絞首台の謎 (創元推理文庫 118-15)

  • 東京創元社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488118150

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  • ミステリ。ホラー。
    『火刑法廷』から続けて読んだが、今作も怪奇趣味がハッキリと見られる。霧の中に見える絞首台、死体が運転する車など…。
    ミステリとしての謎は、分かってしまえば、バレバレな犯行だったんだな、と。
    探偵役はアンリ・バンコラン。この探偵も、フェル博士やH・M卿にも劣らない、個性的なキャラクター。最後のシーンのインパクトが強い。
    カーはクセが強い作品が多く、好みが合う自分はいつでも楽しめるなぁ。

  • バンコランもの。サリニー公爵事件で登場したヴォートレルの劇を見るために、イギリスに来たバンコランとジェフは、スコットランドヤードの元副総監のジョン卿と落ち合う。その帰り、暴走する車を追いかけると、その車から遺体が出てくる。その車を運転していた時間には、その遺体の人物は既に亡くなっていた……。
     前作と変わって舞台はロンドン。相も変わらぬバンコランの名探偵ぶりには驚かずにいられませんでした。ただ、なんでも見透かしてるくせに、すぐに解決しないんだなあ、おちょくってるのかなとか思ってしまいました。本作を読んで、バンコランが犯罪と同調してしまうというのがわかった気がします。前作ではそんなふうには思わなかったのですが。
     犯人に関しては、バンコランの帰納的推理としては簡単に見破れてしまうのではないでしょうか。注意深く読めば一発で、バンコランの「演説」を聞いていたら思いましたが、どうなんでしょう。この犯罪の全貌はなかなか納得です。雰囲気も、絞首台という影で気を取られました。
     面白く、雰囲気もバンコランピッタリな作品でした。

  • 魔夜峰央の絵を脳裏に浮かべながら

  • 霧の中に浮かぶ巨大な絞首台の影。喉を搔き切られた死者が運転するリムジン。17世紀の絞首刑吏ジャック・ケッチを名乗る人物から届く殺人予告…。

    すべてをブッ飛ばして バンコラン怖えええええええええ!!!!!

  • 由緒正しいミステリが読みたくて挑戦。
    こういう古いお話を読むときに大事なのは、その時代の知識が必要だってこと。
    その時代の背景、その国の常識、そういうものの上に物語は成り立っている。
    もっと色々読んで勉強したい。
    ミステリそのものはとても面白かった。
    バンコランというフランス人の探偵。名前からして素敵。

  • アンリ・バンコランシリーズです。
    不気味な絞首台の模型の贈り物を皮切りに喉を切られた黒人が運転する車が疾走したり、霧の中に絞首台が現れたりといろんな奇怪な事が起きます。
    そして、17世紀の絞首刑吏ジャック・ケッチを名乗る怪人物から殺人予告が届きます。
    最後までジャック・ケッチの不気味さが漂いながら物語は進行していきます。
    かなり濃厚に怪奇色が漂っていて雰囲気は十分過ぎる程です。
    アンリ・バンコランの冷酷さ、鬼畜さが際立っているのも本書の見所の1つだと思います。

  • アンリ・バンコランシリーズ。
    あいかわらず読みにくい文体で、カーを読んでいる気分が満喫できた。

    どうでもいいが、今回のバンコランの外見の描写で想像されるのが、魔法使いサリーにでてくるパパなんだが。。。サリーパパ。。。

  • これはかなり探偵役のバンコランが
    鬼畜といってもおかしくないかと思います。
    ラストにその冷酷さはピークに達しますので。

    事件は、近くにあるはずなのに関わらず
    どうも遠い…これがある意味キーワードかも。
    なので著者の策略に惑わされぬよう
    真剣に読みましょう。

    特に、終盤に読ませてくれる
    なかなか侮れない作品です。

  • 途中で読むのをやめてしまった。
    冒頭の部分ではひきこまれたんだけどなー。
    今は気分ではないのかも。
    またいずれゆっくり読もう。

  • 「アンリ・バンコラン」シリーズ
    バンコランが追った車の運転手は喉を切られて死んでいた。死者が運転する車。暗躍する「ジャック・ケッチ」。幻の街「ルイネーション街」。そして消えたエジプト人とその情婦。カーの怪奇趣味がいいね(笑) 犯人は意外な人物。そして「悪魔に追われた方がまし」と言われたバンコランの推理。最後は悪人もちゃんと裁かれてスッキリ(笑)

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