殺人者の烙印 (創元推理文庫 M ハ 7-2)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488224028

感想・レビュー・書評

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  • 86年改題時のものを図書館で。(定価480円!)
    軽いイヤミス。最近のイヤミスに比べたら、さわやかです。(表現に語弊ありですが)

    前半はなかなか読むのにもたつきましたが、後半は一気に行けました。前半はキャラ説明もあり、まあ仕方ないかなと思います。

    メイン主人公、サブな主人公、前半のメイン脇役、後半のメイン脇役、その他警察、友人、家族、街の人々といった複数の脇役…おもしろかったです。
    映像化したくなるキモチがわかります。

    解説に、原作は時間設定に矛盾があり、少々修整とあり。
    個人的にはアリバイ崩しの作品ではないと感じたので、修整の有無は影響なしです。

    メイン主人公はアメリカ人、サブ主人公はイギリス人。
    物語はイギリス国内。
    ハイスミスのプロフィールに添ってる感じで、そこもよいです。

    ラストの一文「そしてこの世のすべては、態度の問題だったのだ」がすごすぎる…リプリーだ…

    イギリス版のタイトルはA Suspension of Mercy
    アメリカ版はThe Story-Teller

    改題前は「慈悲の猶予」
    本文内では「慈悲による感覚の停止」と出てくるもの。

    若い読者は古いと思うのでしょうか。
    私自身は、もしこの作品を知らずに、この作品を現代版に焼き直したものを読んだとしたら、やはりおもしろい!と思いそう。

    ハイスミスは短編も良いです。



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著者プロフィール

1921-1995年。テキサス州生まれ。『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』が映画化され、人気作家に。『太陽がいっぱい』でフランス推理小説大賞、『殺意の迷宮』で英国推理作家協会(CWA)賞を受賞。

「2022年 『水の墓碑銘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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