五番目の女 上 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
4.00
  • (14)
  • (49)
  • (14)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 234
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488209100

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ヴァランダーシリーズ第六弾。

    あらすじ
    父親とのローマ旅行から帰ってきたヴァランダー。帰宅してすぐに、まず花屋に家宅侵入。何事もなし。続いて、地元の有名人でもと社長の老人が残忍な方法で殺害される。さらに花屋の店主も旅行には行っておらず、その後死体で発見される。二人の殺害方法に共通するものを感じ、ヴァランダーたちは捜査を進める。元社長の金庫には、アフリカの国で、傭兵として雇われた男の日記があった。そんな時。ヴァランダーの父親が病気で亡くなった。

  • 6作目。
    作品としてのまとまりがあり、登場人物たちになじみもあって入り込みやすい。
    シリーズ物はこーでなくちゃ。

    タイトルや承前が内容とどうからむのかなかなかわからなかったり、
    読者の心をつかむ術が巧み。
    犯罪内容と謎解きが古めかしいのは仕方ない。

    あとがきを読んで本シリーズは10作で終わっていることを知った。
    あとちょっとか。。。

  •  被害者間の関係が見えない残虐な手口の連続殺人、事件の発端を暗示するプロローグと捜査の進行と並行して挿入される倒叙部分、などなどあまりにも前作と似た構図。並の書き手ならいよいよ行き詰ったのかと心配になるところだが、もちろんこの作者のことだからそれを承知で読ませる作品に仕上げる自信が十分にあったのだろう。事実、おもしろく読めた。細かいことを言い出すと、結局あれは何だったんだとか、回収されていない伏線様のエピソードとか、つくりに雑な点も多々みられるが、こういうシリーズ作は主人公や周りの常連に親しみを覚えるようになると、多少の筋立ては荒っぽくてもその世界にどっぷり浸かるだけで心地よくなれる。これもその域に達したということだろう。そして、くつ下をかがるのをやめてしまってからこの国は住みにくくなった、のようなフレーズにもたらされる圧倒的な共感。そんなシリーズが魅力的でないわけがない。

  • ヘニング・マンケル『五番目の女 上』創元推理文庫。

    ヴァランダー・シリーズの第6作。

    認知症の父親とのローマ旅行を楽しんだクルト・ヴァランダーだったが、帰国後に発生した残虐な連続殺人事件に関わることになる。しかし、解決の糸口はなかなか見えて来ない…

    スウェーデン版ハリー・ボッシュ・シリーズのようなハードな警察小説。

  • 三年ぶりの新作。
    プロローグで明かされる“五番目の女”。なるほどそういう話なのかと了解するも、コトはそう単純ではないことを早々に思い知らされる。

    捜査に忙殺されるヴァランダー。父を亡くした喪失感、手掛かりゼロの焦燥感、その合間に将来のプランを空想しては、新たな被害者の出現に絶望を感じてひたすら沈み込む。このヒロイックとは縁遠い主人公に、シリーズ特有の頑固さや堅実さがよく表れていると思う。脇を固める捜査官たちも等身大で人間臭い。プロフェッショナルのいない小さなチームだが、役割分担に長け実に手際が良い。「少数でこれだけ機能している捜査陣とは一緒に働いたことがない」とは、応援に来た捜査員の台詞。

    突破口はおろか手掛かりさえ掴めない難関な事件は、バラバラの点が線につながるのか予測も出来ない。ゼロの地点から、集まった少ない手掛かりに対し、角度を変え想像力を働かせ事件の骨格を見出そうとする。そこに偶然の証拠や証人は存在しない。寝る時間を削って歩き聞き、信念と執念を持って追いつめたチームワークの勝利である。そして冒頭のタイトルの意味に帰結する。これこそまさに警察小説の真髄。

    読後は余韻が後を引き、じわじわと感情の奥底に沁みこんでくる。いいミステリとはそういうもの。特にこのシリーズは考えさせられることが多い。国や地域の抱える問題が常にストーリーとリンクしているので、北欧ミステリはただの謎解きでは終わらない。エンタメ性に傾斜することもなく、真摯で奥が深く、そして仄暗い。捜査の終焉にある種の脱力を感じながら、一方でどことなく身を引き締めてくれる、私にとっては唯一無二のシリーズなのである。

  • スウェーデン版怨み屋本舗の気配が…何かヴァランダーもののスウェーデンっていつも天気が悪いようなイメージがある。

  • 人間模様あり、面白い

  • つい一気に読んじゃった・・・

  • ヴァランダーシリーズの6冊目。
    残酷な串刺し殺人事件と監禁の末、衰弱した後の殺人事件。この二つの事件のわずかな共通点から同一犯との推測を固めるヴァランダー。個々として謎がつながらなくなってゆく。
    これまで確執を深めていた父親の突然の死を迎えながらも事件解決のため文字通り東奔西走。
    娘リンダとの心が通じ合いそうなシーンで「上」のエンド。スエーデンという国の持つ寂しさ、厳しさに気づかされる。
    風景はあんなにも凛として美しいのに。
    「下」は明日にならなくては届かない。一緒に買えなかったのが残念でしょうがない。

    最後の行
    『これからどうやって生きていったらいいんだ?』

  • 5月25日読了。図書館。

全24件中 1 - 10件を表示

ヘニング・マンケルの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヘニング マンケ...
スティーグ・ラー...
ドン・ウィンズロ...
ヘニング・マンケ...
ヘニング マンケ...
ネレ・ノイハウス
ヘニング・マンケ...
ヘニング・マンケ...
ヘニング・マンケ...
ドン・ウィンズロ...
アーナルデュル・...
トム・ロブ スミ...
有効な右矢印 無効な右矢印

五番目の女 上 (創元推理文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×