アクロイド殺害事件 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ク 2-1)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488105433

作品紹介・あらすじ

睡眠薬の飲み過ぎで死んだフェラーズ夫人。自殺なのかそれとも?続いて村の名士アクロイド氏が刺殺された。犯人の正体は?シェパード医師が事件とその捜査状況を克明に記録しようとしたが…。ミステリの女王アガサ・クリスティの代表作で、その独創的なトリックにより、世界の推理小説中五指に入る古典的傑作。トリックをめぐる論争が現在に至るも尽きることのない問題作。

感想・レビュー・書評

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  • 有名海外古典作品!評判がいいからいつかチャレンジしなければと思いつつ、カタカナ人名が苦手で避けてきた私。
    今回読んでみてカタカナ人名はギリギリいけた!名前のあとに、「大尉」とか「少佐」とか「夫人」とかついてると大体誰かわかるからそれが助かった(笑)

    謎のカボチャぶん投げオジサンがポワロだって分かった時めちゃくちゃ笑ったwwwポワロってそんなヤバいやつだったのぉー?!ってなって面白かった(笑)

    肝心の事件の真相については、うーーーーん、私には合わなかったかな...。。翻訳ならではの独特な文体に馴染めなかった感もあるし、私の理解力のなさもあったかもしれない。。頭の良い人なら楽しめるのかもしれない〜〜。残念。

    もっと新しめの海外ミステリーやクリスティの他の作品も何作か試してみた方がいいのかもしれない!
    最後まで読みきれない無理!というほどではなかったから、とりあえず今回はそれが収穫ということで良しとしよう。

  • 友人から『叙述トリックの先がけ』という情報を聞いていたので、少し身構えて読んでしまった。だからか終盤に手記の存在が明かされたときに、構造がわかってしまったけれど、十分に楽しめた。
    当時は賛否を呼んだと言う作品だけれど、この作品のお陰で小説の可能性が大きく広がったのは間違いないように思う。
    この類のトリックの大本を作り上げたアガサクリスティは本当に天才だと思う。

  • 登場人物たちの秘密がどんどん明かされていくところが面白かった。途中、犯人の予想がついたが、それでも読みすすめてしまう。
    読み終わってすぐに、最初から読みなおしたくなった。

  • 登場人物が秘密を持って、容疑者として登場するので、最初は少し退屈に思って読んでましたが、後半でバンバン伏線回収されていくのがとても面白かったです!
    犯人はすぐわかってしまうけど、最初にこの手法を考えたとなると、当時の読者の衝撃はすごかっただろうなぁと羨ましく思います!!

  • アガサクリスティ作品いくつか読んできましたが、1番好きな作品になりました。

    結末の意外性、結末に至るまでの伏線の数々、登場人物全員の設定がしっかり作りこまれている、物語の完成度が高い作品だと思いました。
    ネタバレを読んだ後だと、面白さが半減してしまうので、前情報なしの真っさらな状態で読む事を強く強くおすすめします。


  • シェパード医師の姉・カロラインのような自由で詮索好きなオールドミスがこの作品の中心にいることを面白く読んだ。こういう一癖あり、魅力ある厄介な中年が活躍するミステリを読みたい。

    メモ:P9の作者の言葉より
    「この作品が「アリバイ」という題で芝居に脚色されたとき、詮索好きな、気の強い、中年のわがカロラインは、一朝にして消え失せ、魅力に富んだ、美貌の、しかしながらまるっきり個性をもたぬ若い娘さんに変えられてしまった。作者として、これほどつらいことはなかったといっていい」

  • あまりにも有名な作品すぎて、以前にどこかでネタバレをくらい、トリックも犯人も知ってしまって、「読むのはいいか」と積んでいた作品。
    でも、他のクリスティー作品を読み進めていく中で、「トリックや犯人が分かっていたとしても面白く読めるのでは?」と思ったので、ついに読んだ。

    実際、ネタを割られた状態で読んでも面白かった!
    なるほどこれは伏線ね……
    はーん、ここで……
    でもこれは……?
    などなど自問自答しながら読了。

    この作品がポワロの長編3作目で、この時点でフェアかアンフェアかの論争が起こるほど有名な作家に既になっていたのもすごいし、実際論争になったのもわかるし、でもネタを割られて読んだらフェアだよと思うし……。すごいな。面白かったな。

    でも、できることならネタバレ回避して読みたかった!
    真っ白な気持ちで驚きたかった!

    有名作品は積まずにサッサと読むことが自分のためだな~。

  • 初めて読んだ、アガサクリスティーの作品でした。
    登場人物が多く難しい印象ですが、
    本当に面白くてのめり込み、その日に読み終わりました。
    この小説以前に読んだミステリーでは考えられない結末に、本当に驚いたことを覚えています。
    おすすめです!!

  • ミステリの古典的名作、半分お勉強のつもりで読んだ。犯人に関しては、誰か知っていたので、作者の罠の張り方や、フェアな記述がされているか等に気をつけた。

    面白くは読めたが、登場人物の魅力にいまいちかけるところがある。個人的には、カロラインは好きだが・・・。
    あと、いくらなんでも、犯人は、ボワロに疑われてるのが、かなり早い段階で分かるでしょう。
    だとすれば、ポワロとの接し方があまりに間抜けではないでしょうか。

    最近歳のせいか、翻訳小説は登場人物の名前がすっきり頭に入らず読むのに苦労する。この作品ですらそうなので、もうロシア文学の大作は読めないかな。寂しい。

  • 発表当時としては画期的なトリックを用いて賛否両論の論争を巻き起こした古典的名作。今では、情報が溢れて初読の前に犯人を知ってしまっている人も多いかもしれないけれど、それならそれで殺人を犯してしまった者の手記と割り切って心理的背景を想像したり伏線などを探しながら読むのもまた楽しい。 創元推理文庫版は半世紀以上前の翻訳のようだけれどそこまで古臭さや読みにくさは感じない。むしろハヤカワの新訳版よりも気が利いた感心するような表現がなされているところもあります。古典はいろいろな訳を読み比べてみるのも一興です。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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