亡霊たちの真昼 (創元推理文庫 118-23)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488118235

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  • 1912年のニューオリンズが舞台。暴走する車に乗って目の前を走り去った旧友が、次の瞬間拳銃で頭を撃ち抜いて死んでいた。追いついてみると周囲には拳銃が見当たらない。彼は自殺だったのか他殺だったのか。
    美女と出会った瞬間、電撃的に恋に落ちちゃう青年記者(主人公)とか、自分をつけまわす謎の人影、そして事件。なんだかとってもサスペンス映画みたいな展開。
    刑事さんが思いのほか主人公に好意的で、好意的すぎて何か裏があるのかと勘ぐったがそんなことはなかった。
    コミカル面はちょっと影を潜めてますが、ロマンス成分は多めの時代物サスペンス風味推理小説って感じでした。

    ニューオリンズ三部作の二作目。

  • 事件発生の状況が不可思議な作品。
    この描写を読んだ瞬間、ハマってしまった。
    さすがは物理トリックの鬼。

  • カー晩年の作品。なんと云ったらいいんだろう、題名のようにぼんやりしたような作品だ。
    一応ブレイクという名前の作家が同姓の下院議員候補への取材行で起こる不可思議な出来事と、彼の旧友が自殺と思われる状況で死んでしまうという事件を扱っている。

    事件自体にあまり魅力もなく、しかも物語もミステリの謎そのものよりも1912年当時のニューオーリンズの風俗や謎の女の登場とその女と主人公とのロマンスなども描かれる。が、これが逆に物語に厚みをもたらすというよりも、冗長さを感じさせ、単なる贅肉のようにしか思えない。これも謎自体にあまり興趣が注がれないことが一番大きいのだろう。
    またカーの歴史ミステリはそのサービス精神と迫真のアクションシーンなども挿入され、実に読み応えのある作品となっているのだが、本作はもうアイデアの出枯らしのようになっており、リーダビリティさえもなくなっている。

    本書は『ヴードゥーの悪魔』、『死の館の謎』と併せて“ニューオーリンズ三部作”と位置づけられている。『死の館の謎』の出来もさんざんだったので、果たしてこれらが書かれるべき作品だったのかどうか、今になると判断に苦しむところがある。
    作家は引き際も肝心だなと痛感する作品である。

  • ニュー・オーリンズ3部作の2作目です。
    1912年の10月、作家のジム・ブレイクはハーパー社の依頼でニュー・オーリンズへと向かいます。
    下院議員候補で同名のクレイ・ブレイクを取材する為だったのですが、南へ向かう列車の中からジムの周りには不可解な事が連続して起こります。
    そして、自殺としか思えない情況での殺人事件が発生します。
    カー最晩年の歴史ミステリです。

  • 2011/4/14購入

  •  2009年10月28日購入

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