殺人者の顔 (創元推理文庫)

制作 : Henning Mankel  柳沢 由実子 
  • 東京創元社
3.54
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本棚登録 : 351
レビュー : 68
  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488209025

感想・レビュー・書評

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  • 妻との不和、子供の独立、なりかけのアルコール中毒、これぐらいまでは、
    ハードボイルドや刑事ものにはありがちの主人公なので良いとしよう。
    しかし、これに、父親の老化、部下の病死まで、盛り込むのはちょっとやり過ぎでは。

    捜査が地味で、解決まで時間がかかるのも、リアリティなのかどうか、よくわからない。

    まあ、マルティン・ベック・シリーズと良い勝負の盛り上がりの無さ。

  •  小説それ自体の魅力もさることながら、翻訳の質が非常に高くて、大好きなシリーズです。中年刑事ヴァランダー警部のよれよれとした情けなさも魅力的。1作目を久しぶりに読み返してみると、まだ登場人物たちのキャラクターが定まってなくて荒削りなところもあるなあと思ったけど、そこがまた魅力に思えてしまうあたりヘニング・マンケルの中毒かもしれん……。っていうかヴァランダーがこんなにアクティブだったなんて……すぐコケて血出してるけど。
     捜査の進行状況を丹念に追う筋もさることながら、中年期にさしかかり、色々なものが手からこぼれていく人生の秋をけなげに生きるヴァランダー警部が好きです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「よれよれとした情けなさも」
      ヘニング・マンケルは知人に薦められて読んだます、人間が描けているし、ちゃんとレディ(って言って良いですよね)の...
      「よれよれとした情けなさも」
      ヘニング・マンケルは知人に薦められて読んだます、人間が描けているし、ちゃんとレディ(って言って良いですよね)のハートを射止めるところも好きです!
      2012/04/03
    • 尾崎さん
      ヴァランダーはやる時はやる人ですよね(^^)
      たしかにスウェーデン・ミステリの中でもマンケルの人間の描写力は傑出してますよねえ。あと、無理に...
      ヴァランダーはやる時はやる人ですよね(^^)
      たしかにスウェーデン・ミステリの中でもマンケルの人間の描写力は傑出してますよねえ。あと、無理に大団円にもっていかないところも好感度大かもしれません。
      2012/04/04
  • 北欧のミステリー、クルト・ヴァランダーシリーズの第1作目。紹介されたので今後このシリーズは読むつもりです。

    さて、事件そのものは割とすんなりちょっとあれ?っと思ってしまうほど。
    クルト・ヴァランダーの情けない日常と対比するほどに鋭く冴えた刑事魂、そこら辺がこのシリーズの着眼点かな?それともこれからだんだん魅力を増してくるのかな。

  • 妻に出て行かれ、娘とは連絡が付かず、一人暮らしの父には老いの陰がみえ、自分は一人になってすっかり太ってしまった中年刑事と残忍な農家の老夫婦殺人事件。事件の方は奇天烈ではないオーソドックスな感じ。事件を追いながら、食事をし、家に帰り、自分の不運に涙ぐむ…という刑事の毎日のシーンのほうが面白かったです。

  • うーん、あんまりおもしろくなかったな。
    シリーズものだけど、他のは読まないかな。

    主人公に魅力を感じられなかった。

  • 12月-8。3.0点
    老夫婦が惨殺される。妻は死亡前に「外国の」と言い残す。
    等身大の刑事、ヴァランダーが捜査に。
    元妻に未練たらたら、娘は問題児。
    地道な捜査で、犯人逮捕。
    次作に期待。

  • 楽しめた。残念だったのは自分が馴染みのない土地のせいで主人公が移動する時の距離感が掴めなかったこと。ところで主人公はすぐにベッドに横になるがシャワーを浴びることはないのか。(笑)

  • 描写が細かいからなのか、途中からだんだん読むペースが落ちてかなり読むのに時間がかかりました。事件本質よりも人間性とか人間関係が多かったのが私にはちょっと退屈だったのかもしれません。しかも事件のオチも何だかモヤモヤ。同シリーズの続きを読むかは検討中です。

  • 久しぶりの再読。ヴァランダーシリーズの第一作だ。寂れた田舎で老夫婦が残虐に殺される。ちょうど移民問題で揺れている頃で大騒ぎになるが、刑事たちはあらゆる可能性を考えながら地道に捜査する。ヴァランダー自身無制限に移民を受け入れる事には反対だが、事件に対しては決して予断を持たない。光が見えたかと思えばつぶれ、何の展望が開けない時も決して投げ出さない。まさにマルティン・ベックと同じ。しみじみ良かった。

  •  またまたスウェーデンの警察小説。クルト・ヴァランダーものもまた名高いシリーズだ。その第一作。第一印象としてはマルティン・ベックよりはぼくはこっちの方が好みかも。物語全体がモノトーンで暗く陰鬱なイメージが色濃くいかにも北欧風。冴えない中年男ヴァランダーの内省的な人間造型もなかなかいい。ちょっと破滅的で筆が進みすぎなところをもう少し抑えてくれればなおいいかな。だけどどうしてこの手の主人公ってみんな離婚して娘がいてという家庭的な問題をかかえているんだろう。ミレニアムのミカエルしかり、特捜部Qのカールしかり(息子だけど)、われらが安積警部補もそうだ。それはともかく、物語の主題は田舎に住む老農夫婦の強盗殺人事件の捜査とそれにからむ移民排斥事件。少ない手がかりを丹念に追うまさに足で稼ぐ刑事ものの典型なのだが、肝心のところがひらめきとか思いつきとかで理詰めになっていないところがミステリとしては弱い。最後の真犯人もこれでいいのかと拍子抜けだし。まあ謎解きは二の次なのかな。それより味のある同僚リードベリの体調が気にかかる。もっとヴァランダーと活躍してほしい。

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