- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488215040
感想・レビュー・書評
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パディントンの作者マイケル・ボンドによる、パンプルムース氏と愛犬ポムフリットシリーズの3作目。
ですが、私が読むのはシリーズ二冊目。シャーロック・ホームズを読んでいた休暇に巻き込まれた事件、ということで(深い意味はないが)気分は、パンプル・ホームズ&ポム・ワトスンといった感じ。
いつものように豪勢なフランス料理を堪能しつつ(ポムフリットはいきなり食べ過ぎで倒れているが)、国家的規模の危機に直面。前回より謎めいているけど、相変わらずあたふたしながらもいつしか収束、何しろ淡々と可笑しい。
原題は“Monsieur Pamplemousse on the spot”で訳者によれば「パンプルムース氏、当意即妙」といったところ…だそうだが、邦題は、パンプルムースが読んでいたホームズの「バスカヴィル家の犬」にかけたのでしょうね。
上垣厚子さんによる文庫のカバー絵も(原作の表紙のパンプル氏よりスマートらしいですが)とぼけた味わいでユーモラス、そのもので、とても魅力的。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミステリーにグルメのクリームをたっぷりのせて、エロとシモと風刺のスパイスをピリリと利かせた逸品。訳文は十分リーダブルな日本語になっている(エロの部分のみ、やや混乱した印象もあったけど)。原文で読みたい、という気には、特にならなかった。タイトルが気になって、たまたま手に取ったら、原作者はパディントン・ベアの作者だというので(いや、PBなんて読んだことないんだけど)買ってみたら、なかなかの収穫だった。シリーズ三作目らしい。とりあえず本作で、腹八分目。