黒後家蜘蛛の会(2) (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (1978年7月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (358ページ) / ISBN・EAN: 9784488167028

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

ミステリー短編集として、魅力的な会話と叡智あふれる推理が織りなす本作は、安楽椅子探偵ものの理想形と言えます。登場人物たちの会話が巧みに伏線となり、ヘンリーの鋭い洞察が光る瞬間が読者を引き込みます。各エ...

感想・レビュー・書評

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  • 2024/7/22読了

    2巻にして、〈ブラック・ウィドワーズ〉メンバーのジェフリー・アヴァロンは、謎解きの会になっていることに苦言を呈しているのだが、ゲストは結局、何らかの謎を呈示してきて、みんながそれに乗って、侃々諤々やった挙げ句にヘンリーが解決、というパターンは変わらない。
    本巻で一番好きなエピソードは、『終局的犯罪』(”The Ultimate Crime”)。モリアーティ教授の論文、『小惑星の力学』(”The Dynamics of an Asteroid)の内容はどのようなものなのか? というお話だが、正典で何にも内容に触れていない論文を、悪の天才、モリアーティ教授に相応しい内容に仕立てていく、アシモフ先生の“妄想力”に脱帽である。しかし、本文中にも触れられているように、ドイル自身は、おそらく深いことは考えずに書き飛ばしていったのだろうに、後年になって熱心なファン達が、その誤謬や矛盾を一生懸命フォローして、筋の通った解釈を与えてくれているのだ。こんな作家他にいる?

  • 黒後家蜘蛛の会久しぶり読んだー1巻は一体何年前よってぐらいに久しぶりだった。相変わらずの皆さんとヘンリーだったなぁ。


    1つ1つの話は意外にも会食が始まる前の会話がフラグになってる感じがする。が、それはヘンリーがそう言ってくれたから「あーなるほどね」となる。
    そして、他のメンバーと同じようにヘンリーの推理に納得して「さすがヘンリー!」ってなる。


    話は全部面白かったんだけど、最後の話のウンチクが少し難しかったなぁ。惑星の話は難しかった。作者がSF作家だからかかな。


    3巻読むのはいつになるかなぁ。


    2020.7.20 読了

  • ミステリ。短編集。
    SFじゃないアシモフははじめて。安楽椅子探偵もの。
    文章には時代を感じるなぁ…。新訳を求む。
    派手ではないが、なかなか。
    「禁煙」「地球が沈んで宵の明星が輝く」「終局的犯罪」が好き。
    ただまあ、アシモフならSFを読みたいのが本音。

  • 黒後家蜘蛛の会もの。安楽椅子探偵もので、1のときより、どちらかというとゲストの話よりミステリを引き出す趣向になってるような気がします。1を読んだのが少し前なので曖昧ですが、1はメンバーの話が中心だったと思うのですが、それは違いましたね。でも、内容は相変わらず鋭いもので、グレゴリア暦についてや天体に関しての講義的なものもあり、また、シャーロック・ホームズ物語を主題とした作品まで収録されており、知識を得ることもできる有益かつ楽しい作品でした。

  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18431

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN02499283

  • 短編で読みやすい。殺人みたいな話は無くて、みんなで考えよう!って、ワイワイ楽しいかも。

  • 2011/3/18 予約 2011/3/29 借りる。 4/23 読み始める。 読んでる時間がないので中断。

    1を読んで面白かったので、2も読むことに!
    黒後家蜘蛛の会 1
     

  • 前作読んでから間が空いた。
    相変わらず、弁護士、科学者、数学教師、画家、政府の諜報機関務め等の面々の集い。レストランには蔵書も沢山あり、喧々諤々とお喋りが五月蝿いこと。中でも何でも口を挟まないと済まない作家、イマニュエル・ルービン。アシモフ先生はご自分をカリカチュライズしているらしい。

    ゲストが齎す謎も、ミステリーや科学に寄ったものや、トル―キンの「指輪物語」やシャーロック・ホームズ論など他方面に渡る。掲載紙もエラリー・クイーン・マガジンやSF誌だったらしい。
    節度をわきまえながら、最後に見事に謎の解明をするのが給仕のヘンリー。前作の感想にも書いたけど、うるさ型の連中が寄せるヘンリーへの信頼とヘンリーの奥床しさが良い。
    アシモフ先生について、ロボット物のSF作家と思いこんでいた不明を恥じつつ、読了。

  • 短編集。いくつか読んだが、あまり夢中にはなれず途中で返却(図書館)。

  • 様々な分野がお題となるので、
    知的な会話を楽しむことができる読者もいるのだろうが、
    あまりにも難しくてついていけないこともしばし。
    編集者が難解すぎると掲載を断るわけだ。

    それでも、
    意外な形で指輪物語が出てきたり、
    シャーロック・ホームズが取り上げられたり、
    知識なくとも推理できる話もありと、
    楽しい。

  • 今回は暦の計算やら天体関係のうんちくやら海外の土地の歴史がからんでてちょっと難しかったような。
    そっかーアシモフもヘンリーもシャーロッキアンかぁ。

    カバーイラスト / 桶本 康文
    カバーデザイン / 矢島 高光
    原題 / "MORE TALES OF THE BLACK WIDOWERS"(1976)

  • 何度読んでも楽しい。この巻では『十三日金曜日』が好み。

  • 『追われてもいないのに』
    あるパーティで編集者のバーコヴィッチと知り合い原稿を依頼されたステラー。原稿を書き上げバーコヴィッチに手渡したが一向に雑誌に掲載されない。パーティーの様子を書いた原稿。

    『電光石火』
    ある取引を暴くためにスミスに品物を持たせ泳がせたブンゼン。しかしレストランでの食事を終えて出てきたスミスは品物を持っていなかった。レストランのなかにも品物は残されておらず消えた品物。

    『鉄の宝玉』
    曾祖父が香港から死ぬ間際に送ってきた隕石。その隕石を500ドルで買いたいといった男がいたと話すリード氏。包んでいた包み紙の秘密。

    『三つの数字』
    科学的な発見をしたドクター・レフゾフ。精神をやみ精神病院に入院させられたレフゾフから発見の秘密をかくしてある金庫の番号を教えられたブンチュ。開かない金庫。金庫の番号に隠された秘密。

    『殺しの噂』
    ロシア人のグレゴリーが大学でたまたま座ったベンチで聞いた学生たちの会話。殺しを企む会話を聞いたと考えたグレゴリー。学生たちの言葉の謎とトールキンの関係。

    『禁煙』
    企業の人事部長エヴァンズ氏が面接したウィリアムズとアダムズ。どちらかが本社へ栄転となる面接で突然タバコをすいだしたウィリアムズ。本社へ栄転したアダムズの横領とアダムズの殺害事件。消えた横領された金とタバコをすいだしたウィリアムズの秘密。

    『時候の挨拶』
    グリーティングカードをコレクションするブラウン婦人。婦人宛のカードをエレベーターで運ぶ郵便配達員ポール。ポールが運ぶ前に自分でカードを受け取ったブラウン婦人のカードのなかに紛れ込んだ謎のカードの秘密。

    『実は東』
    賭けが好きなマードック氏の叔父の残した遺言。自分の財産が欲しければ自分がどの都市の弁護士に封筒を渡したのか当てなければならない。都市のヒントは『唯一無二の東』

    『地球が沈んで宵の明星が輝く』
    月に植民都市を作る計画をたてるセルヴェ氏。クレーターを巡ってパートナーのハワードと意見が対立する。自殺したハワードの妻。ハワードと事件の関係。

    『十三日金曜日』
    大頭領の暗殺を計画し絞首刑にされたヘネシー。ヘネシーの手紙に隠された暗号を解こうとするメンバーたち。

    『省略なし』
    伯母から屋敷と家財を相続したレミンスター氏。生前に伯母が自分の兄が高価な物を屋敷の中に隠したと聞かされていたレミンスター氏。本の中に貴重な切手が隠されているとヒントをつかむが。叔母の言葉遣いに隠された秘密。

    『終局的犯罪』
    シャーロック・ホームズに登場するモリアーティ教授が書いたと言う「小惑星の力学」はどのような内容だったのか推理する黒後家蜘蛛の会のメンバー。

  • おもしろかった!一編が良い具合に短いし、ゲストの境遇や問題も多種多様だし、ヘンリーがすっきり推理してくれる安心感があるし、素晴らしい休憩本。今回のお気に入りは<三つの数字><東は東><終局的犯罪>かな。

  • おなじみ〈黒後家蜘蛛の会〉のメンバーがミラノ・レストランに顔をそろえるや、たちまち推理談義に花が咲くー
    博識多才な万能作家アイザック・アシモフが宇宙科学からトールキン、シャーロッキアンに関するまで、博覧強記ぶりを遺憾なく発揮する連作推理短編第二弾。
    ヘンリーの叡智冴え渡る12話収録。

    2ヶ月もかけてちまちま進めて、やーっと読み終えました!

    多岐に渡って難しい分野が関わってる話が載ってるので…なかなか進まないという。
    会のメンバーがわいわいやってヘンリーが締めるのは楽しいんだけど!
    自分の理解力の低さが悲しい★
    初版が1976年だから、今は考えが新たになってる部分もあるんだろうな-

  • 推理に前作ほどの勢いがなくなっている

  • 何十回目かの再読。このシリーズを好きになったのはこの2巻からかもしれない。はっきりいって、もはや安楽椅子探偵ものではない。いや、安楽椅子探偵もので謎解きに読者が熟考すべきは、提供される事実と論理的必然性と筆者と読者が共有する「常識」であるとすれば、その常識が「学術」であって何故いけないの?と開き直るアシモフの笑い顔が見える。要するに万年青年のサロン談義なのだがそれが楽しい。
    「殺しの噂」「東は東」「終局的犯罪」はその最たるもの。特に「終局的犯罪」は、問題が提示される段階でミステリではなく、最高の「解釈」を黒後家メンバーで討論しあう、という趣向とヘンリーにはめずらしい長広舌が楽しい。 ”ひとつおたずねしてもよろしゅうございますか”と言われてみたい。

  • 名古屋の旅のお供。面白かった。1巻と同じく、12篇収録。ほんとアシモフは博識だ。今回はカレンダーの曜日とか、天体とか、理系なのが多かった気がする。って見返したらそうでもなかった。たまたま最後の方で続いただけか。メンバーの名前とキャラが一致してきて読みやすくなった。

  • 短編集。

  • 相変わらず、いいテンポ‼
    安定して読めるだけでなく、
    頁を捲る手は止まらない‼

    シャーロック・ホームズのお話がお気に入り。アシモフのあとがきも面白い‼

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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