クロフツ短編集 2 (創元推理文庫)

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488106201

作品紹介・あらすじ

1巻に引き続き、本邦初訳作品多数を含むF・W・クロフツの短編を収めたファン必携の作品集。アリバイ破りの名手にして、丹念な捜査と推理が持ち味のフレンチ警部のかがやかしい功績を描く。絵画購入依頼が意外な展開を見せる「グルーズの絵」、アンソロジーに書き下ろした“完全犯罪”に実在の元警視が挑んだ解決編が付属する「小包」など、多彩な作風が楽しめる全8編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 第一話「ペンバートン氏の頼まれごと」のひねり具合が個人的に一番よかったですね。第二話の「グルーズの絵」も結末は何となく見えてしまいますが、登場人物たちのすがすがしさに読後感がいいので、これも好きです。
    鉄道技師だったクロフツらしい鉄道ネタもあるんですが、なんか似てる…フレンチ警部(主任警部だったり警視だったりしますが)が出てくるとホッとしますね。でも彼はやっぱり長編で読みたいかなぁ。短編のキレ味と受け取るか、地道な捜査を省略した唐突と取るか、僕はこの本に関しては後者でした。

  • この間読んだ短編集の1よりも、
    こちらは8篇収録だから、一話一話がやや長いので
    事件発生から結末までが、慌てている感は
    さほど感じられずじっくりフレンチ警部のお手並みが
    拝見できた。(1は20話くらい入っていたので
    忙しかった)

    私が金持ちで宝物をたくさんもっていたら、
    使用人の素性にも気をつけにゃあ。

    誰かがその価値以上にお金を出して
    それを欲しがったら、相手の欲しいものはその物では無い、
    と言うのはホームズやポアロが教えてくれていたから
    ある話はもう、ピーンと来たよ。(自慢?)

    刑事は真面目で正直、が大事だね。
    (探偵ははったりも大事な気がするが)

    あと、昔、うちの実家の近所のアパートで
    階段の踊り場のところに汚らしい男の人がずっといておかしい、
    と警察に通報したら張り込み中の刑事さんだった、
    と言う面白い話があったので、
    見た目もちょっと綺麗なほうが良いのかな。

  • 初手の奴が騙し系でいい。これ、伏線あるっけ?

    後は、ゆすりの話ばっか。でも一向に構わん!
    書いてる内容は簡単すぎて、逆に頭がついていけなくなった。
    真相としては、大体が犯人のポカミスばかりで、ちょっと期待とは外れたり。

  • 久しぶりのクロフツ作品。
    やっぱり落ち着くんだよねぇ。
    暴力も控えめで静かだけれども、面白いんです。
    短編だと冗長さがカットされて
    なおよいのです。

    非フレンチものもあったりと
    ファンにはたまりませんね。
    もちろん倒叙も用意されています。
    完璧に近いものとへま連続のもの。
    もちろん看破はいずれもされますが、
    へま連続のはかわいそうでした。

  • 『ペンバートン氏の頼まれごと』
    フランスからイギリスに戻るペンバートン氏。近所に住む金持ちのメイドから金持ちの娘に渡すプレゼントを預かったペンバートン氏。自宅についたペンバートン氏を訪れた「フレンチ警部」。ペンバートン氏が運んだのは盗品のネックレスだった。翌日フレンチ警部に連絡したペンバートン氏。騙されたペンバートン氏。

    『グルーズの絵』
    ラムリ氏にアーサー卿の持つ絵画を自分の持ってきた模写とを2000ポンドで交換するように交渉して欲しいと依頼してきたスナイス氏。無事に交渉を終えて手に入れた絵画を怪しみ鑑定にかけたラムリ氏。絵の値打ちは40ポンドほど。事件を予感しスコットランドヤードに相談するラムリ氏。盗まれた首飾りとの関連。

    『踏切り』
    身分の釣り合わない結婚のために勤め先の銀行の金を横領したスウェイト。横領の事実を知りスウェイトをゆするダン。薬の入った酒を飲ませ踏み切りでダンを殺害したスウェイト。

    『東の風』
    窃盗犯のサンディスを護送中の列車に乗り合わせたフレンチ警部。サンディスの仲間が看守たちを殺害しサンディスを連れ去る。サンディスが隠した盗んだ宝石。宝石の隠し場所を探るために犯人たちを泳がすフレンチ警部とタンナー警部。サンディスが宝石を隠した植木鉢から消えた宝石。

    『小包』
    かつて銀行の金を奪おうとして失敗したハスラー。共犯でありながら逃げおうせたブラント。オーストラリアで成功しロンドンに戻ってきたハスラー。ブラントと再開しゆすらることになる。小包をつかった爆弾でブラントを殺害したハスラー。クロフツの物語を解決するコーニッシュ元警視。

    『ソルトバー・プライオリー事件』
    妻であるグッドリフ夫人の不貞を疑い自殺したように見えるサー・チャールズの遺体。拳銃での自殺だったが遺体に残された弾と拳銃の扇状痕が一致しない。2つの拳銃の謎。休暇中のフレンチ警部が仕掛けた罠。

    『上陸切符』
    勤めていた銀行の金を横領したカール。フランス行きの船にのり上陸切符を2枚手に入れ自殺したように見せかけるトリックを仕掛ける。不信に思った船会社からの依頼で捜査に当たるフレンチ主任警部。

    『レーンコート』
    共同経営者のぺリングを殺害し罪を同じく共同経営者のベンナーに着せようと計画するホーラビン。ベンナーのレインコートをつかったトリック。

      2009年5月10日初読

    市川図書館

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著者プロフィール

フリーマン・ウィルス・クロフツ。1879年、アイルランド、ダブリン生まれ。技師として鉄道会社で働いていたが大病を患い、療養中に長編ミステリ「樽」を執筆。コリンズ社に原稿を送ったところ採用され、1920年に同社より刊行された。29年に鉄道会社を退職して専業作家となり、77歳で死去する直前まで作品を発表し続けた。57年死去。

「2018年 『四つの福音書の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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