製材所の秘密 (創元推理文庫 106-23)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488106232

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  • クロフツ初期の作品。
    フレンチ刑事ではなくノンシリーズもの。

    1922年の作品とのことで、偶然にも100周年。
    前半の素人探偵編では謎の提示、後半のウィリス刑事編ではその解決と、二つの構成。

    時代背景のギャップは多々あるが、ある種の冒険小説のようでもあり、楽しめた。
    (盗聴、家宅侵入等により諸々把握してから逮捕とか、ありなのだろうか笑。ウィリス刑事は針金一つでどんな鍵付きの扉でも開けるし笑)

    久しぶりにクロフツを読んだが、コツコツと証拠を固める刑事物を書くイメージが強く、今作も同様。まだフレンチ刑事シリーズは読んだことがないため、次にクロフツを読むときはデビューしたい。

  • フランス旅行中にナンバーを変える謎のトラックを目撃したシーモア・メリマン。製材所の人々の怪しい行動。製材所の主任コバーン氏と娘マデリーン。マデリーンが気になるメリマン。調査を開始したアマチュア・ヒラードとメリマン。密造酒の密輸と判断をし捜査する中コバーン氏が殺害される。タクシーの中で同乗者によって殺害されたコバーン氏。直前に真相を告白するように忠告したメリマン。殺人が起きるにいたってスコットランドヤード・ウィリス警部が捜査を開始する。製材所の秘密。ウィリス警部の仕掛けた罠。

     2009年4月29日初読

    船橋図書館

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著者プロフィール

フリーマン・ウィルス・クロフツ(Freeman Wills Crofts)
1879年6月1日 - 1957年4月11日
アイルランド生まれ、イギリスの推理作家。アルスター地方で育ち鉄道技師となったが、40歳で病を患い入院。療養しながら記した『樽』を出版社に送ったところ採用、1920年刊行。名声を博し、推理作家デビューとなる。50歳まで本業の技師を続けながら兼業作家を続けていたが、体調悪化で退職して作家専業に。その後、英国芸術学士院の会員にまで上り詰める。
本格推理作家として、S・S・ヴァン・ダイン、アガサ・クリスティー、エラリー・クイーン、ディクスン・カーと並んで極めて高い評価を受けている一人。代表作に前述の『樽』『ポンスン事件』、フレンチ警部シリーズ『フレンチ警部最大の事件』『スターヴェルの悲劇』『マギル卿最後の旅』『クロイドン発12時30分』 など。

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