もう年はとれない (創元推理文庫)

制作 : 野口 百合子 
  • 東京創元社
3.53
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本棚登録 : 452
レビュー : 62
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488122058

感想・レビュー・書評

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  • 2019年9月16日読了。

    86歳の元殺人課刑事のアクション小説。
    スイスイと読み進めるも、あまり印象には残らず。

    主人公の年齢も高齢なので続編もないでしょう笑笑
    著者は本作がデビュー作。あとがきでは絶賛されていたがそこまでの感想なし。

  • ●「一万円選書」第5冊目。はじめてのミステリー♪

    ●この作者も、弁護士と作家の二刀流。

    ●”あとがき”は先に読まない方が良い。読了後に読むと、なるほどを思うことが多いので、お楽しみに!

    ●主人公(ヒーロー)が老人という意外な設定で、最後まで飽きずに読み進められた。

    ●この作品の評判が良かったようで、続編『もう過去はいらない』が発売されていた。読む本がなくなったら読んでみたい。

    ●映画化もされるそうだ。

  • 主人公はバック・シャッツ。87歳のユダヤ人。元殺人課刑事。引退して久しいある日、かつての戦友が臨終間際に語った告白から事件が始まる。
    海外ものならではでキャラも濃く、皮肉たっぷりの会話も楽しくテンポよく進みます。ですが、犯人が分かるのが最後に近く、動機などもあまりに駆け足で若干拍子抜けでした。
    息子の件がさらっとしか触れられていないので、ここは次作でしょうか。

  • 捕虜収容所でナチスの将校から酷い目に合わされた過去を持つ、元刑事の老人が主人公。
    めっきり体力は衰え記憶にも自信がなくなってきた。それもそのはず、御歳87である。
    『最高に格好いい主人公を生み出した、鮮烈なデビュー作!』格好いいかは置いといて、
    人間味にあふれた面白いキャラクターだとは思いました。よぼよぼなのに超毒舌で愛煙家、
    強気なのに判断力も腕力も衰えていて…。ヒーローらしからぬ所がかえって魅力的です。
    心配になる場面も多かったけど(^^;) 続編も出ているようですが、じいちゃん大丈夫なのか?

  • 本当はもう一つ星を追加したい。ネタに触れるのは嫌だが主人公の息子が亡くなったことについてわけありそうに見えて最後まで曖昧なのは納得できないな。

  • あんまり痛快という感じじゃなかったけど、まあ、普通に面白かった。

  • 87歳の元刑事が主人公って。
    高齢社会のひとつの現れ?
    車ひとつろくに運転できない、ひとつ間違えば老人性認知症と取られてもおかしくないくらいの口の達者な爺さんが寄る年の波にも負けず奮闘する物語。

    ハードボイルド調な会話の展開、テンポは嫌いでない。最初はぐいぐいきた。
    ただ、全体としての筋の展開が。
    どうとでもなりうる伏線を張り巡らし、せばめることもせずにありうる展開のひとつに落ち着かせただけのプロットには緻密さが感じられず、もう一息というのが正直な感想。

  • 一万円選書の中の一冊。

    うーん、正直事件そのものについては少々物足りなかったというか、なんだそれ?というか、腑に落ちないものがありましたけど、それに勝るのがバック・シャッツ。

    皮肉ばっか言ってて、こんなおじいちゃん、見てる分には楽しくていいな。
    年をとったからならではの悲哀も感じさせてくれて、事件のことというよりは、そういったことの方がしみじみ来ました。

    孫のテキーラはちょっと性格がつかめなかったけど。もっと冷静に物事見てる子かと思ってたら……。

    ところで、なぜこの本を一万円選書で選んでくれたのか。
    私が「早くおばあちゃんになりたい」って書いたからか、それともミステリ系の本を面白いって書いたからか……。

  • バック・シャッツの目が老いで曇っているからか、老人問題の側面と事件とが全く絡み合ってないように思える。
    ピークはジーグラーに面会にいくシーンである。殺人はただ謎のために起こるだけだ。そこに人間の根源的な心理なぞ読み取れない。ただジーグラーに会いに行くシーンには、「死神」に向かう姿勢がある。老いと過去の収容所の虐待とが上手く絡んでいる。
    殺人事件をストーリーに入れず、ジーグラーの面会途中の独白をピークとして、その後ゆっくりと終わる中編としていたら秀作であったろう。

    バック・シャッツをかっこよくみせるためのアクションシーンや謎解きのシーンなどは全く不要である。本書の最も良い部分が濁るだけだ。記憶帳・息子を無くしたこと・誕生日に死神がやってくること・収容所のこと。このあたりが最も人間的な部分で、残りはただエンタメのために書かれいてるだけだ。

    しかもそのエンタメの部分も不整合な点が多くある
    ・警官がなぜ猟奇殺人をしたのか。バック・シャッツやテキーラに罪を着せるのなら体力を必要とする猟奇的な殺人を犯す意味は全くない。
    ・なぜユダヤのやり方にのっとってスタインブラットを殺したのか。犯人をユダヤ教徒だと示唆する意味だと解釈するのは困難である。

    要するに何故猟奇殺人なのか、が置いてけぼりだ。

    もう年はとれないは残念な作品だ。ただその無駄な贅肉の部分が美味いからこそエンタメとして売れてミステリのジャンルになりバック・シャッツというキャラクター小説になっている。この部分が面白く感じられれば本作は老人の心理を鋭く描写したエンタメ小説と受け取れるだろうが、2つの要素が融合しているとは言い難い。

  • 元気なじいちゃん大活躍!という感じのものかな、という予想はハズレで、結構ビターであった。シニカルなセリフの面白さはあるけれど、コメディタッチではない。87歳の探偵役という設定がとてもユニークなのは間違いないところだが、あまりにしょっちゅう年をとって頭も体も思い通りにならないとぼやかれるのは、ちょっとツライかな。

    ナチスの隠し財産とか、凄惨な殺人とか、道具立ては派手で、展開も早い。ただ、最後まで主人公のじいちゃんも孫も、今ひとつ人物像がはっきりしない感じがあった。最大の引っかかりは、なぜ猟奇殺人? そこがわからんなあ。無理があるよ。

  • シェトランド四重奏を読み終えてからのアメリカンミステリ。あまりの読みやすさに数時間で読了。超高齢化社会も悪くはないかもしれない。

  • 87歳のハードボイルド元刑事。
    確かに、アメリカ映画で観るなら(虚構として観るなら)カッコイイ。
    けど、現実にいたら・・・
    銃さえ乱射しないでくれれば、他は好きです。
    銃の乱射がなければ、自分のおじいさんがこんなだったらいいなとも思います。
    銃さえ・・・・・そこが日本と違うとこ?

    このシリーズは高齢者をありのままに表現しようとしている所が良い。
    年を重ねるにつれ、本人の中に沸き起こる葛藤を、ありのままに表現していると思われる。そして、それを受け入れなければいけないことを、分かっている主人公。
    ハードボイルドの中に、人間が生きて行く成長段階を受け入れるという事が、いかに難しく、しかし、それがいかに大切か。ということを教えてくれます。
    世の中には、100歳のおじいさんを40歳台のように扱おう、扱え、と強要してくるご家族が多いので・・・・本人がどう思っているのかを考えてもらうヒントになるような気がするので、そういう人に読んで欲しい・・・・・・・
    あれ?なんかちがう?

  • 言うほど面白くない

  • 老後はもう他人ごとではないけれど
    87歳になったらもう少し静かな生活を
    送りたいと思う。
    ナチスの金塊やら何やら、エキサイティングな老後は
    本の中で楽しみたい。

  • 元軍人であり、元刑事で、すっかり隠居生活を送っていた87歳のバック・シャッツに、死んだと思われていたナチスの将校が大量の金を持って逃げ出していたことが知らされるところから話が始まる。

    金の臭いを嗅ぎつけて、様々な人間がバックにコンタクトを取り、人が変わったように取り入ろうとする点が人の本質を表しているようで痛快。
    金では動かなかった息子のテキーラは、好きな女性を殺されることで人が冷静な判断ができなくなる点に、若さと人間味を感じた。

    最後まで振れずに、大統領の教えを守りヒーローになったバックに感服。
    面白かった。

  • 元戦友の死際にナチス将校のお宝探しを頼まれたバック・シャッツ87歳。
    老いた身体にムチ打って、IT担当の孫息子をお供にいざ出立!

    …。
    どうしてこう厭世的なんだろう。
    先達にはもっと人生を楽しんでいてほしい。
    老いた身体を嘆きながらも残りさ程多くない人生を謳歌するヴァイオリン職人のジャンニや海の上のカムデンのキャレドニアとアンジェラの方が肌にしっくりくる。
    事件も、で、結局どうしたかったのかが見えなくていまひとつのめり込めなかった。
    真犯人の動機も、なぁ…。

  • 妻を愛し家族を思う、地に足の着いた南部の男の、87歳にして折れない気骨にしびれた。
    強がる主人公の最大の理解者・ローズの佇まい、言い添える言葉に、夫婦が過ごした歳月と、乗り越えてきた出来事が窺えて素敵に思う。
    ナチのお宝探しと犯罪については単純で、まさに映画向きと言う印象。

  • ジョークが多々あって面白かった。主人公が発言とは裏腹の、結局何でそういう行動を取ってるのかややぼやけていて、行動がよく理解出来なかった。最終的にもよく分からなかった点があり(読み漏れかもしれないけれど)何となくすっきりしない。犯行動機というよりは、何であの人はあんなことまでしたんだろう…とただただ思う。個人的に、犯人がこういう小説では一番嫌いなオチだったのがとにかく残念だった。

  • 主人公が87歳。安楽椅子探偵じゃないから自分でがんがん動くんだけど、飲んでる薬のせいですぐ内出血しちゃうし、記憶は怪しいし、最近のことには疎いし。でも、おじいちゃん、かっこいいよ!
    イーストウッド主演で映画化、どうでしょう。

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