- Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488124021
感想・レビュー・書評
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アイルズ名義の作品としては、『殺意』のほうが有名だが、作品として優れているのはむしろこちらだと思う。なんという傑作。
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本書の著者はバークリー名義で「毒入りチョコレート事件」等のミステリも書いています。
バークリー名義の本は読んだ事があるのですが、アイルズ名義は本書が初めてです。
とても嫌な気持ちになる小説です。
ジョニーには腹が立ちますし、リナには苛立ちます。
ジョニーは最低です。
ですが、私はリナみたいな人間の事も理解出来ません。
最低な人間であるジョニーから離れられないリナに終始、イライラさせられました。
リナを可哀想だとは思えない程にリナは鈍感で愚かです。
ジョニーという人間に囚われてしまったリナは盲目的なのでしょう。
作者は読んでいる人間にこういった気持ちを起こさせようと試みながら物語を書いたのではないかと思えてきます。 -
バークリーがアイルズ名義で発表した犯罪心理小説の第二作。「殺意」よりページ数も増量しており読み応えはありますが、内容が推理小説と分類できるほど推理小説っぽくない。中盤までは殺人とか犯罪的なにおいのするようなものもほとんどでず、犯罪心理という面では中盤までぐだぐだしますが、後半からいろいろと真理が見えてきます。ただ、その心理の前にリナのおろかさばかりが鼻について、犯罪心理という面ではちょっと見れなかったり……。
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読んでる間中ずっと不快感が。ジョニーの生き方生き様性格何もかもが嫌。まあそういう目的なんだろうけど。そしてリナの何も分からなさ具合もまたイライラしてくる。心理小説としては一級品だと思う。妻の気持ちの揺れ具合とかは見事。でもなんだかなぁ。もう読まなくていいかな。