- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488167059
感想・レビュー・書評
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金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18431
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN02499283詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アイザック・アシモフのミステリ短編集4作目。
3巻読んだ記憶が曖昧…
基本話の作りとしては同じなのですが(最後だけちょっとびっくりしましたが)これだけの謎はどこから湧いてくるのか、実に不思議。
そして、何が何だかというゲストの話からズバリ真相をおっとり解決するヘンリーにはなんとも、感服としか言えない。
ところでふと思ったのですが、この表紙絵ってマリオの描いたアシモフの絵…? -
黒後家蜘蛛の会シリーズも四作目となると、
だいぶ大胆になってきた。
女性禁止の会にもかかわらず女性が相談にきたり、
飛び込みの男が相談にきたりと
すっかり悩み解決所として世に広まってしまったかのよう。
ヘンリーが給仕をやめると会員を脅かす場面もあったし。
ヘンリーが自分の好きな詩を披露してパスワードの言い当てる「六千四百京の組み合わせ」、
酔っ払って帰った家が自分の家とそっくりのどの家か知りたい銀行家の話「帰ってみれば」が面白かったかな。 -
解説 / 鮎川 哲也
カバーイラスト / 桶本 康文
カバーデザイン / 矢島 高光
原題 / "BANQUETS OF THE BLACK WIDOWERS"(1984) -
電車などで読むのにピッタリです。
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「ミカドの時代」が最も黒後家蜘蛛らしいかな。オペラの架空の人物の生年がいつか?というどーでもいい問題を、例によってアシモフが好きなうるう年問題とからめながら、ヘンリー以外のメンバーがひねり出す理由が黒後家らしい衒学趣味にあふれて楽しい。ヘンリーが「”落穂拾”う真相」が、また、そういう教養とは無縁の論理のみで構成されるシンプルなものであることの対比も鮮やか。いつも楽しみなのが原題の英語がどんなものであるかということ。今回は The Wrong Home がお好み。
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なぜか、この短編集では作家による「あとがき」が作品ごとに付されていて、このシリーズを読み出した当初こそ「これって必要? 蛇足じゃね?」と思っていたのだが、いつのまに、むしろちょっと楽しみに読むまでになってしまったのは、しばしば語られる初出時のタイトルをめぐっての《応酬》がことのほか愉快だからである。そして、その相手こそ、「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の当時の編集長フレデリック・ダネイなる人物。
《応酬》とはいえ、作家本人によるあとがきゆえ攻撃は一方的なもので、たいがいは原稿を受け取ったダネイ氏によってあたえられたタイトルが「よろしくない」というものだが、ごく稀に、ダネイ氏によるタイトルの方に潔く軍配をあげることもある。けれども、その《応酬》の背景にふたりの強い信頼と友情が感じられなんともほほえましい限りなのだ。そう、ちょうど黒後家蜘蛛の会のメンバーにして、「犬猿の仲」であるルービンとゴンザレスのように。
内容は、第一巻から読んできたなかではこれがいちばん読みやすかった(逆に読みにくかったのは前刊)。読みやすいというのは、たぶんよりスノビッシュではないという意味で、そのぶん切れ味もやや鈍くなった印象もあるし、この巻ではこれまでにはなかった「椿事」が起こったりとそろそろ遠くに「黒後家蜘蛛の会」の終焉が感じられて愛読者としてはややしんみりした気分にもさせられる。残された最後の楽しみをいつ読もうか、目下思案中である。
PS.「フレデリック・ダネイ」なる人物について知りたくて調べてみてはじめて、エラリー・クイーンが「藤子不二雄」だという事実を知る。ハハハ -
第4巻。
これまで1~3巻と続けて読んできたけれど、今の所、この巻が一番面白かった。
『フェニキアの金杯』『獣でなく人でなく』『帰ってみれば』の3作が好きだ。 -
黒後家蜘蛛の会の4巻目。
日常の謎+安楽椅子探偵のSS集。
濃ゆいキャラの謎マニアおっさん集団+頭脳派ウエイター。
ヘンリーかっこよす(´∀`*) カレセンですからwwww
時々「こりゃさすがに無理があるだろ!w」的なのもあるんですが、でも相変わらず気が利いてて面白い。
そもそもこれだけSS向きのシンプルでスパイシーなネタを、大量に、しかも長年にわたって書き続けられるってだけでものすごいよね。
さすがの安定感です。
この巻では「帰ってみれば」が好きかな。
途中でピンときちゃったんだけど、でもラストで(・∀・)ニヤっとした。
著者プロフィール
アイザック・アシモフの作品





