不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 1 (118‐1))

  • 東京創元社
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感想 : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488118013

感想・レビュー・書評

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  • 素敵だ。現代のミステリみたいに派手なトリックやあっと言わせる感じではないけど、なんというか人間にたとえると「佇まいが素敵な人」。

  •  本の前半は、ロンドン警視庁にある、奇妙な事件を専門に扱うD三課マーチ大差の活躍を描いた短編集。
     後半は特にシリーズではないけれど、やはり奇妙で怪奇的な事件のお話が集められた短編集です。
     実際は存在しない部署が実在しているような設定て、このころからあったんですね。

  • 全てがD課の話ではないんですねこれ。

    面白かったです。
    カーは難解なイメージがあるので、短編とかだと入りやすいかなと思われます。
    それでも十分(台詞回しとか)難解なんだけどw

  • ディクスン・カー(以下、カー)の『不可能犯罪捜査課』を読了。

    今回はカーの短編集。今では使い古された基本中の基本と言えるトリックもあったが、読者の意表を突くものもあり、なかなか楽しめた。

    全10編収録されているので、それぞれ簡単に説明したいと思う。もちろんネタバレはない。


    ・新透明人間手袋だけの手が銃で人を殺害。しかも死体は消失。しかし実際は...

    ・空中の足跡雪上の足跡トリック。靴の固定観念に囚われるべからず

    ・ホット・マネー
    強盗は捕まえたが大金が消えた。隠し場所は意外なところ

    ・楽屋の死
    ダンサーが殺害された。古典のアリバイトリック

    ・銀色のカーテン
    男が殺害された。犯行は状況的に見て、その場に居た青年にしか不可能。だが…

    ・暁の出来事
    夜明けの海。周囲に不審な点がない状況で、老人が死亡した。死体の状況から見て殺人の疑いがある中、警察が来る前に死体は流されてしまった...

    ・もう一人の絞刑吏
    絞首台の調子が悪く、1度刑を免れた男。監房に戻された直後、冤罪が発覚。しかし男は監房で首を吊って死んでいた..

    ・二つの死
    静養のため旅に出た男。旅を終え帰る途中、自分が自殺したという記事を目にする。何かに追われながら家に帰り着くと…

    ・目に見えぬ凶器
    部屋の中で十数カ所以上刺されて死んだ男。しかし部屋の中には傷跡に合致する凶器は見つからなかった...

    ・めくら頭巾
    密室状態の中、夫の帰りを待つ妻が殺害された。際だってホラー要素の強い作品


    新透明人間~暁の出来事までの6編は、マーチ大佐というキャラが探偵役として登場。あとがきによれば、そばかすだらけの顔の大兵肥満の温厚そうな男で体重238ポンド(約108kg)、赤毛の大きな頭、火皿の大きなパイプで音を立ててふかす煙草が焦がさんばかりの口ひげ、テントのようなレインコートを着ている、という設定。何やら凄まじい。

    しかしカーの作品に登場する探偵役は、『ユダの窓』などに登場するH・M(ヘンリー・メリヴェール)卿と、『三つの柩』などに登場するギデオン・フェル博士の二人が主である。どちらもマーチ大佐と同じような設定であるし、逆に言えばマーチ大佐もこの二人と同じようなイメージだ。カーは探偵のイメージ自体にはそれほど重きを置いていないのかもしれない。

    残り四つの短編は、それぞれの話のみの探偵役がいたり、もしくは話の構造上、探偵役が存在しないものもある。いずれにしても、面白いには違いない。

  • こ・・・これはあまりにトンデモすぎるやろ!というトリックのオンパレード。
    なんか古き良きミステリ黄金時代を感じさせて、それもまた「味」かな。

  • 4
    初めてのカー作品。いや、厳密に言えばコナン・ドイルの遺児アドリアンとの共著「シャーロック・ホームズの功績」を既読なのだが、カーは半分にしか関わっていないし、個人的にはアドリアン一人で書いたものの方が印象深く、カーが巨匠であるという知識はあってもそれがどうしたぐらいにしか思っていなかった。
    カーのオリジナル作品に触れるのに最初に選んだのは「三つの棺」だったが、30頁程読んだところで状況描写の緻密さ、難解さに、これは手強いと痛感。参考書代わりに「有栖川有栖の密室大図鑑」を読み直し、あらすじは理解したものの、いざ作品に戻りいつものスピードで読もうとすると、さっぱり頭に入らず挫折。

    ならば短編集ではと手に取ったのが本作。
    これはどれもすんなり入り込める。ストーリーテリングは巧みと言う他なく、その上物語は濃密。トリックは現在では少しありふれたものという印象がなきにしもあらずだが、大家の名に相応しくその用いり方、解き方に捻りがあり巧妙。「新透明人間」「銀色のカーテン」などは映像が目に浮かぶようで特に印象深い。中には「ホットマネー」のようにピンとこないものもあったが、「空中の足跡」のバカバカしいトリックにニヤニヤとし、「暁の出来事」を読んで我孫子武丸もこれを読んだのだろうなと思い馳せ、終盤に連続するさして興味のない怪談話ですらすっかり堪能してしまった。他の作品も楽しみである。

  • カー短編集1。スコットランドヤードに設置された「不可能犯罪捜査課」に所属するマーチ大佐が不思議事件を解決します。
    カーらしく、怪奇趣味もふんだんに盛り込まれていて面白かったです。長編と違って読みづらいところも薄まっているので(笑)カーの入門としては短編集お勧めかもしれない。

  • 短編集です。
    カーの長編に比べれば比較的読みやすいと思います。
    不可能犯罪がこれでもかと出てきて心躍りますね。
    一見、不可能に見える犯罪でもロンドン警視庁内に設置されたD三課長マーチ大佐は解決してしまうのです。
    「銀色のカーテン」のトリックが特に気に入りました。
    マーチ大佐ものの他に歴史ミステリもあり、カーらしい短編集になっています。

  • ミステリ黄金時代の作家ディクスンカー
    ここで私が下手なこと書くより、まわりのレビューの方がたぶん的確だと思う
    この人はコアなファンをたくさん持ってるって言うし
    なので感想だけ
    シリーズものは手が出しにくいからと読み始めた短編集だったけれど一本一本がしっかりとしていて短編とは思えない読み応えでした
    短い中でも物語はこれでもかとごろごろ転がってくので、長編になったらどうなるかと楽しみです
    個人的には銀色のカーテンと二つの死がすき
    特に銀色の方は題名のネーミングからして秀逸

  • ディクスン・カー短編集。
    短編で読み易く、そして読み応えがあった一冊。
    ほか短編も読んでみたくなる。

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