サウサンプトンの殺人 (創元推理文庫 106-28)

  • 東京創元社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488106287

感想・レビュー・書評

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  • これもオモシロい構成で、前半は倒叙で後半の第二の事件は捜査側(フレンチ警部)から語られる。倒叙の視座にズラしがあるのが巧みなところ。
    しかし第二の事件を起こす事によって、犯人が馬脚をあらわすってのは推理小説の宿痾みたいなものかね。

  • 2013/05/06読了

  • フレンチ警部シリーズ

    新たなセメントの精製法を発見したと思われるライバル会社チェインに侵入したジョイマウントの取締役ブラントと化学技師キング。警備員グレイに見つかり殺害してしまう。自動車事故を装う2人。発覚した殺人。チェイン側からの協定の申し込み。会談にやってきたハヴィランド、グローヴナー、サムスン乗ったランチの爆発。生き残ったサムスン。首席警部の昇進したフレンチの捜査。

     2011年6月25日読了

  • この作品は倒叙もの。
    なのであらかじめ犯人はわかっています。
    そのため、物語が進んでいく上で
    犯人たちがあせっていく様子が
    ひしひしと伝わってきます。

    そして相変わらず健在のフレンチ主席警部の
    執念の捜査。
    やはり彼の疑いの目からは
    何人も逃れられませんね。

  • 話は大筋で二部構成になっており、主人公がブラントだと考えると前半は倒叙物となっており、後半は主人公が知らないところで事件が起こっている。ブラントが盗みに荷担しなければならなかったことや、後半の殺人事件の必要性など話の流れとしてはよく出来た作品である。ただ、倒叙物としては主人公の追い込まれ方が足らず、 「クロイドン発〜」ほど緊迫感がないのは残念である。『(追記)前言撤回。「クロイドン発〜」よりこっちの方が良いかも 』

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著者プロフィール

フリーマン・ウィルス・クロフツ(Freeman Wills Crofts)
1879年6月1日 - 1957年4月11日
アイルランド生まれ、イギリスの推理作家。アルスター地方で育ち鉄道技師となったが、40歳で病を患い入院。療養しながら記した『樽』を出版社に送ったところ採用、1920年刊行。名声を博し、推理作家デビューとなる。50歳まで本業の技師を続けながら兼業作家を続けていたが、体調悪化で退職して作家専業に。その後、英国芸術学士院の会員にまで上り詰める。
本格推理作家として、S・S・ヴァン・ダイン、アガサ・クリスティー、エラリー・クイーン、ディクスン・カーと並んで極めて高い評価を受けている一人。代表作に前述の『樽』『ポンスン事件』、フレンチ警部シリーズ『フレンチ警部最大の事件』『スターヴェルの悲劇』『マギル卿最後の旅』『クロイドン発12時30分』 など。

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