クルンバーの謎 (創元推理文庫 M ト 1-17 ドイル傑作集 3)

制作 : 北原尚彦  西崎憲 
  • 東京創元社
3.22
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本棚登録 : 45
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488101121

作品紹介・あらすじ

スコットランドの辺疆に越してきたインド帰りの陸軍少将が、クルンバー館に高塀を繞らし食糧を買い込んで篭城の構えを見せる。家人を禁足し訪客を峻拒する将軍の振舞いは、人智及ばぬ危殆に瀕するが故だという。運命の十月五日が迫る頃、突如海は荒れ風は猛って帆船ベリンダ号が難破。嵐の中にも威風けざやぐ三人のインド僧こそ、将軍のもとへ遣わされた宿悪の清算者であった。

感想・レビュー・書評

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  • インドやエジプトにまつわる話を中心に集めた怪奇小説集。帝国主義時代の英国の空気が感じられて興味深いと思った。

  • ドイル先生傑作集第三弾は異国情緒。東洋の神秘。
    インドやエジプト絡みのお話。神秘的な話がちらほら。英国が勢力範囲を広げた、その時代ならではの。ミイラや、何やら。
    「茶色い手」が面白かった。え、そんなでいいの?という解決が(笑)

  • 実はコナン・ドイルってホームズ物しか読んでなかったかも、と短編集を借りてみました。前置き部分が長く、本編に入るまでもたつきますが多分あの頃はこういう書き方が主流だったのかな、と思いました。

    面白かったですが東洋の驚異現象と括られているものに日本が入っていたらまた感想は変わるのかな、なんて思いました。

  • 『競売ナンバー二九四』
    大学の寮で暮らすアンバークロスリー・スミス、エドワード・ベリンガムとウィリアム・マンクハウス・リー。ベリンガムとリーの妹の婚約。スミスと近づくベリンガム。ベリンガムとリーの間に起こった不和。破棄された婚約。ベリンガムの部屋に隠されたミイラの謎。

    『トトの指輪』
    ジョン・ヴァンシタート・スミスがフランスの博物館で見かけたエジプト人。うっかり閉館時間まで寝過ごしてしまったスミスが見たエジプト人の奇妙な行動。彼の語る死ねない人間の苦悩と愛する人間との別れ。

    『血の石の秘儀』
    ミス・マディスンが森の奥で出会った謎の人物。ドルイド僧の儀式。生贄としてやってきたと監禁されたミス・マディスン。

    『茶色い手』
    叔父であるサー・ドミニク・ホールデンに招かれ彼の屋敷にやってきたハイデーカー。ホールデンを悩ます夜中にさまよう片腕のインド人の亡霊。セポイの反乱当時ホールデンが手術したインド人の話。

    『クルンバーの謎』
    クルンバー館にやってきたヘザーストーン少将。隣人であるフォルザ・ウェスト家。村人との交流を断るヘザーストーン少将。ヘザーストーン家の息子モーダント、娘ゲブリエルとジョン、エスター兄妹のフォルザ・ウェスト家の交流。何かに脅えるヘザーストーン少将。少将の過去を知るルーファス・スミス伍長。嵐の夜に難破した船。船に乗っていた3人の仏教僧の秘密。

     2011年3月31日読了

  • 「競売ナンバー二四九」「トトの指輪」「血の石の秘儀」はドイル傑作選で読了済。「クルンバーの謎」は延原謙訳で読んだ事があるが、一応。やたらインドが絡んでくる。インドの高僧やらホラーである内は良いが、神秘主義で語られるとちょっとうんざりする

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2024年 『コナン・ドイル⑥緋色の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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