- Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488104016
感想・レビュー・書評
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シンプルなミステリーでスラスラ読めた。大ががりなトリックとかなくても楽しめた。構成がしっかりしていて違和感とか感じなかった。
Xについては、最後まで想像がつかなかった。 -
言われてみれば、という些細なことから謎解きの手掛かりとなるのは見事。
ただ、探偵がかなり勿体ぶっていて、特に今回は自分から警察に手伝いを志願しているので、その態度が気になる。 -
さすが、ミステリーの名著。中弛みしかけたかと思えば、二転三転し、特に中盤からは一気読みしてしまった。読み終わった後の余韻が気持ちいい。
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細部から論理を構成してゆくのが面白い。ミステリ史においてはポーかあり、ドイルがあり……といった中で、やはりこれだけの論理的な探偵小説を築いたというのは偉大なことだろう。
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綾辻行人を読むようになって、古典名作ミステリをもっと読みたくなって、手始めに『Xの悲劇』から『Zの悲劇』までの3作をまとめ買いしたけど…長くね?ドイルやクリスティはもっと読みやすいのに…。
けど東野圭吾の『名探偵の掟』の中で出てきた「死の直前の比類のない神々しいような瞬間、人間の頭の飛躍には限界がなくなるのです」というセリフが、ここからだったのにビックリ。
なんとダイイングメッセージを利用したミステリはこれからだったとは!その点だけでもべらぼうな価値がある作品だよなあ。
※後日追記※
よくよく調べると、ダイイングメッセージを初めて取り上げたわけではないのかもしれない…。が、初期であるのは間違いなさそう。 -
Yよりもこちらが好き
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ドルリー・レーンが登場人物たちの行動を想像し、考えられる可能性を一つ一つ潰して真相に辿り着くロジックが圧巻です。どうしてそこまで突き詰められるのか、と思わず舌を巻いてしまいます。
ダイイング・メッセージは感心する程のものではありませんが、死ぬ間際の人間が残すサインと考えたらこの程度が限界で理解出来る内容だと思います。
細かく見ると、成果を挙げられない捜査やデウィット犯人説に拘る警察の無能っぷり、登場人物リストに苦言を呈したくなる真犯人の正体など、やや腑に落ちない部分はありますが、パズラーとしては最高峰のクオリティーだと思います。 -
散々「本格は物足りない」だの「海外物は読みにくい」だの言っていて、結局読んでるわたしがいる。
どこかで話題になってると、その意味が分からないのがすごく悔しくてねぇ。
でも読んでみると、なんでそんなに話題になるのかよく分からない。
っつーか、じーさん!大丈夫とか言ってて、また人殺されてんじゃん!と突っ込みを入れたのはわたしだけじゃないハズ。
列車の中じゃ人の行き来をちゃんと見てないし。
だめじゃん。じーさん。
もっとすごい人なのかと思ってたよ。
あと、おまえルパンか!?周りのやつ早く気付けよ!!とかね。
でも、疑問に思っていた部分のカラクリについて、ちゃんと説明してくれたからちょっと評価UP。