犯人のように頭が回らないという事も考えられる。ヘマをやらかしてすぐに捕まる犯人もザラだ。

    古典ミステリにはいま現在の小説ほどに複雑で論理的な作品は無いと思っていたが、思えばオレはまだ古典をそんなに読んではいない。これからもドイルやクイーン、カー、クリスティなどの作品を読んでいこうと思う次第。

  • 第2部のがっつり加減に驚いた。
    犯人の背景とか動機がこんな形で書かれてるとは思ってなかった。
    個人的にはバシッと分ける構成より、物語にとけこませる形にしてほしかったかな。

  • すげえ!ドラマシャーロックの配役で再生される!面白い!

    というのも、シャーロックホームズ初出演のこの本は、
    人を描くことに注力していたとのこと(解説より)。通りで。

    そしてぐいぐい引き込まれて、後半の構成に驚いて、でもやっぱり最後はホームズらしくて。
    これは面白いなあ。他のシリーズも読んでみよう。

  • ホームズとワトスンの最初の事件。
    軽やかなホームズの推理と犯人の動機や経緯、そして執念が対照的。

  • ホームズとワトソンの出会いの章

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著者プロフィール

1859年スコットランド、エディンバラ生まれ。小説家。推理小説、歴史小説、SF、戯作など、多岐にわたる作品を残す。中でも「シャーロック・ホームズ」シリーズは、現代のミステリ作品の基礎を築いたとされる。1902年にナイトに叙せられ、「サー」の称号を得る。1930年没。

「2019年 『恐怖の谷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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