暴風雪 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2025年4月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784488127183

作品紹介・あらすじ

ジョー&盟友ネイトが不可解な失踪事件に挑む。
背後に隠された計略とは――

冒険サスペンスの頂点
猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ

猟区管理官ジョー・ピケットは、州知事からある失踪事件の捜査を命じられる。英国大手広告会社社長の女性が、サラトガ地区にあるジョーの娘が働く高級リゾート牧場に滞在後、空港へ向かう途中に忽然と姿を消したという。ジョーは現地に向かい、鷹匠ネイトの協力を得て調べ始めるが、サラトガ担当猟区管理官の謎めいた離職も絡んできて、予想外の展開に……。大人気シリーズ最新作! 解説=若林踏

みんなの感想まとめ

不可解な失踪事件に挑む猟区管理官ジョー・ピケットの冒険が描かれています。今回の事件は、ジョーの娘が働く高級リゾート牧場で起きたため、家族との絆が深まる瞬間もあり、感情的な要素が加わっています。鷹匠ネイ...

感想・レビュー・書評

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  • 猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ
    失踪したセレブを現知事の依頼で捜索することになったジョー
    依頼も、状況も不可解な点が多い。

    娘のシェリダン働いている観光牧場で起きたため
    久しぶりに二人で話す機会がある。(忘れてるだけか)それだけで結構嬉しい。
    そして鷹匠の師匠であるネイトとも絆がちゃんとあることがわかって良かった…前も少しあったけど二人だけに通じる会話があって感動した。

    彼氏候補の男も登場し、シェリダンが小さい頃から読んでる私としては「お前、変な行動とったら西部流の解決といくぜ」と父親ヅラしながら読んでました。
    ジョーだけではなく、下手したらネイトに耳をちぎられる可能性もある。

    事件自体は見え方は違えどこれまで起きたものに近い印象
    派手などんでん返しの展開とか、映画っぽいアクションが多いわけでは無く地味だけどやはり読ませるのは、描かれるキャラクターの良さなのか、やはりピケット一家に幸せになって欲しいと願ってるからなのかもしれない。

  •  実は二三か月の読書ブランクというものをこの歳になって相当久々に経験した。おそらく10代半ば頃以来の本なし状態を体験したのではないだろうか。原因は何かわからないが、最近はライブハウス出演が重なるなどして、読書というある種の緊張状態が保てなくなっていたのではないかという気がする。しかしこのままでは流され、脳が呆けてしまいそうだという危機感を少なからず感じて、意図的に本書に取り組んだ。実は本書は半ばまで読んでから停滞状態となっていたので、読書再開を決意して改めて最初のページから読みなおした。ものの数日で読み終える。しかしそのためには読書の時間というものを敢えて意図的に作る必要があった。

     救いはあった。本書はシリーズものであるゆえに主人公のジョー・ピケットや彼の家族たち、凄腕の相棒ネイト・ロマノウスキなどのレギュラー陣がふたたび僕の元に戻るまでにさしたる努力は必要としない。ジョーの娘たちは作を追う毎に育って行き、今回は中でもしっかり者の長女シェリダンが活躍する。彼女は今回ジョーが追うことになった失踪事件の舞台となるサラトガの高級リゾート牧場で働いていたのだ。

     山岳地帯に突然出現する風力発電や、ずれて来たかに見える法権力の闇などを背景に、ジョーは現地で利権の背後に見える権力の横暴や悪意の気配を感じ取ってゆく。いなくなってしまった猟区管理官、失踪した女性客、新しく着任した州知事やいかにも怪しいその補佐官など、悪意が見え隠れする政治構造や経済背景のもと、一騎のカウボーイの如くジョーは事件の核心に迫ってゆくのだが、雪に覆われた山岳地帯を取り巻く孤立と、政治の壁、取り上げられつつある猟区管理官という仕事そのものまでが予断を許さないという最悪の状況に追い込まれる。

     しかし辺境であるからこそ、閉ざされた雪のリゾート牧場とその周辺に展開する悪と犯罪への追及を断たれることなく、ジョーは自由に動き、シェリダンやネイトが彼の二の腕の役を買って出る。大小さまざまの悪党たちが物語の各所に登場してくるのだが、徐々に背景の巨大な権力構造が見えてくるにつれ、物語はスケールアップし、ジョーとネイトの闘いは暗中模索の状況を打開してゆく。

     荒野のディック・フランシスと言われた本シリーズの魅力は、悪党が本当に悪党であること、それにも増して主人公たちが不屈であることの正統派の対立構造にあると言える。現代の経済と自然の対立を背景に、単身立ち向かう猟区管理官の姿をこれまでも追ってきた読者でありながら、もたらされる犯罪が様変わりして真の悪が見えにくくなっていること、さらに権力に踊らされる小悪党たちの卑劣な動きとその愚かさが徹底して空しいことなどなど、人間悲喜劇の綾が風雪の荒野に描かれる、またも本書はシリーズの安定を感じさせるパワフルな一作である。

  • 猟区管理官ジョー・ピケットは、州知事からある失踪事件の捜査を命じられる。英国大手広告会社社長の女性が、サラトガ地区にあるジョーの娘が働く高級リゾート牧場に滞在後、空港へ向かう途中に忽然と姿を消したという。ジョーは現地に向かい、鷹匠ネイトの協力を得て調べ始めるが、サラトガ担当猟区管理官の謎めいた離職も絡んできて、予想外の展開に……。

    シリーズ第18作にして、安定した仕上がり。

  • ジョーが扱う事件としては若干軽め。結局軽かったし。現知事にひと泡吹かせるところまで見たかったのに、残念。シェリダンがきっぱりした素敵な女性で感服。そして、相変わらずネイトのセリフには惚れ惚れします。

  • ジョーピケットシリーズ18作目、安定と信頼のシリーズで、今回もその信頼は損なわれず。

    ジョーのクソ真面目っぷりは大好きなんだけど、ネイトが暴れるシーンが多いと何故か嬉しい、今回の武器はいつもの454カスールに加えて魚!

    そしてシェリダンの活躍もまた読み所。勤務先で彼氏ができてジョーもメアリーベスも若干複雑そうだが、そこにも色々隠し味があって面白い。

    それにしても、ミッシーのクソババアは登場もしないのに…、いずれネイトはこのババアの耳をちぎりに行くんじゃないかと思うんだが。

  • この前復刊した第1作を読み、講談社文庫の絶版、同電子書籍の廃版を知り、どこから読んでも大丈夫という訳者の言葉に絆されて本屋で一番新しかった本を読んだ。地に足の着いた捜索物語で、大人に成長したシェリダンのこの一番での活躍がかっこいい。ネイトとも初対面(笑)。基本のストーリーは同じでとても面白かったが、ときどき以前の物語のことを言ったりで、大河ドラマを半分以上すっ飛ばして観た感じだった。これはやはり入手すべきと誓い、若干のプレミアムは我慢しつつ絶版文庫を買い漁った。残りは2作目を含め創元の英断に期待したい。

  • ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十七弾。

    前作で焼失してしまった官舎も再建されていないと言うのに、
    新しい州知事に呼び出されたジョーは、
    英国女性の失踪事件を調べるように「命令」される。
    (ただし、焼死したと思われていた犬は助かっていた)
    女性が滞在していた高級リゾート牧場ではシェリダンが働いていていて、
    また担当エリアの猟区管理官が行方不明なこともあり、
    調査に向かうジョー。

    今では鷹狩りの仕事を(合法的に)しているネイトも、
    ワシ狩りを許可するよう知事に圧力をかけてほしいという鷹匠を連れてやってくる。
    失踪女性は生きているのか。
    シェリダンの恋人は関係しているのか。
    町に住む老婦人を事故に見せかけて殺そうとした犯人は誰なのか。

    養魚場を怪しんで乗り込んでいったネイトが、
    薬物販売の相方として来たと間違えられたのは、笑えた。
    無理もない。

    まさか義母ミッシーが金に物を言わせて、知事にジョーを陥れるように画策したとは。
    姿を見せていないがおそるべしミッシー。
    解雇され逮捕されたジョーはどうなるのか。
    前知事のルーロンが乗りだしてきたが、助けとなるのか。

  • ご長寿シリーズ、相変わらずの安定感。
    そろそろ変化もほしいところ。

  • 安定した面白さがある。同じ場所で事件の連続だと無理があるから、遠くまでいかせたのかな。

  • ジョー・ピケットがまたまた職を失いそうになる巻き込まれトラブル。娘シェリダンの恋。ネイトのイリーガルな活躍など、いつも以上に安心して楽しめる最新刊だった。最後に前知事ルーロンがほんの少し顔を出すのも心地よい読了だった。
    著者のC.J.ボックスは怒るだろうが、決して善人ではないが憎めない民主党のルーロンの描写に共和党の陰謀論者トランプ大統領を感じるのは私だけだろうか?

  • 2025年の29冊目は、C.J.ボックスの「暴風雪」です。ジョー・ピケットのシリーズを読みのは、ほぼ1年振りとなります。酷暑の最中に読むには、ある意味ピッタリだったかもしれません。
    前作で住まいを失くしてしまったピケット一家がどうなったのか気になる所です。今作では、更に、ジョーは猟区管理官の仕事も失う大ピンチに陥ります。
    安定の面白さでは有りますが、事件が小粒で有るせいか
    ハラハラドキドキ、スリリング感少なめです。
    ジョーの長女シェリダンの男勝りの活躍が、最大の読み所ではないでしょうか。それにしても、世の中は、あらゆる意味で女性が動かしている事が良く分かります。
    この先、知事コルター・アレンとジョーが、どのように対決して行くのか次作に向けて気になる所です。
    ☆4.3

  • 終盤、あとこれだけのページで決着つくのかと思いながら読み進むも、馬鹿女とか知事とかとの結末がスッキリとオチなくて不満。
    この邦題は??

  • 「自分の誤った選択や決定の責任をとらない。なにも認めず、ぜったいに謝罪しない。悪いことが起きれば、それは他人の行動と彼らの自分への忠誠心の欠如のせいなのだ。」

    ピケットが仕える新しい州知事はこんな感じ。共和党です。

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