黒後家蜘蛛の会〈5〉 (創元推理文庫) (創元推理文庫 167-8)
- 東京創元社 (1990年10月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488167080
作品紹介・あらすじ
アシモフ自身がでくわした奇怪な人間消失事件を元にした「待てど暮らせど」や、カーに挑戦せんと意気込んで書かれたシリーズ初登場の密室もの「秘伝」など、ご存じブラック・ウィドワーズの面々の侃侃諤諤、喧喧囂囂、甲論乙駁の推理合戦と、名給士ヘンリーの快刀乱麻を断つ解決ぶりが鮮やかな好評連作ミステリ、第5弾登場。
感想・レビュー・書評
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謎を抱えて、ミラノレストランを訪れたくなる。いつでもヘンリーとじいちゃんたちがそこにいるようで。
ラストの一作が密室ものというのが何とも。
好みは『水上の夕映え』詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18431
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN02499283 -
黒後家蜘蛛の会〈5〉 (創元推理文庫)
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アシモフの後書きでは「まだまだ書き続ける」とありますが、5巻でとりあえずは落ち着いた感じなのかしらん。
でも、全5巻とは書いてないしなぁ。
解説の有栖川有栖氏も書かれてますが、一編一編に付くアシモフの後書きが非常に面白い。
何に掲載されていたか、没になった、ネタの出所は、と、ほんの1ページ(場合によっては一行)なのに読み応えがあるのです。
メンバの会話から、断片的に歴史も見られるところが、興味ある人には興味があるのではないかなと思ったりなんだり。
残念ながらわたしは興味がない。 -
とうとう最終巻。最後にするつもりはないって著者は書いてますが、邦訳はここまで?
地名や西洋の頓智が絡むと途端にわからなくなってしまう日本人としては、いまいちなものもあるシリーズでしたが、楽しめるお話もたくさんありました。
何よりやっぱり給仕のヘンリーですよね!
お食事も美味しそうなので、たまに聞きなれないのがあると「どんなんだろう??」と気になりました。
解説 / 有栖川 有栖
カバーイラスト / 桶本 康文
カバーデザイン / 矢島 高光
原題 / "PUZZLES OF THE BLACK WIDOWERS"(1990) -
ザ・様式美!? このシリーズも第5弾、ついに最終作になってしまった。本人は、命あるかぎり書き続けると高らかに宣言していただけに名残惜しい。
ルービンの不機嫌に始まり、ゴンザロが出すきっかけに応じてヘンリーが鮮やかに、だが控えめに謎解きをするという黄金のワンパターンがここにきて完全に定着した印象。形式が決まった分、読み手も(ブラックウィドワーズのメンバーになった気分で)いっそう集中して謎解きに「参加」できるようになった。
なお、毎回密かに楽しみにしていた訳者あとがきが、この巻にかぎって有栖川有栖氏による解説に変わってしまったことだけが唯一、個人的には残念。 -
この巻は特にアメリカ人でなければ分からなそうなネタと、すぐ分ってしまうような話が多かった。
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目次
まえがき
1 同音異義
2 目の付けどころ
3 幸運のお守り
4 三重の悪魔
5 水上の夕映え
6 待てど暮らせど
7 ひったくり
8 静かな場所
9 四葉のクローバー
10 封筒
11 アリバイ
12 秘伝
解説 有栖川有栖