犯罪心理捜査官セバスチャン 上 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488199036

作品紹介・あらすじ

心臓をえぐり取られた少年。事件を担当する国家刑事警察の殺人捜査特別班に、かつてのトップのプロファイラーが加わる。だがこの男、自信過剰で協調性ゼロの迷惑男だった。

感想・レビュー・書評

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  • 200ページくらいまで主人公が女性と寝て、明け方ひっそりと立ち去ってただけなので、ちょっと大丈夫かな?主人公最低だな(褒め言葉)でなんとか読んでた。
    プロ意識高めのチームに合流してからは見せ場もあり、改めて「コイツ最低だな(褒め言葉)」で下巻へ

  • 心臓をえぐり取られた少年の死体。センセーショナルな事件に、国家刑事警察の殺人捜査特別班へ救援要請が出された。四人の腕利き刑事+かつてのトッププロファイラー、セバスチャン。だがこの男、自信過剰で協調性ゼロ、アドレナリンとセックス中毒、捜査中でも関係者を口説いてしまう、はた迷惑な奴だった。

    今まで読んでいなかったシリーズを読んでみることにした。登場人物一人ひとりの描写が丁寧なのに、読みやすい。下巻に続く。

  • スウェーデンからまたミステリ作家が出ました。
    脚本家二人の合作。
    面白いシリーズになりそうです☆

    セバスチャンは母親がなくなったため、実家を整理しようと故郷に戻ってきた。
    若い頃に家を出たきり戻らなかったのには事情がある。
    その町で殺人事件が起き、国家刑事警察の殺人捜査特別班が呼ばれる。
    それはかってセバスチャンが心理捜査官として活動していた班で、旧知の仲のトルケルがリーダー。
    セバスチャンは仕事に加わるよう依頼される。
    優秀だが口が悪く協調性に欠け、女と見れば口説いて回るセバスチャンはトラブルメーカーで、同僚は嫌な顔をするのだったが‥
    セバスチャンはある理由から参加することに。

    猟奇殺人に捜査官は嫌な男?かもしれないので、読むのは後回しにしていました。
    いやこれが‥
    捜査側にも個性的な登場人物が揃っていて、それぞれの人生があり、仕事だけに打ち込んでいる刑事は一人もいないぐらい。
    リアルさもありつつユーモア漂う描写、それに殺人の描写はしつこくありません。
    セバスチャンは内面も描かれているので、単なる自己中男というのではなく、意外に感情移入も可能。
    自分でもどうしようもない男と思っているのですが、そのひねくれぶりがけっこう面白い。高圧的な教育者の父親と冷たい母親に育てられ、一度は心から愛した人もいたのです。

    キャリアウーマンが何人もいて外見の描写が少なく、見慣れない名前ばかりなため最初は区別がつきにくい。名前と年齢層、職業でスウェーデン人ならイメージがある程度できるのかもしれませんが。
    脚本家なのにと意外でしたが、脚本家ゆえかもしれませんね。
    どんな女優でも配役できるように、ね。
    既に映像化されているようです☆

  • 筋書きだけで文句なく面白い。しかし、それだけでない。
    「記憶は主観的だ。ところが夢は客観的なのだ。容赦がない。」
    「人の感情を理解することというのは、一般にいわれているほど大事なことではない。興味深いのは感情ではなく、人を駆り立てる力のほうだ。」
    こんな記述がセバスチャンの心理描写であったり過去の台詞だったりして現れる。けだし至言。刺さる。けれども、そんな記述はすっとばしても読み進むことはできる。そこがエンタメとして大事。

    セバスチャンがセックス依存症で、人を言い負かしたり嫌な気持ちにさせることばかりしているという人物像は歓迎できなかったが、やり過ごすことはできた。

    途中まで読んで2年弱放置したのでざっくり読みなおしたが入り込んでしまうと上巻を読み終えるまで眠れなくなり、就寝時間が遅れた。

  • ネットで見かけて。

    協調性ゼロ、自信過剰、厭味三昧、
    女性と見ればベッドに連れ込む
    プロファイラーのセバスチャン。
    しかし、愛した娘と妻を失い、
    毎晩夢にうなされる失意の日々を送っていた。
    そこへある事情から、
    少年の殺人事件で古巣に戻ることに…。

    (下巻へ続く)

  • 再読、シリーズ上下計8冊しばらく楽しめる。次作をたのしみに。
    これほど主キャラクターがいやなやつというのも珍しいが、おもしろい。

  • 面白い。下巻へ!

  • 【スウェーデンの沼地で、心臓がえぐられた少年の遺体が発見される。猟奇的なこの事件を早期解決するため、国家刑事警察の殺人捜査特別班に要請がかかった。しかし、刑事たちの前に、捜査への参加を求める1人の男が現れる。彼の名はセバスチャン・ベリマン。有能なプロファイラーだが、自信過剰で協調性ゼロ。おまけに手当り次第に女と寝るセックス中毒。そんな彼が捜査に乗り出す理由とは……?】

     北欧ミステリーの新たな傑作、と名高い新シリーズ。とにかくテンポがいいです。登場人物の背景など、事件以外の話が半分ぐらい(以上?)入っているにも関わらず、中だるみは一切なく、グイグイ引き込まれます。キャラクターの個性が立っていて、全員に魅力と哀愁を感じ、そこでもまた引き込まれます。
     地道な捜査で一歩ずつ犯人に迫る過程が、ジワジワと面白いです。刑事ものでこんなにドはまってしまうとは思ってもいませんでした。

  • いつかの何かの書評で誰かが絶賛してた本書。いつぞやの書評に違わずとても面白い。とにかく一癖も二癖もあるたくさんの登場人物が皆それぞれ人間臭くて魅力的。タイトルにあるセバスチャンは女好きを通り越したような人だけど、セバスチャンが言ってた「40歳前後の読書好きの女の難易度は3だ」には思わず笑ってしまった。さすがセバスチャン。そんな核心をついてくるようなまさにリアルなセンテンスがこの物語をさらに面白いものとしているんだと思う。

  • 女にだらしがなくすっげぇ嫌な奴って言われてるセバスチャンだが、だらしがないわけじゃなく(独身だし)嫌な奴と言うよりはわざと空気読まないことで人の反応見て楽しんでる趣味が悪い奴、ってだけだもんね、こういう人、いるいる。捜査チームの面々の個性もきっちり描き分けられており、読み応え有り。

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