フランス白粉の謎 (創元推理文庫 104-6)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488104061

感想・レビュー・書評

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  • デパートの飾り棚から転がり出る死体!
    めちゃくちゃ綺麗なロジックで、感動した〜。解決編のわかりやすさよ。これでもか!というわかりやすさなのに、犯人は当てられない(考えないで読み進めちゃう…)。エラリーの演繹的推理の美しさが最高だった。いやーよかった。

    ところで、容疑者たちのうちから、エラリーとヴェリー部長刑事がそれぞれ1人ずつの人物を請け負っていたけど、最後切ないな…??

  • 2020/08/08

  • エラリークイーン国名シリーズの二作目
    フレンチ商会のショーウィンドーの中で女性が遺体で発見された。
    そして証拠品の口紅棒の中から発見されたヘロインから犯罪組織の関わりが疑われるが…

    続きは読んでください

  • フレンチ老人がちょっと可哀そう。謎解きの場面とか、クイーン父子はもうちょっと配慮してあげても良かったのでは?
    ミステリだから仕方ないと思いつつも、割り切れない……。

  • エラリー・クイーンは新訳で読みたい気がする。
    口紅棒、とかね…(笑。

  • フレンチ百貨店でオーナー夫人が射殺された事件には複雑な背景が隠されていた。
    現場にはいくつもの偽装と
    それぞれ犯罪の存在を証明する2種類の粉があり
    犯人を捕らえるには名探偵が必要だった。
    エラリーの論理は憶測を超え、推理を超え、真実に届く。

    誉れ高きエラリー・クイーンの国名シリーズ2作目。

  • 友人のウェスが可愛かった

    違う翻訳でも比較読みしてみる。

  • 国名シリーズ第二弾。初期クイーンの良作。
    良い意味で事件の発生から解決まで無駄が無い。

    推理が非常に丁寧。ページ数は多いのだけれど、
    作中だと2日も経っていないことに読んでから気が付く。
    ライツヴィル以降を読んだ後だと、
    エラリーが飄々としすぎていて今となっては違和感がある。

  • 国名シリーズの中ではそれほど評判が高くないし、僕もすっかり忘れてしまっていた作品。
    が、再読してみると、すごい。
    謎の提示のされ方、その魅力度、何よりその解決のされ方の完成度が恐ろしく高い。

    特に最後の謎解きシーンなんてすごいんだよね。
    いや、実は若干論理として引っかかった部分はあった。
    でもそんな瑕疵を差し引いてなお、本書はすごい。
    特に「単独犯であったか複数犯であったか」について、実に実にあたりまえの、しかし普通は気づかない論理で証明していくあたりは、もうしびれた。

    クイーン、再読していってよかった。

  • (1986.12.31読了)(1986.11.14購入)
    *解説目録より*
    エラリー・クイーンの地位を確固不動のものにした、その第二作。ニューヨーク五番街の大百貨店〝フレンチス〟の飾り窓から、こつ然と転がり出た婦人の死体をめぐり、背後に暗躍する麻薬ギャングと知能比べを演ずるエラリー会心の作。わずか数粒の「白粉」と、棒紅の中から転がりだしたヘロインの「白い粉」の謎。

    ☆E.クイーンの本(既読)
    「Xの悲劇」E.クイーン著・大久保康雄訳、新潮文庫、1958.10.30
    「Yの悲劇」E.クイーン著・大久保康雄訳、新潮文庫、1958.11.15
    「Zの悲劇」E.クイーン著・横尾定理訳、新潮文庫、1959.10.20
    「レーン最後の事件」E.クイーン著・鮎川信夫訳、創元推理文庫、1959.11.13
    「ローマ帽子の謎」E.クイーン著・井上勇訳、創元推理文庫、1960.12.02
    「アメリカ銃の謎」E.クイーン著・井上勇訳、創元推理文庫、1961.04.14
    「スペイン岬の謎」E.クイーン著井上勇訳、創元推理文庫、1959.10.09

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著者プロフィール

エラリー・クイーン。フレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの合作ペンネーム。従兄弟同士で、ともにニューヨーク、ブルックリン生まれ。1929年『ローマ帽子の謎』で作家としてデビュー。ラジオドラマの脚本家やアンソロジストとしても活躍。主な代表作に『ギリシア館の謎(32)、『エジプト十字架の謎』(32)の〈国名シリーズ〉や、『Xの悲劇』(32)に始まる〈レーン四部作〉などがある。また編集者として「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」を編集、刊行した。

「2021年 『消える魔術師の冒険 聴取者への挑戦Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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