マルタの鷹【新訳版】 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2025年4月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784488130077

作品紹介・あらすじ

【名作ミステリ新訳プロジェクト】

ハードボイルドの原点にして最高峰を
名手・田口俊樹の新訳で贈る!
非情を貫く私立探偵サム・スペード登場

ある若い女性が私立探偵サム・スペードに依頼したのは、駆け落ちした妹を連れ戻すことだった。ところが駆け落ち相手だという男を尾行していたスペードの相棒も対象の男も殺されてしまう。依頼人は何か隠している……。そしてスペードは、謎めいた女と鷹の像をめぐる抗争に巻き込まれていく。非情を貫くハードボイルドの原点にして完成形ともいうべき傑作を名手による新訳で贈る! 解説=諏訪部浩一

みんなの感想まとめ

非情な私立探偵サム・スペードが織りなす物語は、ミステリーの枠を超えたハードボイルドの魅力が詰まっています。依頼人の妹を追う中で、スペードは思わぬ殺人事件に巻き込まれ、謎めいた女と鷹の像をめぐる抗争に直...

感想・レビュー・書評

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  • 第2回 『マルタの鷹』改訳決定版 | 杉江松恋の、読んでから来い! 12月 04, 2012
    https://x.gd/T5Zch

    「ミステリの祭典」ミステリの採点&書評サイト
    https://mystery-reviews.com/content/book_select?id=2807

    つまらんことを自慢するな 津村記久子|好書好日 2020.03.22
    https://book.asahi.com/article/13231109

    「マルタの鷹」(ダシール・ハメット)|ツァラトゥストラの編集会議 | 好書好日 2019.07.13
    https://book.asahi.com/article/12508760

    マルタの鷹 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画
    https://filmarks.com/movies/12800

    私立探偵 サム・スペード(Samuel Spade) | ミステリー推理小説データベース Aga-Search
    https://www.aga-search.com/detective/sam_spade/

    ダシール・ハメット | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/person/734/#book

    マルタの鷹 - ダシール・ハメット/田口俊樹 訳|東京創元社
    https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/1300779784488130077

  • プロットは思いのほか分かりやすく、ミステリーとしての導入から始まり、彫像をめぐる冒険小説の様相を見せていく。なので誰が犯人か。動機はなんだ。トリックは。と言った推理小説としての旨みはさほど感じられない。反面、ハードボイルドとしての魅力は文体から展開から会話からムンムンに漂っていて素敵だ。そして何より、主人公である私立探偵スペードの強靭でスカした精神が本作の色合いを決定づけていて、その非情さに引きつけられた。結末の淋しさも良い。

  • ハンフリー・ボガードの映画で著名なタイトルだけどなかなか手を出せなかった、ハードボイルドの原点となった作品。作品自体、以前読んだ次作の「ガラスの鍵」が光文社古典新訳文庫にあるくらいの古さだけど、新訳版の力もあり、古くささはあまり感じなかった。確かに主人公たるサム・スペードの行動は豪胆、色欲、自己中ごったまぜなところもあって、その点は時代的なものを感じるし、ラストでの力技の解決は引き気味であるものの、古典的な面白さは十分で楽しめた。ボギーの映画は未鑑賞なので、機会があったら観てみたい。

  • 読んだのを忘れるぐらい前に一度読んだ「マルタの鷹」、内容もすっかり忘れていた。
    世界的に有名な探偵小説であるが、推理はしないし、行き当たりばったりで、今読むと「んー」というところが多いなぁ。

  • 原作は1930年
    ハードボイルド小説の原点ともいわれていて各社の旧訳版を複数持っているが、全部積読
    先に読んだチャンドラーが全く合わなかったせいだ

    今回は最新訳ということで手をつけてみたが、やはり読むなら新訳に限るなと思った

    クライマックスは圧巻の出来
    探偵小説の完成系と言われるのも頷ける
    多分に訳者の手腕のおかげか

    サムスペード、悪くない
    個人的には沢崎や工藤俊作の方が上だけど

  • 見た目は大人、心は子供の探偵サムがわがまま放題に暴れて周囲に迷惑をかけるお話。

  • 主人公の悪さが中途半端で魅力は感じない。最後の会合も、話が長くて、「なんだこの人たち」と思った。ただ、ジャンルの構築過程としては価値がある作品なのだと思う。物語の内容より、文学史の文脈で読むべき作品かな。

  • 終始入り込めず、読み終えるのに結構時間がかかった。
    個人の感想としては「面白いと思えなかった」の一言に尽きるんだけど、サム・スペードをあまり好きになれない。カッコいいとも思えなかったことが大きい。当然ながら他の登場人物は更に魅力がない(…というか腹が立つ) そして、古典的なハードボイルド小説を読む上で、お酒や料理、喫煙にまつわる魅力的な描写は、私の中ではとても大切なポイントなのだが、それもあまりなかった。どの辺がこの作品の魅力なのか…イマイチつかめないままの読了。

  • 文体はハードボイルドらしく淡々としてるのに、登場人物の多くが情緒不安定で困惑
    スペードがいきなりブチギレてて笑う

  • 2025/8/15 読了

  • 「おれのエンジェル」って…
    正直、サム・スペードが、こいつなんなんだって感じを受けた。
    なのだが、巻末の解説を読むと、そういうものであったかとちょっと納得。

    「ハメットがリアリズム的に描こうとした「現実」とは、第一次世界大戦後の頽廃的なアメリカ社会だった。そこでは人々は悲惨な戦争の記憶を(あるいは次の戦争への予感を)抑圧するかのようにジャズ・エイジの狂躁に身をゆだね、古いモラルは急速に失われていった。とりわけ象徴的なのは禁酒法(1920−33)で、販売は禁止しても飲酒は禁止しないこの「ザル法」は『血の収穫』で描かれるようなギャングの跋扈をもたらしもして「法」の権威を地に堕としたのであった」(343p.)
    「ほどなくして曲者ぞろいのタフな人物たちが繰り広げる、財宝をめぐる虚々実々の争奪戦となるが、登場する犯罪者達はそろって主人公サム・スペードの「非情さ」に圧倒される〜(中略)誰がいちばんひどい悪党なのかわからなくなるのではないだろうか。」(345p.)

    「このようにして、非情でなければサヴァイヴできない世界に住む探偵が、「探偵」であることの非情さの「言い訳」にできない地点に追い込まれ、傷つきやすい「人間」としての自意識をむき出しにしてしまうところまで描いてしまった『マルタの鷹』は、ハードボイルド探偵小説を完成させると同時にその臨界点を示すようなージャンル自体を脱構築するようなー傑作となった。」(346p.)

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著者プロフィール

1894 年アメリカ生まれ。1961 年没。親はポーランド系の移民で農家。フィラデルフィアとボルチモアで育つ。貧しかったので13 歳ぐらいから職を転々としたあと、とくに有名なピンカートン探偵社につとめ後年の推理作家の基盤を作った。両大戦への軍役、1920 年代の「ブラックマスク」への寄稿から始まる人気作家への道、共産主義に共鳴したことによる服役、後年は過度の飲酒や病気等で創作活動が途絶える。推理小説の世界にハードボイルドスタイルを確立した先駆者にして代表的な作家。『血の収穫』『マルタの鷹』他多数。

「2015年 『チューリップ ダシール・ハメット中短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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