皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488118327

感想・レビュー・書評

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  • クリスティが脱帽、という帯に期待したがヒロインの行動に嫌気がさしてすぐ積読に。一言申し上げたいような人達だらけでワザとなのかと途中苦笑するほど。ジェットコースター的に展開し面白かったけどジャニス以外好感持てる人いなくて残念。

    • ポプラ並木さん
      111108さん、こんにちは!
      共読ですね。
      確かに好感を持てる人は少なかったかも。。。
      でもイヴは不思議ちゃんで以外と好きなキャラで...
      111108さん、こんにちは!
      共読ですね。
      確かに好感を持てる人は少なかったかも。。。
      でもイヴは不思議ちゃんで以外と好きなキャラでした。
      正統派のミステリーで、犯人はおしかったです!
      アガサクリスティーのポアロシリーズよりはひねくれていない犯人でした!
      2022/12/18
    • 111108さん
      ポプラ並木さん、コメントありがとうございます!

      「イヴは不思議ちゃん」笑‼︎ そうか、そういう見方もありましたね。割り切って素直に読んだら...
      ポプラ並木さん、コメントありがとうございます!

      「イヴは不思議ちゃん」笑‼︎ そうか、そういう見方もありましたね。割り切って素直に読んだら正統派ミステリーを楽しめたのかも。
      ポアロで騙されるのは楽しいのですが、カーにはまだ心許してないので‥。ポプラ並木さんの今後のレビューでカーに再挑戦してみます♪
      2022/12/18
  • ディクスン・カー、初読み!読友さんからのお薦め本。十角館の殺人でカーを知る。高級感・リーダビリティ抜群。さらにクリスティーのようにミスリードを誘う厭らしさがなく心地よい。カーの伏線回収が正統派なところががファンになった。主人公・イヴが恋人の父親の殺人容疑で逮捕される。イヴは殺人時刻に最低な前夫が家を訪ねてきて、恋人に前夫との密会を公言したくない。そこで救世主キンロス医師の登場で殺人の真犯人を追う。この一歩一歩の詰将棋は何とも言えない心地よさ。犯人予想はAとBの共犯と読んだが、Aだけだったので惜しかった!⑤

    • 土瓶さん
      ああ、懐かしい名前ですね。
      ジョン・ディクスン・カー。
      密室と言えばこの人、というイメージです^^
      ああ、懐かしい名前ですね。
      ジョン・ディクスン・カー。
      密室と言えばこの人、というイメージです^^
      2022/12/17
    • ポプラ並木さん
      土瓶さん、おはようございます!コメントありがとうございます。
      十角館の殺人に出てくるカー、ようやく読めました。
      このお話しのトリックは何...
      土瓶さん、おはようございます!コメントありがとうございます。
      十角館の殺人に出てくるカー、ようやく読めました。
      このお話しのトリックは何となくわかりました。
      共犯でなくてもできたところが間違えました。。。
      密室と言えばカーなんですね。
      今度、火刑法廷を読んで見ます!!
      2022/12/18
  • シンプルで、なおかつ大胆巧妙な伏線。傑作ですね。

    章ごとに、次はどうなるのか気になる結び方で、一気読み。登場人物が魅力的なのもいい。

    終わり方がとても好き。
    ドロドロしていない。からっとした健康的なミステリー。あー、面白かった。

  • カーのノンシリーズもの。
    ゴロン警察署長は短編にも出てくるらしい。

    若い美貌の女性イヴは、向かいに住んでいる婚約者の父が殺されていることを窓から発見する。数々の状況証拠により犯人とされるが、釈明しようにも、殺された夜、前夫が寝室に忍び込んでいたため証言できない。

    色々な人が述べているように、凄い作品。遅ればせながら読了。カーの中でも指折りの名作だと思う。トリック、雰囲気、ストーリー全て良し。タイトルも本当に秀逸。
    カーらしからぬというか、結構珍しい手法だと思うので、他のシリーズ作品を読んでからだとなお良いかも。

  • 主人公の女性が狡猾な犯人の罠にはまっていくところ思わず感情移入して胸が痛くなるくらい。次第に謎は解かれていきやがて暴かれる意外な犯人とトリック。心理トリックは見事としか言いようがない。クリスティも絶賛したのが分かる。カー作品にしては読みやすい部類。後半は一気に読み進めてしまった。「かぎ煙草入れ」が日本人にはピンとこないことが難点といえば難点か。

  • 一作読むごとにカーの手腕に絡め取られて私までトリップ、呆けたような何かに酔ったような眼になってしまいます。

    これも文春東西100に紹介されていたので、読みたかった本の一冊。

    カーの作品の中で共通するのは女は強し!ってことですね。

  • カー作品を初めて読んだ。古典と言われるだけあって、素直に面白かった。犯人当ての点でいうと、この人だけは違うよな、と無意識に除外してしまっていた。宝石の破片がイブのパジャマに付いていた、という一点だけからでも犯人に迫れたはずなのに、綺麗にしてやられた。
    他の作品も読んでみようかな。

  • 近々向かいの家の若者と結婚することになっているイブ。だがあろうことか元夫が部屋にやってきた。向かいの窓をみると婚約者の父で骨董収集家の父が机に向かってなにかかぎ煙草入れのようなものを見ているようだ、という。と、誰かが部屋に入り、今度は父は殺されてしまっているようだ。元夫を外に出そうとすると階段から落ち鼻血が出てイブの服に付いてしまい、あろうことか裏口の戸が閉まってしまった。と、警官が向かいの家にやってきて・・ 血はついているし、イブが犯人か? と思われてしまうが、証人はいてはいけない元夫だし、う~ん、この窮地をどう脱するのか? とかなりな緊迫感。・・なのだが、やっぱりカーは合わないのかなあ、登場人物の描写がいまいち魅力がない。特に主人公イブのあたふたする様は読んでていらいらいする。

    だが、おやっとするようなセリフもあった。「夜歩く」と同じく、精神病医が登場し解決に一役買う。そのセリフ「われわれふつうの人間には信じられないような暴力が爆発するのは、多くの場合家庭の中においてだ。-家庭の中では、みんな一しょに生活しなければならないので、感情というものがおさえつけられてしまい、だんだんに耐えがたい状態になって行くーそして突如として頂点に達し、はげしい爆発を起こす。家庭の中というものは、人を茫然自失させるような行為の動機を作りあげるんだ」


    1942発表
    読んだのは旧訳版 1963.12.10初版 1976.4.30第3版 図書館

  • 女王クリスティが驚嘆した不朽の本格長編と帯にあったのでかなり期待して読んだが、いまひとつ。新訳でも古さを感じる。クインの災厄の町もそうだった。時代の古さが原因ではない、クリスティは今も十分におもしろく読めるから。

  • 騙された。
    トリックは、解説を聞けば分かりやすく簡単なのに。これがカーの推理小説で一番有名なのもよくわかる。記憶を消してまた読みたい本の一つ。

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著者プロフィール

別名にロジャー・フェアベーン、カー・ディクスン、カーター・ディクスン。1906年、アメリカ生まれ。新聞や学生雑誌への寄稿を経て、30年に「夜歩く」で作家デビュー。長年の作家活動の業績から、63年にアメリカ探偵作家クラブ賞巨匠賞、70年には同特別賞を受賞した。1977年死去。

「2020年 『帽子蒐集狂事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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