- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488140014
感想・レビュー・書評
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億万長者の妻求む、という新聞の出会い欄の言葉につられて、富豪の老人と結婚し、あれよという間に陰謀に巻き込まれて破滅する女の物語。
捕まってからの絶望感が重く、いやー、スッキリしない。確かに定石破りの完全犯罪ものとして歴史に名を残すのでしょうが、この後味の悪さったら。
エンタメとしては、もうひと逆転、見せ場を作って欲しい。
というわけで、面白かったけどマイナス一点。 -
ドラマ化作品ですが、2006年7月3日よりスタートしたお昼の連続ドラマ美しい罠の原案です。
昼ドラマといえば、真珠婦人や牡丹と薔薇などあのお昼なのに濃い~~作品のアレですよ。アレ。
今回はミステリにいっちゃったわけですね。
読んでてちょっと感じたのは、松本清張作けものみちにちょっと似てるかなぁってこと。
結末なんてまさにそうで、後味悪いったら。
原作者は悪女を描かせたら右に出るものはいないって言われてると聞いてたので、てっきりどんでん返しがあると思っていたので最後の最後でガッカリ(´Д`|||)
ま、けものみちのドラマ化のようにドラマでは変わるかもしれないですけどね。
テンポはよくて読みやすいしまぁまぁおもしろかったですが、勘のいい人なら途中で結末が読めてしまってだんだんおもしろくなくなってくるかも。 -
主人公が騙されていたことに途中まで気付かなかった。重く、頭を使う内容だった。
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古典と呼ばれるだけのある。サスペンスフルで無駄のない展開で冒頭の怪しげな面接の場面から驚きの結末まで一気読みである。翻訳も非常に読みやすく、長い話ではないので、薦めやすい。
身寄りも金もなにも持っていない女が、お金の豊富な生活を手に入れるために、大富豪の求妻に応募する。そこでは大富豪の秘書という男が現れて、大富豪の老人と偶然を装って出会い結婚する計画を企てる。はたして彼女は大富豪の妻となり、幸せな生活を得ることができるのだろうか・・・。
この大富豪の老人は癇癪持ち、高圧的で憎たらしい存在であるのに対して、主人公の女は今まで幸せではなく、お金という目的に対しては努力を惜しまない姿勢に好感が持てて、彼女に感情移入してしまう。ところがである。
あと、あとがきで簡単に結末を明かしているので、先に読まないよう注意が必要。 -
疑うことを知らなかった中学生の私に、「どんでん返し」の真髄を叩き込んだ記念碑的な推理小説。
ラストのあたり、ほんの2行ほどでそれまでの価値観が180度回転する。
快感にも似た衝撃は、ウン十年経っても忘れられない。 -
時代的な価値はあるのかもしれないけど今となってはソレはない。
普遍的に面白いかといえばソレもない。
好き嫌いでいえば嫌い。
スリーストライクバッターアウト。
以下ネタばれ。
<font color=#bbbbbb>予想通りの展開の後、どうせないんだろうなと思いつつ期待したどんでん返しはやはりなく悪い意味で期待を裏切られたり。
だいたいこんなの全然完全犯罪じゃないね。
人がこんなに簡単に思い通りの行動するわけないし。
人間描写が浅すぎる。
遺産はすべて寄付すると遺言状書けばすべてパーじゃね。</font> -
万長者の求妻広告に応じたヒルデガルデはカンヌへ招待された。いまや黄金と幸福な妻の座は目前にある。だが打算と虚栄に満ちた中年インテリ女性を待ち受けていたものは女の虚栄心を見事に逆用した時計のように正確巧緻な完全犯罪計画であった
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スピーディーなストーリー展開で、ラストまで一気です。
1991年