- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488121051
作品紹介・あらすじ
少女殺しの嫌疑をかけられた大作家ハリー・クバートの無実を証明すべく、青年作家マーカスは師直伝の小説作法(各章扉に掲載)を実践し『ハリー・クバート事件』を書き上げ、再びベストセラー作家に。次々に判明する新事実、どんでん返しに次ぐどんでん返し……。世界32か国以上で翻訳出版され、眠れぬ夜を過ごす人々を続出させた驚愕のメガヒット・ミステリ。アカデミー・フランセーズ賞、高校生が選ぶゴンクール賞同時受賞の傑作。
感想・レビュー・書評
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いやーーどんでん返しに続くどんでん返しでびっくりして何度かゆっくり読み返す箇所もあり。
見事に予想を裏切られた。
そして悲しい。
ハリーとマーカスの年齢を超えた友情も好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ついさっき、下巻を読み終わった。ちょっとしたロス状態に陥っている。
なんせ下巻もものすごく面白くて、ページをめくる手が止まらず(ページめくるのも、じれったくなるぐらい)寝てる時と風呂以外のほとんどの時間、この本に費やしていた。
謎だらけのノラ事件と、ベストセラー本、悪の起源、オーロラの町の人々。。。アミューズメントパークの巨大迷路に迷い込んだかの様な、出口の見えなさ。何これ?どうなってんだ!え、なんだって?!あれ、こいつじゃない。じゃあ、誰なんだよ!って頭の中で推理してたけど、私はまんまとこの著者に騙されていたし、ミスリードしまくってた。
そして全てが白日の下にさらされた時、それぞれがちょっとしたボタンのかけ違い、思い込みで起こった悲しい悲しい事なんだと分かって、胸がヒリヒリと痛んだ。師と弟子の別れのシーンにも。師はその後、どこでどう過ごしたんだろうか。。。
オマケで、主人公のマーカスと彼の母親との電話のやりがシリアスな本書の中で唯一、ちょっとしたお笑いコントになってて面白かったし、一緒に事件を追っかける警官のガロウッドはマーカスと憎まれ口を叩きあいながらも、相棒としてのキャラクターになっていく過程が良かった。 -
本当にどんでん返しに次ぐどんでん返し。
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これはかなり読み応えがありました。舞台は米国ですが なんというかとても凝った構成で、また時代の流れをうまく表現した傑作と思います。
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上巻で色々引っ張っておきながら下巻で、勢い、やる気、面白さなど一気に失速する上下巻セットというのも多数存在するのだが、これはっ!期待を裏切る面白さ!しかも読めば読むほど面白さが加速する、マジで貴重な本だぞ。
そんでね、自分がこの本で好きな所はね、主人公の母親がメッチャ「おかん」な人なんですよ。家でおかんアート(毛糸のドアノブとか)(キューピーのドレスとか)絶対作ってそうなおかんっぷりなんですよ。結局、愛って存在は結構うっとおしいもんなんじゃないのか?失った物に限って、美化してしまう物なんじゃないのか? -
下巻に入るやノラはハリーとの許されぬ恋の果てに横恋慕した男に殺されたことが明らかになりハリーは釈放された。物語はフィナーレを迎えると思いきや、繰り返すどんでん返し。真犯人は違うのか?ノラは何者なんだ?登場人物のそれぞれの人となりが二転三転する。立っては投げられ攻めては返されを繰り返すかわいがりのような展開に読者として心身ともにボロボロにされ、最後まで騙され続ける(^。^)
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アメリカはニューハンプシャー州の田舎町オーロラで33年前に失踪した美少女の白骨遺体が、町に在住の国民的大作家ハリー・クバートの自宅の裏庭から発見され、彼は殺人容疑で逮捕されます。彼の教え子であり、デビュー作がベストセラーとなった作家(ただし二作目が書けずに悩んでいる)でもあるマーカス・ゴールドマンは、自身の恩人であるハリーのために、事件の真相を探ることにします。
現代と過去を行きつ戻りつしつつ、次第に明らかになっていく事件の全貌、と思いきや次々にそれらが覆されるどんでん返しの連続に、1000ページ近いボリュームもあっという間の面白さです。
少女の失踪(殺人)と田舎町での人間模様という点では、過去にも「ツイン・ピークス」のローラ・パーマー殺人事件や、「ミレニアム 第一部」のハリエット・ヴァンゲル失踪事件がありましたが、本作も、被害者の15歳の少女ノラ・ケラーガンとともに、今後忘れられない作品になりそうです。
被害者のノラ自身が最も謎に満ちていて、彼女の本性はどういった人物なのかが最後まで気になりますし、彼女を取り巻くオーロラの人々も、事件を探っていく中で、様々な側面が見えてきて、みんなが怪しく思えてきます。
オーロラの町では部外者であるマーカスの目は、読者と同じ視線であり、彼と一体となって事件を追うスリルをひしひしと感じることができます。
ただ緊迫した場面ばかりでなく、ラブコメといってもいいほどの滑稽ないくつかの恋愛模様が描かれたり、マーカスと離れて暮らす母親との電話での会話では、「全く母親ってやつは」と思わせるようなやりとりにイラっとしたりクスッと笑ったりと、メリハリもしっかり効いてます。
オビにも書いてあるとおり、読み始めたら徹夜を覚悟した方がいい傑作だと思います。いい本に巡り会えました。
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