もう年はとれない (創元推理文庫)

制作 : 野口 百合子 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 445
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488122058

感想・レビュー・書評

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  • "主人公は87歳の元殺人課の刑事。ユニークなヒーロー。孫と一緒に過去の落とし前をつけに行く羽目になる老兵。アルツハイマーにおびえながら、毎日「忘れたくないこと」を記録帳に書いている。若かりし頃のスタイルで借金取りの胴元に殴りこみにいっても、相手に傷一つ与えられない。会話の駆け引きもユーモア。
    こんなじぃさんに私はなりたい。"

  • バック・シャッツ最高!!なんて痛快なんでしょう。いうこともいちいち格好いいし笑えるし。ローズは大変かもしれないけどある意味尊敬する。家族にいたらいいなとも思うけどやっぱり孫としてがベストかなあ?
    もうホントに止まらない。読み進めるしかない。そして残りページがどんどん減っていくことに一抹の寂しさを覚える感じ。こういうの久しぶりで嬉しかった。続編も期待!
    タイプは違うけどエーランド島シリーズのイェルロフも大好きです。自分なんてまだまだ頑張りが足りないなと少し元気づけられる面もあって。

  • ユダヤ人として強制収容所に入れられた過去を持つ、元有能な刑事が、すっかり老後となったけれど、意気は盛んでとりかく口が悪い(笑)。恨みを持つ軍人が実は生きていたと聞き、しかし嬉々として捜査に乗り出すでもなく過ごしていたら、どんどん追い込まれていって、孫とともに「彼」に会いにいくことになる。孫との組み合わせが実によくて、「いい関係」だなーと思います。親子じゃないからのちょっとした距離感と、だからこそ気軽な感じ、無責任な感じ、でも家族、というところが楽しく読めました。

  • これは素晴らしいキャラクター。次も早く!

  •  以前に読んだ「窓から逃げた100歳老人」より若い87歳のヒーローなんだけれども、100歳老人がコメディタッチであるのに比べ、実に「老い」というものを考えさせられる。
     今20歳ならばあと67年間という3倍以上の人生が続くし、40歳の人ですら47年後である。想像もつかない。

  •  まったくこの食えないじじいといったら。87才のユダヤ人退役刑事が主人公。よぼよぼの余生を送っているところへ、大昔の収容所時代に痛めつけられたナチの高官が非合法的に入手した金の延べ棒とともに潜伏しているという情報がはいる。そうはいってもこっちは退役して25 年たったロートルだし相手も同世代。後期高齢者同士でドンパチやるわけにもいくまい。いやあ、時代というのだろうか、こんな老人が活躍するミステリーを誰が想像できようか。掛け値なしにおもしろい。くそじじいたるバック・シャッツのあまりの食えなさには抱腹絶倒。そしてそこここに漂う老いというもののペーソス。ぼくもすでにそこにさしかかっているからかもしれないが、ひとつひとつが身にしみて共感する。ぼくもあと20数年たったらこんないけすかないじじいになるにちがいない。いや絶対なってやる。ほんとにそう思ってしまう。ミステリーとして読むと犯人の意外性とか最後のどんでん返しとかは60分テレビドラマていどのものとしか言えないが、この主人公を生き生きと造り出したというだけで本作の価値は十分あるだろう。好評に応えて次作が書かれているそうだけど、バックの年齢を考えるとどこまで活躍させられるか心配だ。

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