ABC殺人事件 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 435
感想 : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488105389

感想・レビュー・書評

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  • ★読み出したら止まらなくなる本★
    なんとなくアガサクリスティが読みたくなって図書館で借りた。Bの事件のところらへんから止められなくなった。私はずっとリリーマーベリーが怪しいと思っていた。なんで彼女はカストを逃したのか?ネタバレ記事を読んで、なるほど、リリーはカストを犯人だとは思いたくなかったのかと納得した。巻末の解説にある「ミッシングリンク」。専門用語すげーと思った。

  • アガサクリスティの4大有名作のひとつ。
    殺人動機が分からず難しい、whyの作品。
    古典作品なのに名作というのは、読みやすくて素晴らしい。

  • 久々の海外名作。
    古典ミステリーは時々触れたくなる分野。
    ちょうど誕生日に貰ってすぐ読んでしまった。
    すばらしい没入感と読後感。登場人物の会話が本当に生き生きとしていて、どのキャラクターもずっと入ってくる。
    ポワロにはまりそうだ。

  • 鉄道ミステリ! 地図でイギリスの地名を探り当てては興奮★


     多作なアガサ・クリスティーの著作中でも、群を抜いて刺激が強い! 著者が最も油ののり切った時期に書いた一作だと断言します。その分、お上品系のクリスティーにしては珍しいほど、血なまぐさい事件です。※以下、ネタバレ。

     名探偵エルキュール・ポアロのもとに舞いこんだ挑戦状。差出人は「ABC」。犯行現場の地名と被害者の頭文字がABC順にそろった、不気味な連続殺人が始まります。仕上げには現場にABC鉄道案内が置かれる、こだわりの犯行★ 地図でイギリスの地名を探り当てては興奮した覚えがあります。鉄道ファンも喜びそうな事件ですね(書きかたが悪いか……)。
     ポアロの敗北(?)をここぞとばかりに書き立てるマスゴミ(笑)も、この事件には欠かせません。紙のメディアがそこまで影響力をふるった時代性(新聞記事に大衆が本気で熱狂できること)が、ちょっとうらやましい気もしましたね。

     この作品は、真正面からズルかった★
     読者の盲点を突き、真相を最後の最後まで隠すのが巧みなクリスティーに、しばしば「フェアじゃないよな……☆」と難癖っぽくなってしまう私なのだけれど、この作品に限ってはまるごと肯定したくなりました。
     アルファベット順の犯行に加えて、毎回名探偵に予告状を出す犯人。事件のキモは、「なぜ、殺人が徐々に困難になるようなルールを設けたのか?」です。そこには深い理由が な い !
     と、実に劇的な場所とタイミングで気づいたポワロさん。そんなことを考えつく人間は……と、捜査よりも性格診断(?)から真相にたどりつくことに。そういえば、この心理学っぽいアプローチも面白いのだったなぁ☆

     おまけにもう一つ、大好きな場面が入っている小説でもあるのです。ポアロの手厳しいツッコミに長年耐えてきた友人・ヘイスティングズ大尉に温かい言葉がかけられる、短いながらもじんわり来る場面。ヘイスファンはお読み逃しなく!

  • 初めて読んだクリスティ作品。
    冒頭の白髪トークで盛り上がるポワロとヘイスティングスの掛け合いがとても好きです。ホームズとワトソンと同じように、バディ要素のあるミステリは楽しいと改めて実感……。

  • おもしろかった!
    アガサ・クリスティーの代表作。
    いまさらって感じだけど、初めて読んだ。
    カスト氏が犯人と思い込ませておいての最後のどんでん返しが鮮やかで。
    名作はやっぱり名作と言われるだけのことはある。

  • 2018.第2回ランチ講座「海外ミステリーの私的案内」
    <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=320252

  • 1935年6月にABCと名乗る者から、探偵であるポワロのもとに挑戦状が届く。そして、Aで始まるアンドヴァ―でアッシャーが殺害され、その後も同様にBから始まる場所でBから始まる者が、Cから始まる場所でCから始まる者が殺害される。
    その後、ポワロ指導の下、被害者の親族や関係人らで事件解決と一連の犯罪の予防を目的に特務隊が結成され、事件当日の細部について気づいたことを発言しあったり、調査をしたりするが、犯人から再び予告状が送られ、Dから始まるドンカスターで殺人が起こってしまう。ただ、殺害されたのはDから始まる者ではなかった。またこの4番目の殺人事件のあたりから、犯人と思われる者の詳細や証拠が次々と現れてくる(真犯人の仕業のよう)。そして、それらを根拠にカスト氏が犯人とされた。
    しかし、ポワロは、殺された人物や現場ではなく、犯人の動機やポワロへ挑戦状を送った理由を追究し、カスト氏が犯人では彼の性格を踏まえるとうまく説明できないと結論付ける。特にポワロは事件当初から、犯行の動機を考え続け、被害者の死によって利益を受ける者は誰かということを重視した結果、第3の被害者であるカ-マイクル・クラーク卿の弟であるフランクリン・クラークであると導いた(遺産目的)。すなわち、癲癇を患うカスト氏を犯行現場に誘導することで、自身の意識喪失時に殺害しているのではないかとカスト氏に錯覚させることで、殺人狂を作り上げ、真犯人である自分から目を背けさせていた。ゆえに、ABCについては、AとBはCの真相を分からなくするためのダミーであったのである。

    登場人物の名前が覚えづらいのが海外文庫の難点であるが、本書は被害者やその後何度か登場する親族や関係者の名前でどの事件の者か判断できるのでスラスラ読みやすい。
    また、本書では、物証よりも、登場人物の発言や動作、そこから読み取れる性格をヒントに事件が解決されていくため、カギとなる発言がどの辺にあったのかを何度も読み返す楽しみがあるように感じる。ちなみに、256頁のカスト氏の発言が犯人の性格と結びつくように誘導されているように感じられたが、これは作者のミスリードであると考えられる(犯人の性格は、103頁13行目や270頁8行目などを参照)

  • 20160715
    ミステリーの世界的な代表作を読むのは初めてで、翻訳されたものに少し抵抗があったのですが、おもしろく読めました。丁寧に読みたかったのでたくさん時間をかけました。

  • 「森博嗣のミステリィ工作室」から。
    ミッシングリンク。
    現代の作品でも違和感ない雰囲気で、読みやすい。
    ポアロのキャラが親しみやすく、好感が持てる。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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