タンゴステップ〈下〉 (創元推理文庫)

制作 : Henning Mankell  柳沢 由実子 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 138
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488209094

感想・レビュー・書評

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  • 作者独特の叙情的ミステリー。

    主人公の心情にたゆとう内に状況は動き、結末に向かう。

    戦後50年のスウェーデンにナチズムが生きてるというのか、反共の切り札としての浸透がそれほど徹底していたということか。

  • ヘニング・マンケルこそ社会派推理作家の名称にふさわしいのかもしれない。この小説でナチスの信奉者はそれによって幸福や心の平安を得られたとはとても思えないが、現実のファシストはどうなんだろう。人種差別主義者はその主義を奉じることで幸せになれるんだろうか。スウェーデン人なのに、イタリア系のファーストネームを持つラーソンのキャラがよかった。

  • 読み終わりたくないほど好きな世界観だった。全体にスモーキーなスクリーントーンを貼りつめたみたいな。

    警察小説としてのクライマックスについてはちょっとあっけない感じもしたけれど、それがスウェーデンのリアルなのかも。

    父よりもさらに内省的で死に親しい感情を抱いている娘が主人公となって、これからいくつも作品が生まれてもよかったのに。作者の早い死が本当に惜しまれる。

  • なんだろう、このスッキリとしない感じは・・・ 「自由」や「信条」 許されるのはどこまでなのだろう
    マンケル氏から大変な問いを突き付けられたような気がしてならない そして自分にはおそらくその答えは出せないだろう・・・

  • (上巻より続く)

    そこらへんの肩の力が抜けているせいか、
    途中で犯人がある意味、捜査を助ける筋書きのためか、
    結構面白かった。
    もしくは、
    ナチスへのスウェーデン義勇軍の参加といった歴史を知らなかったかもしれない。

    最後に
    被害者の日記に意味ありげに書き込まれたスコットランド旅行が、
    横恋慕の相手を訪ねるためだったことがわかったのはすっきりしたが、
    ストーリーにはなんの関係もない話でがっかり。
    そういえば、ダンス教師が殺された動機もいまひとつはっきりしないし。

  • ノンシリーズの北欧ミステリーの下巻。

    舌がんを宣告された主人公ステファン・リンドマンの絶望感と次第に姿を見せる過去の亡霊が全体の雰囲気を重苦しいものにしているようだ。

    主人公の警察官ステファン・リンドマンは舌がんの宣告を受け、不安の中、かつての恩師で定年退職した警察官ヘルベルト・モリーンの惨殺事件の真相を追う。少しずつ事件の真相は見えて来るのだが、主人公を見舞う不幸と予想だにしない真実…結末に待ち受けるのは…

  • どんでん返しの連続で、ページを捲るてが止まらなかった。
    とはいえ、歴史の闇は暗くて深い。

  • 11月14日読了。図書館。

  • 終盤一気に話が動いて、その勢いで読み終えました。

  • このミス2009年版海外部門第6位。
    舌がんに侵された刑事が元同僚の殺人に単身挑むのですが
    いくら病気が怖いとは言え、しつこいぐらいに
    「オレはがんだ!死ぬんだ!」
    と主張してくるのが最初は目に付きました。
    (ちなみに医師からは死ぬとは言われておらず、がんは初期。)
    それに加えて、遅々として話が進まないのでちょっとイラついた(苦笑)
    でも、上巻の200ページ過ぎぐらいから、やっと面白くなったかな。
    単なる殺人事件から過去の戦争、そしてナチスが絡んできます。
    スウェーデンという国に今まであまり縁が無かったのですが
    このスウェーデン社会の闇は非常に興味深かったです。
    筆者が最後に
    「あくまでフィクションだが、事実が無いと書けない」
    というようなことを書いており、
    全くの作り話ではないということにドキドキがかきたてられました。
    誰が殺したか、は登場人物として現れてからすぐに「怪しいな」と
    思った人だったため、少し拍子抜けしましたが
    全体としては面白かったと思います。

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