- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488106027
感想・レビュー・書評
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安心して読めるクロフツらしい作品。古風な翻訳も面白い。
1921年 -
中国、大連などを舞台とした作品です。
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ジミな装丁ですが、中身はなかなかいいです。タナー警部が一歩一歩事件を解明していく過程が面白いです。
こういう昔出版された本は、訳も昔風でそれも一読の価値があるなあと思います。 -
<07/1/25読了>地味で魅力のないタイトルに反して中身は充実のおもしろ本格ミステリ◆謎解きの過程が実に現実的でリアルなのがまずいいです。名探偵が天才的ひらめきでパズルを組み立てるように謎解きするのではなく、刑事が足でこつこと捜査しながら地道に捜査を積み重ねていきます。そのため少しづつ謎がほどけていく、あるいは謎が深まっていく過程を楽しむことができます◆こつこつ地道だからと言って謎解きの意外性に欠けるわけではありません。わずかな手がかりから推理と捜査を積み重ねて驚くべき真相にたどりつくのは1度や2度ではありません。素人探偵が登場して刑事と謎解き合戦をするのも楽しい趣向です◆本格ミステリですが、トリックや謎解きだけに頼らず、巧みなプロットでサスペンスを盛り上げて読者が惹き付けられる面白い読み物にしようと努力している点にも感心します◆
もちろん本格ミステリとしての結構もしっかりとしていますし、最後に顕われてくる真相も意外性十分。クロフツを見直させられた一品でした。
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警察の捜査がほとんどタナー警部の独り捜査であり、実際こんな状態が許されるのか疑問がある。タナーが見破れなかったアリバイにしても、他に人が いればすぐに見破れるようなものであった。 2番目の列車のトリックは現代ではよく用いられるトリックであるので簡単そうに思えるが、昔は斬新なトリックだったのかもしれない。