白墨の男 (創元推理文庫 140-19)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488140199

感想・レビュー・書評

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  • イリスとドゥドゥーの大冒険(?)という感じの話。なんというか、感想に困ります。いったい私は何を読まされているのだろう? というのが正直な感想かな。

    感動もののようで、なんかモヤモヤしたものが残り、すっきりしないなぁ、という感じです。そのすっきりしないのも、味と言えばそうなのかもしれません。

    イリスとドゥドゥーの会話はなかなかしゃれていて、最初の方は面白いです。

    中盤いろいろな人物と出くわします。それによってイリスの気持ちが徐々に変わっていきます。精神的な成長を描きたかったのかもしれませんが、それって本当に成長なんでしょうか。

    イリスが拗らせていく様子は、かなり痛々しくて読んでいて気がめいります。

    最後の展開はハッピーエンドなの? バッドエンドだけど、映像的に美しいという作品がありますよね。なんかその逆を見せつけられた感じです。

    ですが、それが悪いというわけでもなく、ある意味それを狙っていたのではないかとも思えます。イヤミスというのでもない、なんか不思議な感覚の作品でした。

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