- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488101121
作品紹介・あらすじ
スコットランドの辺疆に越してきたインド帰りの陸軍少将が、クルンバー館に高塀を繞らし食糧を買い込んで篭城の構えを見せる。家人を禁足し訪客を峻拒する将軍の振舞いは、人智及ばぬ危殆に瀕するが故だという。運命の十月五日が迫る頃、突如海は荒れ風は猛って帆船ベリンダ号が難破。嵐の中にも威風けざやぐ三人のインド僧こそ、将軍のもとへ遣わされた宿悪の清算者であった。
感想・レビュー・書評
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インドやエジプトにまつわる話を中心に集めた怪奇小説集。帝国主義時代の英国の空気が感じられて興味深いと思った。
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ドイル先生傑作集第三弾は異国情緒。東洋の神秘。
インドやエジプト絡みのお話。神秘的な話がちらほら。英国が勢力範囲を広げた、その時代ならではの。ミイラや、何やら。
「茶色い手」が面白かった。え、そんなでいいの?という解決が(笑) -
実はコナン・ドイルってホームズ物しか読んでなかったかも、と短編集を借りてみました。前置き部分が長く、本編に入るまでもたつきますが多分あの頃はこういう書き方が主流だったのかな、と思いました。
面白かったですが東洋の驚異現象と括られているものに日本が入っていたらまた感想は変わるのかな、なんて思いました。 -
「競売ナンバー二四九」「トトの指輪」「血の石の秘儀」はドイル傑作選で読了済。「クルンバーの謎」は延原謙訳で読んだ事があるが、一応。やたらインドが絡んでくる。インドの高僧やらホラーである内は良いが、神秘主義で語られるとちょっとうんざりする