- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488106263
作品紹介・あらすじ
イングランドの町で引退した医師が失踪した。三分ほど前には、くつろいで新聞を読んでいる姿を妻が見ているというのに。誘拐か? それとも数日前、彼が密かに会っていた女性と駈け落ちしたのか? 彼が書いていた原稿とは何か? そしてまた失踪者が一人……。フレンチ警部が六十四の手掛かりをあげて連続失踪事件の真相を解明する。
感想・レビュー・書評
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フレンチ警部シリーズ。引退した医師が突然姿を消す。フレンチ警部が、丁寧に丹念に、事件を追う。看護師の失踪など、新事実が次々と現れ、意外な結末を迎える。
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2020/10/03読了
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淡々と事象と行動の記録を積み重ねていき、最後に読者に「挑戦する」古典ミステリースタイル。購入は2012/10月ごろ。フレンチ警部もの。
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フレンチ警部シリーズ。
クロフツの作品では珍しく
無差別かつ一気に殺人が起こります。
この構成が結構珍しいなと。
それと犯人が用いたトリックが
結構秀逸。
そのためフレンチは何度も何度も
翻弄されてしまい、苦悩の表情が
しょっちゅう描写されています。
この作品、実は注釈がこれでもかと
出てきてびっくりします。 -
当初、主人公であったアーシュラが途中で殺害されてしまうのは結構すごかった。 まあ、主人公がフレンチ警部に移った後なので、そんなにショックはないが、 アーシュラが主人公の時点で殺害された話になっていたら、サスペンス的で もっとおもしろかったろうに。それでも、最後まで 面白く読めた。この話は解決編で、証拠が示されているページが明示されており、 今回の読みでは、解決編を読む前にそのほとんどに気付くことが出来た。