帽子収集狂事件 (創元推理文庫 118-4)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488118044

感想・レビュー・書評

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  • フェル博士シリーズ。帽子とそして、ポオの未発見原稿が絡む不可思議な事件を描いたミステリ。思いがけない事実が次から次へと判明して、ものすごく意外なトリックがあるというわけではないけれど、これはなかなか見抜けないかも。
    犯人と、犯人に対する「処置」がなんとも印象的。こういうのって珍しいかも。でもこんなのもあっていいかと思いました。何もかも、真相を暴き立てて犯人を糾弾するばかりが正しいとは限りません。

  • ギデオン・フェル博士もの。カー得意の「密室もの」、「怪奇趣味」要素もない不可能犯罪もの。ドリスコルのアパートの管理人の話(車まで送った。。。)などで、さりげなく犯人特定のヒントが提示されているが、その真相は非常に意外で唐突。一方でユーモアにもあふれていて、特にシェーラのとぼけっぷりには思わず笑ってしまった。ロンドン塔の様子(見取図はあるが)や各現場の移動時間(距離)がわかりずらく、ダルライの一人二役電話は少々アンフェアと感じたが、ラストもさわやかで大好きな作品。

  • 古典での三人セットの探偵、警察、記録者はわかりやすいキャラクターとして読めるので良かった。
    ただ土地というか場面転換での移動がわかりにくい、キャラクタの発言や行動が早く動く分、背景が追いつかず急に放り出されたようで戸惑ってしまう。
    推理物としては好きなもの。

  • あわただしく読了してしまったせいか、カー以降の作家の書いたものでみていたからか、新鮮味はあまりなかったように思う。
    そして、やはり外国物は場所やメタファーがわかりづらい。

    ただ、初期ミステリーの構造というか探偵と警部と記録係という形式は使いやすいのだなと再認識。

    次は三つの棺に挑戦したい。

  • 面白いかったが読むのに根気がいる

  • 密室ものではないが楽しく読みました。一癖も二癖もあるような容疑者たち、しかし潔白が証明されていく、誰が犯人なのか?最後の
    結末もよかった。

  • フェル博士いいなぁ。シリーズ?初見なのだけど、他のも読んでみたい。
    犯人はわりと察しが付いてしまったり。

  • 面白かった。カーらしいオカルトネタは入っていないが、推理のどんでん返しもあり、フェル博士のお茶目&ウィットに富んだ探偵論など、盛りだくさん。

    たぶん、カーの作品が読みづらいのは、各登場人物をファーストネームで呼んだり、ファミリーネームで呼んだりするからなんじゃないかなぁ、と思った。

    あと、ロンドンの地理が判っていないと、解決編の納得度が違うというか、判りにくいというか、そんな印象を持った。

  • 帽子泥棒が出たり
    E・A・ポーの未発表原稿が盗まれたり
    ロンドン塔(世界遺産!)で変な死体が見つかったりするよ

    殺されるドリスコル氏の粗忽ぶり小心ぶりが痛ましくも笑えます
    僕も冷静さを失ったらあんな感じだろうなー

    ロンドン塔の画像検索をしながら読むのがいいと思う

  • 帽子好きなもので

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