- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488129057
作品紹介・あらすじ
怪人物モリアーティとモラン大佐、犯罪商会の面々の暗躍は留まるところを知らない。ある日モリアーティは、ネパールの偶像から抉り出された呪いの宝玉にまつわる謀略のため、あと五つ、曰くつきの宝物を四十八時間以内に揃えるという
難題をモランに課す。ロンドンが秘密結社の血で血を洗う大抗争の舞台となる「六つの呪い」、長男のジェイムズ教授、次男のジェイムズ大佐、そして三男のジェイムズ駅長が田舎駅に現れた巨大なワームの謎に各々の陰謀を巡らせる「ギリシャ蛟竜」、そして“あの名探偵”とのライヘンバッハの滝における死闘の真相を明かす「最後の冒険の事件」を収める。
感想・レビュー・書評
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上巻に続きモリアーティとモランの冒険が描かれるが、下巻からは他作家の小説の登場人物(ヒーローというか悪党というか)も盛りだくさんに登場して、そちらの元ネタを知らないのでかなり辛かった。呪いの宝玉のために他の曰くつきの品物を集めるとか、モリアーティの兄弟登場とか、話は面白いのだが私の頭では情報を整理しきれず。訳者の苦労が忍ばれる。
しかし読み終わる頃にはモリアーティも陽気な悪党のモランも好きになってしまった。訳者あとがきによればテレビドラマ化の予定があるそうで、この悪党のごった煮みたいなストーリーは映像になると楽しそうなので期待したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
憂国のモリアーティがきっかけで、この本のことを知った。
期待し過ぎた。
正典以外の登場人物やシュチュエーションがマニアック過ぎてついていけない。
最後の終わり方も「え?」って感じだし。
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こりゃダメ
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キムニューマンって検索すると熱狂的なファンがいて、さぞ人気ある作家なのかと思っていたけど、この本について書かれている物は見当たらなかった。著名な人って、組織化されていて何十人もその人のために働いている人物がいて、その中で産まれた物なのかな、という感じがした。魅力的と思われる素材を使っていながらも、どうしてこう。。。仮面ライダーは半年位すると、敵側が主役の外伝が作られ、玩具の販売もろもろ制約なく、製作者はイキイキと世界観を創作出来るのだが、全くこの本には良さを感じなかった。注釈が多すぎ。
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すごい量の原注、さらに訳注!ホームズ関連もその他の引用もすごくて、ページ行ったり来たり大変だ!上巻より事件のスケールも原典との繋がりもパワーアップしていて楽しかった。悪党軍団の壮大なバトルのドタバタが、あれを思い出しましたよ、プリズンホテルの宴会場の大乱闘。
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上下巻を読んでの感想です。
モリアーティ教授(シャーロック・ホームズのライバル)の片腕「バッシャー」モラン大佐を主人公にした、いわゆるホームズのパスティーシュ本なんだけど、ホームズと同じ時代を舞台にしている他の作品からも色々とネタを持ってきているから、そのあたりの小説も読んだことがある人なら、思わずニヤリとしてしまう場面がたくさんあるんじゃないかな(ちなみに自分は第2章と第3章でニヤリとしてしまった)。
ただ、序章と第1章の前半はすごく退屈。
あまりにも退屈なので、途中で本をブン投げてしまおうかと思ったことも……
でも、我慢して読み続けていたら急に面白くなってきたから、もし最初だけ読んでもう読むのやめた!っていう人がいたら、第2章から読めばオーケーv(^^)
自分的におすすめなのはコミカルな第3章とハードな第6章。
これを読んだら、またホームズ本編を読みたくなっちゃった。 -
キム・ニューマン節炸裂!もう誰が誰やら(笑。面白かったです!苦手な人は苦手だろうな。。