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Amazon.co.jp ・本 (476ページ) / ISBN・EAN: 9784488104375
感想・レビュー・書評
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エラリー・クイーン著 『フランス白粉の謎』を読了しました。
暫く仕事が忙しかったので、読書に費やす時間が少なくて読み終えるのに暇がかかりました。
今から80年ぐらい前に書かれたミステリーであるけれども、全く色褪せしていないこの作品は秀逸だと思います。
フレンチズデパートで、被害者フレンチ夫人は他殺体として壁寝台の中で見つかりました。
口紅・鍵・白粉・・・・
状況証拠は、次々と明らかになってくるが中々犯人像が掴めない。
勿論、犯人と動機は、見えない 何故殺害されたのか?
思わぬどんでん返しに驚愕しますよwww
ロジックが飛躍していないかと思わせるような展開だが、決してそうではありません。思い込みの落とし穴に、嵌ってしまいました。 -
これから今作を読もうと思ってて、本編読む前に後書き読んじゃう派の方にアドバイス(OvO)
絶 対 に 本 編 の 最 後 の ペ ー ジ を 見 て は い け ま せ ん。
後書き目指してパラパラしてたら、ネタバレしてしまう可能性があります(OvO)お気を付け下さい…
国名シリーズは発刊順に創元推理文庫で読んだのですが、何故かフランスだけは未読だったんですよね〜何でだろう…
そんなわけで、ようやくシリーズ制覇\(^o^)/何年越しやねん
読者への挑戦状の後に一晩推理してみたのですが、今回は全然駄目でしたわ\(^o^)/かんぱーい
一つ一つの痕跡を丹念に拾い上げて、くどいぐらいにじっくりコトコト検証するエラリーに途中もどかしさを覚えましたが、まあ通常運転ですよね(笑)。
今回の死体は、真昼のショーウィンドウの中、イベント開催中に壁から突然死体が転がりでてくる、という非常にセンセーショナルな登場の仕方なのですが、その後の捜査はといえば…打って変わって地味〜(OvO)
事件現場や被害者のアパートメントをホロホロ動き回っては、勿体ぶった言い回しでクィーンパパや警察陣をからかうエラリーったら、若いわあ…。
種明かしでは、【喉を痛めて声が出ないクィーン警視の代理(笑)】として推理を披露するエラリーの論理が光ります。
既に捜査陣の中では周知になっている事実を、容疑者候補達の前で説明する(つまり読者も既に知ってることを改めて説明されるっていう手間!)わけですが、この順序立てて推理を展開していく論理性が相変わらず見事です。
二三、【被害者が取った行動としては蓋然性に乏しいと思われる点】も見られましたが(口紅の件とか死体移動のくだりとかね…)、これくらい許容範囲よね!と大らかに構える位には贔屓を自認してます←←←
デパートのショーウィンドウに突然現れた死体。デパートの社長の妻の変わり果てた死体は、何故か口紅が塗り掛けの状態だった。
犯人が残した(あるいは残さなかった)証拠をもとに、エラリーが犯人を指摘する! -
ミステリを普段から読んでいる訳ではないので推理小説とは本来どういうものなのか良くわかっていないのですが、ミステリを読んで真面目に推理した、というか、する気になった本というのは初めてかもしれません。
前作で、探偵役のエラリーが「Q.E.D.(証明終了)」という言葉を使っていましたが、本作、『フランス白粉の謎』も数学の証明を聞いているような印象で、捜査の内容が丁寧に解説され、可能性が一つ一つ検証され、最後は消去法で犯人が指摘されるという、かっちりした構成の内容になっています。このへんは、人によっては堅苦しく感じるかもしれませんが、本当にフェアな推理小説を書こうとすると、こうした面倒な手続きは欠かせないものなのでしょう。
個人的には、前半のあまり動きのないストーリーに若干味気なさを感じていたのですが、徐々に推理に引き込まれて、あっという間に読み切ってしまいました。
探偵役のエラリーは要所要所で推理を披露し、問題の要点をわかり易くまとめてくれる、非常に読者に優しい探偵です。おかげで犯人はわりと簡単に絞り込むことが出来ます。(もっとも、私にはハッキリ誰とまでは指摘できませんでしたが) そいう意味では、最後にあかされる犯人は、特別「驚きの犯人」という訳ではないのですが、犯人を指摘する証明の内容に「あっ、そうか!」という小気味の良い驚きと、それに気付けなかった悔しさがあって、解決編を読んだあとのすっきり感というか爽快感は癖になりそうです。
創元推理文庫からは、今後も新訳でこのシリーズが刊行されるようなので、期待して待っていようと思います。 -
ロジックをくどいほど重ねていった結果、犯人を名指しするラスト1行に痺れた。この1行のためにここまで読んできたんだな……と思わせる。惜しむらくは、厳密には「フランス白粉の謎」ではないことだろうか(笑)
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非常に読みやすかった。たった2日間の出来事なのにこの文庫の厚さ。でも余分な所はどこにもなく、必要な伏線・手がかりがちりばめられていて、かつ、話が進んでいく過程である程度まで読者にも判るレベルでエラリーの推理の断片が披露されてるのが良い。
お馴染みの「読者への挑戦」の後、われらがエラリー・クイーンが展開する推理の過程は、一つ一つは弱いものの、たたみかけるように展開さる。
読みながら、「ああ、確かにこんな感じに途中で推理を述べてたのに、気づかなかったわー」と楽しく論理の世界に遊ばせてもらいました。面白かった-。 -
国名シリーズ第2弾!です
本当に面白かったです。「ローマ帽子の謎」よりもずっと論証の数が多くて良いです。
まず、登場人物に愛着が湧きます(笑)
エラリーやクイーン警視は勿論、ヘイグストロームやヴェリーも好きです。本当にこの人たちの会話が面白くてにやけてしまいます。
エラリーと警視の、論理的な思考と鋭い刑事的な感のバランスが良いです。目の前の事実を徹底的に分析することも天下一品ですが、その事実からの警察犬?的な感がおお!って思います。
あと、最後に共犯が存在するかしないか、のところの推理が良いです。エラリーの他の作品にもそれがあって嬉しくなります。そこまで推論してこそ完璧という感じがします✨ -
クイーンの初期名作。
これぞ本格ミステリーと言わんばかりの完璧なロジック。 -
相変わらず美しい消去法推理。
惜しむらくは決定な証拠はなく、犯人の出方次第だったこと。 -
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お手本のようなミステリー!
前半の退屈な長い展開を抜けての、後半。怒涛の論理展開にシビれる。
ラスト一行で犯人を名指しするのもオシャレ。ローマ帽子より格段に進歩した第二作。 -
犯人に至るまでの消去法が見事だった。確かにその人しかいないという事実に納得した。面白かった。
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面白かった第一作を軽々と超えてきた!
こんなに嬉しいこともありません。
緻密なロジックが際立った傑作です。
運良く犯人の検討はつきましたがなんとなく怪しいレベルで根拠もなにもありませんでした。いつかクイーンのパズルを解く日は来るのだろうか?
解答編でのエラリーが獲物を狩るハンターのようでゾクゾクします。 -
2020/07/19
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アメリカの作家「エラリー・クイーン」の長篇ミステリ作品『フランス白粉の謎〔新訳版〕(原題:The French Powder Mystery)』を読みました。
『災厄の町〔新訳版〕』に続き、「エラリー・クイーン」作品です。
-----story-------------
五番街にある“フレンチズ・デパート”のウィンドウに展示された寝台から、女性の死体が転がり出た。
被害者はデパートの取締役会長の後妻。
遺体のくちびるには口紅が塗りかけで、所持していた別の口紅からは謎の白い粉が発見される…。
この怪事件から唯一無二の犯人を導き出す、「エラリー」の名推理。
巨匠「クイーン」の地位を不動のものとした“国名シリーズ”第二作。
解説=「芦辺拓」
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1930年(昭和5年)に刊行された「エラリー・クイーン」のミステリ長篇で国名シリーズの第2作にあたる作品です。
■フレンチ事件の捜査過程における主要登場人物
■はじめに
■第一の挿話
1 「女王様がたは客間にいた」
2 「王様がたは勘定部屋にいた」
3 「ハンプティダンプティ 高い塀から落っこちた」
4 「王様の馬が全部集まっても」
5 「王様の家来を全部集めても」
6 証言
7 死体
8 見張り
9 見張りたち
10 マリオン
11 いくつもの謎
12 ウィンドウの外へ……
■第二の挿話
13 私室にて 寝室
14 私室にて 洗面所
15 私室にて カード部屋
16 私室にて 再び寝室
17 私室にて 書斎
18 錯綜する証拠
19 意見と報告
■第三の挿話
20 煙草
21 鍵、再び
22 本、再び
23 確認
24 クイーン父子の検証
■第四の挿話
25 書物狂エラリー(エラリウス・ビブリオフィルス)
26 バーニスの足跡
27 第六の本
28 ほぐれる糸
29 急襲!
30 挽歌(レクイエム)
31 アリバイ:マリオンとゾーン
32 アリバイ:マーチバンクス
33 アリバイ:カーモディ
34 アリバイ:トラスク
35 アリバイ:グレイ
36 "時は来た……"
■幕間、そして、読者への挑戦状
■最後の挿話
37 用意!
38 すべての終わり
■解説 名探偵VS全世界の物語 芦辺拓
<フレンチズ・デパート>のショーウィンドウで行われていた電動式家具の実演中、壁とベッドの隙間から銃殺死体が転がり出てきた… 死体はデパートの会長「サイラス・フレンチ」の妻「ウィニフレッド・マーチバンクス・フレンチ」であった、、、
すぐに「クイーン警視」と息子の「エラリー」が呼ばれ捜査が始まる… 捜査により、実際の犯行現場はショーウィンドウではなくデパート6階にある会長のアパートであること、「フレンチ夫人」はアパートで誰かと待ち合わせをしていたらしいこと、殺人犯は指紋採取用の粉を使って念入りに自分の指紋を消したことなどが判明する。
さらに、「フレンチ夫人」のハンドバッグには彼女のものではない口紅が入っており、その中からヘロインと思われる白い粉が発見される… また、「フレンチ夫人」と前夫「ヴィンセント・カーモディ」の娘で連れ子の「バーニス・カーモディ」が行方不明となっており、会長アパートに「バーニス」の所持品が残っていたことから容疑は彼女に向けられる、、、
様々な証言や状況証拠から「エラリー」は真相を見破るが、法的に犯人を有罪にできる物的証拠が一つもないため困っていたところ、「クイーン警視」は、そういうときは「はったり」を使うのだとアドバイスする… 「エラリー」は捜査で取得した物的証拠を全てテーブルに並べ、そこに関係者を全員集めて自信たっぷりに真相を説明する。
はったりは成功し、関係者の一人としてそれを聞いていた犯人はその場で……… 麻薬ギャングとの知恵比べでしたね、、、
遺体のくちびるには口紅が塗りかけで、所持していた口紅は別なもので、さらにその中からは謎の白い粉が発見される… これを皮切りに、当然持っているはず鍵の行方不明、思わぬところに紛れ込んでいた白い粉、ブックエンドの底に貼られたフェルトの色の食い違い、といった些細な手掛かりから推理を巡らせるという展開と、最終ページで明らかになる真相が印象的な作品でした。
以下、主な登場人物です。
「サイラス・フレンチ」
<フレンチズ・デパート>の取締役会長
「ウィニフレッド・マーチバンクス・フレンチ」
被害者。<フレンチズ・デパート>の取締役会長夫人。サイラスの後妻
「マリオン・フレンチ」
サイラスの娘で連れ子
「バーニス・カーモディ」
ウィニフレッドと前夫の娘で連れ子
「ヴィンセント・カーモディ」
ウィニフレッドの前夫でバーニスの父親。骨董商
「ジョン・グレイ」
<フレンチズ・デパート>の取締役
「A・メルヴィル・トラスク」
<フレンチズ・デパート>の取締役。バーニスの婚約者。
「コーネリアス・ゾーン」
<フレンチズ・デパート>の取締役
「ヒューバート・マーチバンクス」
<フレンチズ・デパート>の取締役。ウィニフレッドの兄。
「アーノルド・マッケンジー」
<フレンチズ・デパート>の店長
「ポール・ラヴリ」
パリから来た家具デザイナー
「ウェストリー・ウィーヴァー」
サイラスの秘書
「ウィリアム・クルーサー」
<フレンチズ・デパート>の探偵主任。探偵たちの指揮を執っている
「ピーター・オフラハーティ」
<フレンチズ・デパート>の夜警主任
「ジェイムズ・スプリンジャー」
<フレンチズ・デパート>の書籍売り場主任
「ダイアナ・ジョンソン」
<フレンチズ・デパート>の店員。死体の発見者。
動くショーウィンドウの実演を担当する黒人
「ホーテンス・アンダーヒル」
フレンチ家の家政婦
「ドリス・キートン」
バーニス付きのメイド
「ソフィア・ゾーン」
コーネリアスの妻
「トマス・ヴェリー」
ニューヨーク警察の部長刑事
「ヘッス」
ニューヨーク警察の刑事
「ピゴット」
ニューヨーク警察の刑事
「フリント」
ニューヨーク警察の刑事
「リッター」
ニューヨーク警察の刑事
「ヘイグストローム」
ニューヨーク警察の刑事
「ジョンソン」
ニューヨーク警察の刑事
「サルヴァトーレ・フィオレッリ」
ニューヨーク警察麻薬課の課長
「サミュエル・プラウティ博士」
主席検死官補
「ヘンリ・サンプスン」
地方検事
「ティモシー・クローニン」
地方検事補
「スコット・ウェルズ」
警察委員長
「リチャード・クイーン」
ニューヨーク警察の警視
「エラリー・クイーン」
クイーン警視の息子。推理小説作家
「ジューナ」
クイーン家の召使 -
エラリー・クイーン2作目。
細かなロジックが非常によく組み上がった、古典的パズラーとして、未だに色褪せない名作だと思う。
フレンチ会長の百貨店で起きた、社長夫人殺人事件。アパートの鍵の謎や5冊の本の謎を始めとする、エラリーの細かな観察から論理を組み上げる様は、見事である。
なお、フーダニットについては難易度は若干低めではなかろうか。 -
本当の最後の最後まで、犯人の名前が出てこない。
デパートのウィンドーが発見された社長の妻と、行方不明になったその妻の連れ子の娘。
色んな状況証拠から犯人を絞っていくエラリーが凄すぎる✨✨
この父息子の関係もほのぼのしてて好き。 -
2016/08/12読了
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エラリー・クイーンの作品
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感想 :

息子は事件解決でその愛に応える、都合の良いアイノカタチ、、
息子は事件解決でその愛に応える、都合の良いアイノカタチ、、