フレンチ警部と毒蛇の謎 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ク 3-34)

  • 東京創元社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488106317

作品紹介・あらすじ

私はジョージ・サリッジ。仕事はともかく家庭に満足しているとは言えない。だから博打に入れあげることにもなった。運命の女性ナンシーに逢った今や、二重生活を支える資金も必要だ。だから"叔母の遺産で万事解決"の皮算用が吹っ飛んだ衝撃といったらなかった。あげく悪事のお先棒を担がされ、心沈む日々。しかも、事故とされた一件をフレンチという男が掻き回している…。

感想・レビュー・書評

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  • 倒叙と共犯者の行動を描くというところがあたらしいようだ。
    この作品の面白いところは、中盤でしょうね。中盤が一番面白いミステリ。
    最後は時代なのか、クロフツ自身の考え方なのか、今だったら絶対にこうならないでしょう。

  • なかなか面白かった。
    丁寧な作品だし、共犯者からの視点で犯人がどうやって殺したという興味と後半フレンチが登場し謎を解く過程はいい。

  • 犯人の二人が最後まで共犯相手を隠そうとするあたりが何か切なくなる。お金のことがなければ悪い人間じゃなかったのになーと・・・

  • フレンチ警部シリーズ

    借金に首が回らなくなり家庭生活も崩壊、愛人との生活を夢見て起こした行動。金持ちの叔母の遺産を期待したが担当弁護士の横領により遺産は無くなり、弁護士にそそのかせれるまま毒蛇の毒を採取。犯罪の手助けを・・・。殺害された動物園の教授。義弟の相談を受けたフレンチ主席警部が捜査を開始する。蛇にかまれた被害者の謎。

     2010年3月27日購入
     
     2010年6月9日読了

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著者プロフィール

フリーマン・ウィルス・クロフツ(Freeman Wills Crofts)
1879年6月1日 - 1957年4月11日
アイルランド生まれ、イギリスの推理作家。アルスター地方で育ち鉄道技師となったが、40歳で病を患い入院。療養しながら記した『樽』を出版社に送ったところ採用、1920年刊行。名声を博し、推理作家デビューとなる。50歳まで本業の技師を続けながら兼業作家を続けていたが、体調悪化で退職して作家専業に。その後、英国芸術学士院の会員にまで上り詰める。
本格推理作家として、S・S・ヴァン・ダイン、アガサ・クリスティー、エラリー・クイーン、ディクスン・カーと並んで極めて高い評価を受けている一人。代表作に前述の『樽』『ポンスン事件』、フレンチ警部シリーズ『フレンチ警部最大の事件』『スターヴェルの悲劇』『マギル卿最後の旅』『クロイドン発12時30分』 など。

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