蜘蛛の巣 上 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 173
感想 : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488218072

作品紹介・あらすじ

緑豊かなアラグリンの谷を支配する、氏族の族長エベルが殺された。現場には血まみれの刃物を握りしめた若者。犯人は彼に間違いないはずだった。だが、都から派遣されてきた裁判官フィデルマは、納得出来ないものを感じていた。七世紀のアイルランドを舞台に、マンスター王の妹で、裁判官・弁護士でもある美貌の修道女フィデルマが、事件の糸を解きほぐす。ケルト・ミステリ第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • 7世紀アイルランドの修道女フィデルマを探偵としたミステリーシリーズ。原作では第5作にあたる本書が、なぜか原作者との話し合いにより邦訳第1作になったとか。ファンタジーかと思いきや、実際の中世初期のアイルランドでは法制度が整っていて全くの絵空事ではなかったという解説に驚いた。

  • 図書館でビビッときて借りてきた本。
    結論から言うと、個人的に大当たり。
    あらすじには(修道女フェデルマシリーズ)第一弾と書いてあったけど、前作がありそうな匂わせがある。
    アイルランド文化やキリスト教の派生にはまったく知識がないところに、7世紀くらいの話であると言うことで、完全にファンタジーのような感覚で読んでる。
    主人公の修道女フェデルマの知性や人格が素晴らしいことや古き良きアイルランドの様子が書かれてるので、現代の感性でも十分フェデルマに好感を持てる。
    ただ、この本の凄さは翻訳者の脚注にあると思う。前述のように、ファンタジー感覚で読んでると知識不足で話が入ってこない障害を、丁寧な解説で補ってくれるのでちょっとした歴史家になれたような錯覚までしてしまう。
    内容の評価は下巻を読んでからしたいと思うけど、翻訳者の方に感謝しながら読んでる。

  • 一作目から読まないあたりもうどうなんだろうかと思うけれど。
    面白ければいいのだということで。
    7世紀のアイルランドは思っている以上に現代的な法律があり、それをきちんと裁くことのできる裁判官がいるということに驚き。
    とはいっても、地方には地方のルールがあって物の価値がある。そのため、主人公はそこの部分で苦労するけれど、毅然とした態度を取ると所が小気味いい。

  • 七世紀のアイルランドを舞台に、法廷弁護士でもあるフィデルマ修道女の活躍を描くシリーズの第一巻。小さなクランの族長であるエベルが殺された。その犯人とされたのは目も見えず、口も効けない、聾唖の若者だった。クランの人々はその若者が犯人と確信していたが、派遣されたフェデルマは真実は何かを一つ一つ探っていく。

  • 修道女にして、裁判官、弁護士、そして王の妹、というフィデルマ。
    いろんな意味で強い。
    最初の方は事件の概要や伏線でまどろっこしいけど、事件現場のアラグリンに着いてからは少し読むのに弾みがついた。
    価値観違う人を相手にするの、大変だよねー。

  • 短編集を続けて読んでいたので、エイダルフとのコンビが久々!やはりいいなあ。
    クローンの好感度が後半で少し上がった。冒頭の裁判も繋がってくるのが面白い。しかし、今回は犯人がさっぱり予想できないな……。下巻を楽しみに読もう。

  • 修道女フィデルマ・シリーズの5作目(原作順で)。

    族長が殺された事件を調査しに行くフィデルマ。
    今回はエイダルフが同行する。
    見えない、聞こえない、話せない三重苦を抱えながら、
    叡智あるモーエンという登場人物が印象的。
    彼を支える森の隠者も。

    (下巻に続く)

  • 上巻は主に領地などの民事訴訟をブレホンの立場で見る感じ。でもこの糸が段々…

  • 農村での訴訟を裁くフィデルマはまるで大岡越前のよう。
    上巻では殺人事件についてはほとんど進展せず。下巻に期待。

  • 7世紀アイルランドが舞台。
    和訳では本巻が長編第1作のようですが、どうやら先に出されている作品があるような?
    上橋菜穂子さんの守り人シリーズの世界(舞台設定?)が好きな方でしたら、きっとハマるシリーズです。

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