フランス白粉の謎 (創元推理文庫 104-6)

  • 東京創元社
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488104061

感想・レビュー・書評

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  • エラリークイーン国名シリーズの二作目
    フレンチ商会のショーウィンドーの中で女性が遺体で発見された。
    そして証拠品の口紅棒の中から発見されたヘロインから犯罪組織の関わりが疑われるが…

    続きは読んでください

  • フレンチ老人がちょっと可哀そう。謎解きの場面とか、クイーン父子はもうちょっと配慮してあげても良かったのでは?
    ミステリだから仕方ないと思いつつも、割り切れない……。

  • エラリー・クイーンは新訳で読みたい気がする。
    口紅棒、とかね…(笑。

  • フレンチ百貨店でオーナー夫人が射殺された事件には複雑な背景が隠されていた。
    現場にはいくつもの偽装と
    それぞれ犯罪の存在を証明する2種類の粉があり
    犯人を捕らえるには名探偵が必要だった。
    エラリーの論理は憶測を超え、推理を超え、真実に届く。

    誉れ高きエラリー・クイーンの国名シリーズ2作目。

  • 友人のウェスが可愛かった

    違う翻訳でも比較読みしてみる。

  • 国名シリーズ第二弾。初期クイーンの良作。
    良い意味で事件の発生から解決まで無駄が無い。

    推理が非常に丁寧。ページ数は多いのだけれど、
    作中だと2日も経っていないことに読んでから気が付く。
    ライツヴィル以降を読んだ後だと、
    エラリーが飄々としすぎていて今となっては違和感がある。

  • 国名シリーズの中ではそれほど評判が高くないし、僕もすっかり忘れてしまっていた作品。
    が、再読してみると、すごい。
    謎の提示のされ方、その魅力度、何よりその解決のされ方の完成度が恐ろしく高い。

    特に最後の謎解きシーンなんてすごいんだよね。
    いや、実は若干論理として引っかかった部分はあった。
    でもそんな瑕疵を差し引いてなお、本書はすごい。
    特に「単独犯であったか複数犯であったか」について、実に実にあたりまえの、しかし普通は気づかない論理で証明していくあたりは、もうしびれた。

    クイーン、再読していってよかった。

  • (1986.12.31読了)(1986.11.14購入)
    *解説目録より*
    エラリー・クイーンの地位を確固不動のものにした、その第二作。ニューヨーク五番街の大百貨店〝フレンチス〟の飾り窓から、こつ然と転がり出た婦人の死体をめぐり、背後に暗躍する麻薬ギャングと知能比べを演ずるエラリー会心の作。わずか数粒の「白粉」と、棒紅の中から転がりだしたヘロインの「白い粉」の謎。

    ☆E.クイーンの本(既読)
    「Xの悲劇」E.クイーン著・大久保康雄訳、新潮文庫、1958.10.30
    「Yの悲劇」E.クイーン著・大久保康雄訳、新潮文庫、1958.11.15
    「Zの悲劇」E.クイーン著・横尾定理訳、新潮文庫、1959.10.20
    「レーン最後の事件」E.クイーン著・鮎川信夫訳、創元推理文庫、1959.11.13
    「ローマ帽子の謎」E.クイーン著・井上勇訳、創元推理文庫、1960.12.02
    「アメリカ銃の謎」E.クイーン著・井上勇訳、創元推理文庫、1961.04.14
    「スペイン岬の謎」E.クイーン著井上勇訳、創元推理文庫、1959.10.09

  • クイーンは理論先行のため、面白いのだけど眠くなるという難点がある。

    でも、これは今まで読んだ国名シリーズで一番面白かった!一般的な評価とはちょっと違うが。
    情報に無駄がない。すべての伏線が一本につながる中でも、最後の最後まで犯人がわからない。とてもわくわくさせられる作品であった。

  • ニューヨーク五番街にそびえる大百貨店“フレンチス”にある
    展示室内の収納ベッドから転がり出た女の死体。
    唇には半分しか紅が塗られておらず、
    当人の持ち物でないスカーフと口紅棒を持っていた。
    数少ない手がかりから、調査を行うべき場所は
    百貨店の六階にある、フレンチスの重役会会長である
    サイラス・フレンチのアパートであるとエラリーは看破する。
    死体が所持していた口紅棒の中から発見された白い粉や、
    アパートの机の上にあった五冊の書物の存在から、
    エラリーは、麻薬密売組織の存在を裏にかぎとる。
    果たして、婦人を殺害したのはいったい誰なのか?

    エラリー・クイーンの国名シリーズ第2作。
    原題「The French Powder Mystery」。

    今年の初めに読んだ「ローマ帽子」は
    そこまで凄い作品だとは思わなかったが、
    この「フランス白粉」は印象がまったく異なっている。

    謎の構成の仕方や、その解決の仕方などは
    基本的に変化していないと思われるが、
    そうではなく、物語の展開の仕方や、
    演出のほうに大きな変化があるように見受けられる。

    まず、ストーリーの流れが非常にわかりやすいうえ、
    適度な起伏もあるので、とても読みやすくなっている。
    たとえば、謎の解決を最後にまとめてしまうのではなく、
    エラリーによる説明をところどころに挟んで
    段階的に行っていくようにしてある点などは
    わかりやすさを向上させている工夫のひとつだろう。

    また、最後に関係者を全員集めて、
    探偵役であるエラリーが謎解きを行い、
    徐々に犯人を追い詰めていくシーンは、
    今でこそ推理小説の定番となってはいるが、
    当時としては画期的なものだったのではないだろうか。

    ただ探偵が事件の真相を説明するだけの解決編では
    いささか味気ない感じがするのは避けられないが、
    犯人を最後に追い詰めるという演出にすることによって、
    読者を最後まで物語に惹きつけることが可能となるのだ。
    こういった解決編がクイーンの発明品かどうかは知らないが
    この作品は、その効果の大きさを存分に思い知らせてくれた。

    あと、今回は、エラリーが主役であることが
    はっきりとわかるようになっていたのも良かったと思う。
    個性的な探偵役がいなければ、
    本格ミステリはやはりつまらないだろう。

    国名シリーズを読むのがどうも滞っていたが、
    この作品のおかげで先がとても楽しみになってきた。
    「オランダ靴」も、なるべく近いうちに読んでみよう。

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著者プロフィール

フレデリック・ダネイ(1905-1982)、マンフレッド・ベニントン・リー(1905-1971)のいとこ同士のユニットのペンネーム。クイーン名義の処女作『ローマ帽子の謎』(1929年)以来本格探偵小説の旗手として多くの作品を発表。本作は「エラリー・クイーン・ジュニア」名義で発表された、少年探偵が主人公のシリーズ。

「2017年 『見習い探偵ジュナの冒険 黒い犬と逃げた銀行強盗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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