怪盗ニック全仕事5 (創元推理文庫)

制作 : 木村 二郎 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 30
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488201180

作品紹介・あらすじ

「価値のないもの、誰も盗もうとはしないもの」だけを標的にする怪盗ニックは、引きも切らない多彩な依頼に大忙し。年齢を重ねても仕事の腕と頭脳は衰えず、予期せぬ危機にもとっさの機転で対処する。文庫版全集第5弾は、〈白の女王〉サンドラ・パリスとの共闘、ホック世界の名警官レオポルド警部やニックを名乗る偽者との対決、実在したミステリ書店が登場するクリスマス・ストーリーなどを含む全14編(うち本邦初訳9編)を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 89年~96年に発表された作品を収録。ここまで来るとネタも現代のモノが出揃ってきていて、なんだかとても『今』の物語になってる。凄い。
    長寿シリーズゆえ、マンネリになるかと思いきや、今回収録された作品はヒネリとバリエーションが素晴らしく、どれを読んでも飽きない面白さでした! (この本に収録された、ミステリアス・ブックショップは実際NYに遊びに行ったときに伺った事を思い出しました)

  • もともとホックの短編は大好きで、機会あるたびに手にとって入るのだけど、その中でも怪盗ニックのシリーズは、一番最初に好きになった作品群である。価値がないもの専門の泥棒というのはそれだけでびっくりするような発想だと思う。大金を払って価値のないものの盗みを依頼するのはなぜかという謎が当然発生するし、作品によっては殺人が起きてその犯人を捜したり、もちろんどうやって盗み出すかという興味も生むし、敵役との対決や警察との駆け引きというサスペンスもある。なんとも贅沢な楽しみかたができる短編シリーズである。

    それにしても、こんな集大成の短編集が出ていたのは知らなかった。ホックがなくなってからもう10年も経つわけで、人気のあるシリーズだから出るべくして出た企画だろう。いっぱいあって嬉しいなと思いながら手に取った。

    初期のものはずいぶん読んだけど、どれだけ書いても切れ味がほとんど衰えていない感じがしてすごいなと思う。ホックは謎作りについてはもう天才としか言いようがない作家だけど、その能力が遺憾無く発揮させていると思う。まあ、物語としてはちょっと大味なところがあって、良くも悪くもパズルストーリィなんだけど、それ以上のものをこの作家に求めるのは野暮というもの。手を替え品を替え繰り出してくる魅力的な設定を、ただひたすら楽しむのみである。その中でも「29分の時間を盗め」が意外性が高くて一番楽しめた。

  • 2018/04/08読了

  • 相変わらずの粒揃い。

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