黒後家蜘蛛の会 (4) (創元推理文庫 (167‐5)) (創元推理文庫 167-5)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488167059

感想・レビュー・書評

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  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18431

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN02499283

  • アイザック・アシモフのミステリ短編集4作目。
    3巻読んだ記憶が曖昧…

    基本話の作りとしては同じなのですが(最後だけちょっとびっくりしましたが)これだけの謎はどこから湧いてくるのか、実に不思議。
    そして、何が何だかというゲストの話からズバリ真相をおっとり解決するヘンリーにはなんとも、感服としか言えない。

    ところでふと思ったのですが、この表紙絵ってマリオの描いたアシモフの絵…?

  • 黒後家蜘蛛の会シリーズも四作目となると、
    だいぶ大胆になってきた。
    女性禁止の会にもかかわらず女性が相談にきたり、
    飛び込みの男が相談にきたりと
    すっかり悩み解決所として世に広まってしまったかのよう。
    ヘンリーが給仕をやめると会員を脅かす場面もあったし。

    ヘンリーが自分の好きな詩を披露してパスワードの言い当てる「六千四百京の組み合わせ」、
    酔っ払って帰った家が自分の家とそっくりのどの家か知りたい銀行家の話「帰ってみれば」が面白かったかな。

  • 解説 / 鮎川 哲也
    カバーイラスト / 桶本 康文
    カバーデザイン / 矢島 高光
    原題 / "BANQUETS OF THE BLACK WIDOWERS"(1984)

  • 電車などで読むのにピッタリです。

  • 「ミカドの時代」が最も黒後家蜘蛛らしいかな。オペラの架空の人物の生年がいつか?というどーでもいい問題を、例によってアシモフが好きなうるう年問題とからめながら、ヘンリー以外のメンバーがひねり出す理由が黒後家らしい衒学趣味にあふれて楽しい。ヘンリーが「”落穂拾”う真相」が、また、そういう教養とは無縁の論理のみで構成されるシンプルなものであることの対比も鮮やか。いつも楽しみなのが原題の英語がどんなものであるかということ。今回は The Wrong Home がお好み。

  • ついにゲストに女性が登場したり(とはいえ、食事は別だし、老婦人だし。そしてこれはいいお話だった)、ゲストがいるにも関わらず、別な人が飛び込みで来たり、『しきたり』がついに破られた。どうも鮎川哲也の解説によると、3巻からミステリのネタが薄いとされているようだが、私にはさっぱりわからん。相変わらず面白かったけどね。

  • ネタ的には厳しくなってきたけれど、じいちゃんたちが楽しそうなのでまぁいいか。

    好みは『帰ってみれば』

  • なぜか、この短編集では作家による「あとがき」が作品ごとに付されていて、このシリーズを読み出した当初こそ「これって必要? 蛇足じゃね?」と思っていたのだが、いつのまに、むしろちょっと楽しみに読むまでになってしまったのは、しばしば語られる初出時のタイトルをめぐっての《応酬》がことのほか愉快だからである。そして、その相手こそ、「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の当時の編集長フレデリック・ダネイなる人物。

    《応酬》とはいえ、作家本人によるあとがきゆえ攻撃は一方的なもので、たいがいは原稿を受け取ったダネイ氏によってあたえられたタイトルが「よろしくない」というものだが、ごく稀に、ダネイ氏によるタイトルの方に潔く軍配をあげることもある。けれども、その《応酬》の背景にふたりの強い信頼と友情が感じられなんともほほえましい限りなのだ。そう、ちょうど黒後家蜘蛛の会のメンバーにして、「犬猿の仲」であるルービンとゴンザレスのように。

    内容は、第一巻から読んできたなかではこれがいちばん読みやすかった(逆に読みにくかったのは前刊)。読みやすいというのは、たぶんよりスノビッシュではないという意味で、そのぶん切れ味もやや鈍くなった印象もあるし、この巻ではこれまでにはなかった「椿事」が起こったりとそろそろ遠くに「黒後家蜘蛛の会」の終焉が感じられて愛読者としてはややしんみりした気分にもさせられる。残された最後の楽しみをいつ読もうか、目下思案中である。

    PS.「フレデリック・ダネイ」なる人物について知りたくて調べてみてはじめて、エラリー・クイーンが「藤子不二雄」だという事実を知る。ハハハ

  • 第4巻。
    これまで1~3巻と続けて読んできたけれど、今の所、この巻が一番面白かった。
    『フェニキアの金杯』『獣でなく人でなく』『帰ってみれば』の3作が好きだ。

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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