皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)

制作 : 駒月 雅子 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 335
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488118327

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の女性が狡猾な犯人の罠にはまっていくところ思わず感情移入して胸が痛くなるくらい。次第に謎は解かれていきやがて暴かれる意外な犯人とトリック。心理トリックは見事としか言いようがない。クリスティも絶賛したのが分かる。カー作品にしては読みやすい部類。後半は一気に読み進めてしまった。「かぎ煙草入れ」が日本人にはピンとこないことが難点といえば難点か。

  • 一作読むごとにカーの手腕に絡め取られて私までトリップ、呆けたような何かに酔ったような眼になってしまいます。

    これも文春東西100に紹介されていたので、読みたかった本の一冊。

    カーの作品の中で共通するのは女は強し!ってことですね。

  • 古典って、「あー、まあ当時としてはすごかったのかもしれないですけど、今はほら、もう21世紀ですしね…?」的な、もてはやすほども楽しめはしなかったわりに、かといって時代遅れ!つまらない!みたいなことを言うと一気に恥ずかしい人になってしまいそうなので感想を言うのが難しいなあ、と常々一人孤独な悩みを抱えていたのですが、この作品に関してはそんな心配をしなくていいほど鮮やかに騙され、素直に楽しめました!でも、探偵役の博士が若干ストーカー気質でマジキモな粘着感があったので、その分は☆を引かせていただきます!(同族嫌悪)

  • カーの作品の中ではかなりスッキリしていて読み易いです。
    シンプル且つ鮮やかなトリックが見事に決まっており、素直に素晴らしいと思いました。伏線の張り方も絶妙で傑作だと思います。
    しかし、本書ではカーらしくないトリックを用いていますし、カー特有の怪奇的な雰囲気もないので、ある意味異色作かもしれません。カーの入門書としてお薦めですが、カーの作風を知るには他の作品も読むべきだと思います。

  • 読んでて気持ちがいい事が良いミステリの条件だと思うのですが、そういう意味でとても良作。
    でも、ラスト殺さなくても。
    後、イヴはほんとに誰でもいいのか…

  • 今読んでも面白いです。

  • イヴが巻き込まれた危機的状況に乗せられて、まんまと騙されてしまった。後から読むと不自然な描写が幾つも含まれていたのに。
    登場人物の言動に惑わされ、トリックとしては狡いと感じるところもあるが、次から次へイヴに降りかかる災難に引き込まれ、ついつい読んでしまう。読後感も悪くなく、おすすめな小説である。

  • うわぁ…すげぇ綱渡り…
    でも嫌いじゃないですこういうの。
    こういった構図の事件ではかなり効果的な技ではないかしら。明かされてみればなぜ気付かなかったのかと悔しがる方もいると思いますが、それは作者の上手さでしょう。だってカーだもん。
    あんまり言うとネタバレになるので控えますが、この心理的トリックをこの時代に実践しようとした姿勢に感服です。

  • フェアかアンフェアかが話題になる作品だが、私はフェアだったと思う。私は鈍く、犯人判明の2ページ前くらいでようやく「アッ」と気づいたのだが、なるほど確かにヒントはそこかしこに散りばめられていた。真相解明が明快ですっきりできる。
    (結局思わせぶりな過去がはっきり明らかにならなかったキャラがちらほらいるのは気になったが、それは特に関係ないのだろうか?)

    ラストシーンの某人の台詞の意味はわかりにくいと思うので、原文と解釈を調べてみても面白いかも。

  • トリックとかを気にせず読んでいたので、キーワードを最初に言った人物に気をとられてしまった。解説などを読むに、作者のミスディレクションにそもそも気がつかなかったというのは、どうもかなり勿体なかった感じ。

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著者プロフィール

John Dickson Carr

「2006年 『幻を追う男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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