もう年はとれない (創元推理文庫)

制作 : 野口 百合子 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 447
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488122058

感想・レビュー・書評

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  • 元殺人課名刑事の87歳の老人が主人公。第二次世界大戦時に捕虜収容所で、ナチスSS将校から拷問された経験をもつ。主人公と孫の二人が、その元SS将校の隠し金塊をめぐる争いに巻き込まれ、次々に周りで殺人が起こる話。
    主人公の老人らしくないかっこよさと、老人らしい体の老いた様子や、孫と妻への愛情がよく描かれていてよかった。

  • 主人公は87歳の元刑事のおじいちゃん、誕生日がきて88歳に。かくしゃくとしていると思いきや、結構よぼよぼ。でも毒舌と負けじ魂は健在。大学生の孫とコンビで事件に挑む。

  • アメリカの作家ダニエル・フリードマン、2012年発表の小説。88歳の元刑事が主人公のミステリーシリーズ第一作。面白いです。

    このシリーズの第二作目を先に読んで面白かったので一作目も読んでみました。
    なので結末は知っていたわけですが、それでも充分面白かったです。

    87歳の元刑事(作中で88歳になります)、荒っぽい捜査で伝説の人となっていたバック・シャッツが、因縁のある逃亡ナチ戦犯の隠し持っていた金を廻っての争いに巻き込まれるお話し。
    皮肉と諧謔がたっぷりの痛快な物語りなんですが、不条理で残虐な犯罪が描かれ、見かけによらずシリアスな内容です。主人公と老齢の妻や孫息子との関わりも心に響くものがあり、良い作品だと思います。

  • 87歳の元刑事なじーちゃんが老体に鞭打ってかつての仇敵を追う羽目になる(どちらかというと巻き込まれ型)お話…とにかく年相応にあちこちガタが来つつも口は悪いは頑固だわの主人公・バックが出色。映画化が決定してるらしいが、こんなじーさま『グラン・トリノ』のイーストウッドしかイメージできない(笑)。
    それを逆手に取ってか、作中ダーティーハリーネタが出てきたりチャック・ノリス・ファクトもどきが出てきたりと、映画ファンにも楽しい。
    黒幕が少々荒っぽい気がしないでもないが(とりあえず殺し方は無駄にグロいよね^^;)、キャラの魅力で読ませる一作。
    そんな反面、老老介護とか妙にリアルに考えてしまったりもしました。孫に面倒見てもらうのが当たり前の日本とは考え方が違うよなぁ、と。…まぁそんなことつい考えちゃいましたが、なんといってもエンタメな作品です。

  • ユダヤ人の元刑事(87歳)による、ナチの元将校に対する復讐劇と思いきや、いつの間にか殺人事件に巻き込まれて…

    最初の方は、おじいちゃんの皮肉にニヤつきながら読んでいたのですが、後半はハラハラしながら一気に読みました。

    次作もあるみたいなので、探してみようかな。

  • 高齢の元刑事が孫と一緒に活躍するミステリ。
    テンポよく、けっこう大きな事件が展開します。

    バック・シャッツは87歳。
    元メンフィス署殺人課の刑事で、荒っぽい捜査で伝説的な存在だった。
    かっての戦友が死に際に言い残した言葉から、騒動に巻き込まれます。
    死んだと思われていた元ナチス親衛隊の将校ジーグラーがじつは生きていて、金塊を持って逃亡したというのだ。
    バックとは、浅からぬ因縁のある将校。
    逃亡犯と金塊という組み合わせに、戦友の孫や牧師、調査官やイスラエルの職員など、さまざまな人物が絡んできます。

    息子をなくしてるバックは、孫息子(あだ名がテキーラ)と共に、真相を探りに出かけます。
    口が悪く、今も大胆なバック・シャッツ。
    退職後のブランクが長すぎで、既に身体は老いて腕力がびっくりするほどなくなっていたり、時には認知症ではないかと怯えたり。
    表はともかく内心では妻は最愛の存在だし、じつは情が深い様子。

    バックの活躍が、ネットでジョークになったりするのが楽しい。
    作者自身は孫に似たところがあるようで、バックは祖父がモデルらしい。
    面白く読めました☆

  • 一気読み!高齢化社会の今でこその87歳元殺人課刑事が主人公!何気に凄惨な死体を目の前に、老人ならではの皮肉な悪態が笑いを誘う…w 既に続編もあるらしいが、この調子だとまだまだ活躍しそう。映画化の話しも進んでいるらしいのだが、果たして誰が演じれるの!?イーストウッドでもまだ84歳だよ(-∧-;)

  • ちょっと分かりずらく腑に落ちないとこもあるが興味深く楽しく読めた。

  • 会社の友だちに借りて読んだんだけど、面白かった。口の悪い80幾つの元刑事の爺ちゃんと孫のコンビのミステリー。口の悪さがとても楽しい。そして家族愛に弱い。人はみな老いる。それでも人生は続く。最近ミステリー読むこと増えたな?友だちの影響かな。2巻も楽しみ。

  • 第二次世界大戦で従軍経験を持ち、かつては敏腕刑事としてならした老人が戦友の死をきっかけに事件に巻き込まれていく。ナチ親衛隊の秘匿財産や猟奇的な連続殺人は強引過ぎて滑稽にさえ思えてしまうが、衰えゆく体と認知症の陰に怯えながらも気骨を失わない主人公がとにかくクールであり、それが本著の強い魅力である。孫とのやりとりもウィットに富んでいて楽しい。

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