復讐の女神 (創元推理文庫 146-14 フレドリック・ブラウン短編集)
- 東京創元社 (1964年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488146146
感想・レビュー・書評
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最後の「踊るサンドイッチ」がとても良かった
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短編の名手フレドリック・ブラウンのミステリ短篇集第二弾。個人的には『まっ白な嘘』に比べると少し落ちるものの、奇抜なアイデア、気の利いたオチが愉しい。
「生命保険と火災保険」、「姿なき殺人者」のファランクス生命のスミス氏シリーズがお気に入り。 -
15年くらい前に誰かに貸したきり行方不明になってしまった本。やっと見切りをつけて買うことにした。フレドリック・ブラウンは長編より短編が断然いい。気の利いた文章、意外な結末。素晴らしく好ましい作品群だ。他の作品とやや雰囲気の違う『踊るサンドイッチ』がまたすごくいい。この表現で作者が喜ぶかどうかわからないが、ウィリアム・アイリッシュによく似ている。好きな人にはぜひおすすめしたい。
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「踊るサンドイッチ」がなかなか面白かったか。この位なら退屈しないな
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フレドリック・ブラウン。好きな作家の一人です。本書は短編集ですが、中でも「不良少年」と「象と道化師」「踊るサンドイッチ」が好きです。辛さと甘さがほどよくて、時にほろりとさせてくれるところがたまらない魅力。
▼おっかあは、お婆を見て羨ましいと思った。年をとると、ものごとにとんじゃくしなくなる。それは大部分「過去」に生きているからで、「現在」は、あひるの背中を流れ落ちる水のように、周囲を、そして上を通り過ぎて行くのだ。(「不良少年」より)▼
2010/1/16 読了